【注目2歳馬】ゲート入りでヤンチャな一面見せるもレースは好内容 ドゥラメンテ産駒エメリヨンが新馬勝ち
三木俊幸
ⒸSPAIA(写真撮影:三木俊幸)
中団追走、ラスト11.1-11.2
天皇賞(秋)デーの10月30日(日)、芝1800mを舞台に争われた新馬戦。勝利したのはドゥラメンテ産駒のエメリヨン(美浦・加藤士津八厩舎)だった。
ゲート入りを嫌がり、鞍上の福永祐一騎手を振り落としてしまった後に再び誘導されたが、またも後退。立ち上がって人馬ともに転倒してしまうなど、スタート前からヤンチャな一面をのぞかせ、ヒヤヒヤさせた。
しかし、レースは五分のスタートを切ると、7〜8番手を追走。12.9-11.7-12.8-13.1-13.0(1:03.5)とペースが落ち着いた中でも、折り合いや気性面の不安は全く感じさせなかった。
直線は外に持ち出されグングンと加速。ロスなく立ち回り早め先頭に立ったセイウンパシュートに並びかけた。ゴール前は間からココクレーターにも迫られたが、クビ差凌ぎ切った。勝ちタイムは1:50.4、ラスト11.1-11.2とほぼ減速することなくまとめる好内容が光った。
距離適性に関しては中距離向きという印象。時としてヤンチャな気性は危うい方向に出てしまうこともあるが、それをいい方向に持っていくことができればクラシック戦線に乗ってくるだけの素質は秘めていそうだ。
半兄はキラーアビリティ
今週末にデビューするの馬たちの中で注目したいのは、11月5日(土)の東京6R・芝2000m戦を予定しているジェイパームス(美浦・堀宣行厩舎)。半兄は昨年のホープフルSを制したキラーアビリティという良血で、2021年のセレクトセールでは8,360万円で落札されている。
1週前の6F83.7-67.2-52.4-37.1-23.6-11.5をはじめ、ここ3週続けて美浦Wコースで追い切られており、態勢は整っている。ルメール騎手が騎乗予定で、どのようなレースを見せるのか楽しみにしたい。
ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。
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