【エリザベス女王杯】10年でサンデーサイレンス系が18連対 良血のディープインパクト産駒テルツェットに注目

SPAIA編集部

テルツェットの血統,ⒸSPAIA

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サンデー系に逆らえない

2022年11月13日に阪神競馬場で行われる第47回エリザベス女王杯。久しぶりに海外からマジカルラグーンが参戦し、レースに華を添えてくれる。もちろん、参加だけではなく勝ちにきたのは愛オークス勝ちの実績からも間違いないが、血統の観点からはいかにもアイルランドのGⅠ勝ちという重々しい血統。日本の馬場に適性があるかどうかと言われれば、かなり微妙と言わざるを得ない。

救いは高速馬場の京都でなく、力が要る阪神で行われることだろう。この原稿を書いている時点では雨予報となっているので、時計がかかればかかるほどチャンスが出てくる。

テルツェットの血統,ⒸSPAIA


さて、このエリザベス女王杯だが、過去10年の連対馬20頭中、父がヘイルトゥリーズン系という馬が何と19頭もいる。うち18頭がサンデーサイレンスの血を引いている種牡馬。阪神で行われたここ2年もサンデー系の種牡馬がワンツーを決めており、この系統の強さが際立っているレースといえる。

今回もサンデー系を父に持つ馬が多数参戦しているが、中でも注目はディープインパクト産駒のテルツェット。母系はデインヒル系Danehill Dancer×Storm Catという配合で、同じディープ産駒で好走した2014年1着馬ラキシス(母父Storm Cat)、2020年2着馬サラキア(母母父Danehil系Tiger hill)と同じ系統の血脈を内包。昨年は結果が出なかったが、近親のラヴズオンリーユーは5歳で香港と米国でGⅠ勝ち。この馬も5歳でもう一段階、成長が見込めるはずだ。

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