【デイリー杯2歳S】マイル経験と持ち時計で圧倒　クルゼイロドスルに連対率100%データあり

2022/11/06 17:01

SPAIA編集部

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この記事のレース

デイリー杯２歳Ｓ

GⅡ

11月12日(土)　阪神11R

昨年はハイレベルな争いに

2022年11月12日に阪神競馬場で行われるデイリー杯2歳ステークス。かつては10月の京都開催開幕日に行われていたが、2014年から現在の時期にスライド。朝日杯FSの前哨戦色がより濃くなった。

昨年は7頭の少頭数ながら、1着セリフォスが次走で朝日杯FS2着、今年に入って富士Sを制覇したほか、3着カワキタレブリーはNHKマイルCで3着、4着プルパレイはファルコンS制覇、5着スタニングローズは秋華賞制覇と、極めてレベルの高い一戦だった。

今年も登録頭数は少ないが、素質のありそうな馬がそろった。京都開催時を含めた過去10年のデータを見ながら展望していく。

同距離経験を重視

人気別成績,ⒸSPAIA

まずは人気別成績から。平均出走頭数10.5頭という少数精鋭型の番組で、紛れもそう多くはない。1番人気【3-2-2-3】複勝率70%、2番人気【3-3-1-3】同70%はまずまず信頼度が高い。馬券に絡んでいるのは8番人気【0-1-0-8】までで、9番人気以下は【0-0-0-22】となる。

前走クラス別成績,ⒸSPAIA

前走クラス別では、1勝クラス【0-0-0-9】だけ結果が出ていないものの、それ以外では大きな差もない。強いて言えば、新馬【3-3-1-16】と未勝利【3-4-2-18】は連対率と複勝率がほぼ同じだが、やはり新馬勝ちした馬の方が人気になりやすいため、妙味という意味では未勝利から来た組が優勢だ。

重賞の【2-2-3-11】は複勝率38.9%と好成績だが、サウジアラビアRC、アルテミスS、京王杯2歳Sからでは間隔が厳しすぎるのか【0-0-0-5】、いずれも5着以下に敗れている。

前走距離別成績,ⒸSPAIA

前走の距離に注目すると、今回と同じマイルを走ってきた馬が【6-5-3-23】勝率16.2%、連対率29.7%、複勝率37.8%といずれもトップの成績。経験値の少ない2歳戦だけあって、同じ距離の流れに慣れていることがアドバンテージになるようだ。

距離延長組は39頭出走して2勝とやや苦戦傾向。また、前走1200m組は複勝率33.3%と悪くないが、好走はほとんど小倉2歳S【1-2-1-2】に偏っており、それ以外の1200m戦からだと厳しい。

クルゼイロドスルの前走は秀逸

おおまかな傾向を見たところで、ここからは上位人気に推されそうな馬に注目してデータを紹介していこう。

まず、中京芝1600mの新馬戦を制したダノンタッチダウンについて。ホープフルS勝ち馬ダノンザキッドの半弟という良血だ。マイル経験が重要なのは前章で述べたとおりだが、特に前走が芝1600mの新馬戦ならば【2-3-1-6】複勝率50%と特に優秀。新馬戦のレースぶりは終始大外を回ってねじ伏せるような勝ち方。上がり最速33.6秒は同2位より0.7秒も速い末脚で、重賞でも上位争いができるだけの能力は秘めていそうだ。

クルゼイロドスル、オールパルフェ、フォーサイドナインなどが該当する、「2戦目で未勝利を勝ち上がって、3戦目で参戦」というケースは【2-2-1-9】で複勝率35.7%と、こちらもなかなかの好成績。このうち、距離延長【0-0-0-2】や前走が逃げ切り【0-0-0-4】はNGのパターン。中山の未勝利戦を逃げ切ったオールパルフェが一歩後退で、他2頭は残る。

クルゼイロドスルは新馬戦で2着に敗れたが、相手がアルテミスS2着のリバティアイランド。上がり31.4秒で差されては仕方ない。こちらも2番手から32.4秒の脚を見せたポテンシャルを証明するように、2戦目は東京芝1600m戦を1.33.5の好タイムで勝利した。ちなみに前走マイル戦を、上がり最速かつ1.35.0未満で走破した馬は【4-2-0-0】と完璧。持ち時計の面でダノンタッチダウンよりも上にとりたい。

フォーサイドナインはここまで2戦とも1800m戦を使って3着、1着。ただ、2戦目は5頭立ての手薄なメンバーではあった。

重賞組からはサウジアラビアRC3着のシルヴァーデュークがエントリー。先にも書いた通り、サウジアラビアRC組の不振が減点材料。ショウナンアレクサやトーセントラムらは前走4着以下【0-0-2-19】に引っかかる。データ的にはクルゼイロドスルとダノンタッチダウンが2強の様相だ。