【注目2歳馬】ラストは流しながら11.8-11.2 良血馬ヒップホップソウルが4馬身差で快勝

三木俊幸

9月17,18,19日の注目2歳馬、アイキャッチ,ⒸSPAIA(写真撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(写真撮影:三木俊幸)

ラスト100mは流す余裕

3日間開催最終日となった9月19日(祝・月)中山5R、芝1600m戦を制したのはヒップホップソウル(美浦・木村哲也厩舎)だった。デビュー戦の馬体重は502kg、牝馬ながら雄大な馬体が目を引くキタサンブラック産駒だ。

台風の影響で前日の日曜日には53.0mmの雨量を計測。この日の朝は芝コースがクッション値8.4、ゴール前含水率14.0%の重馬場だったが、午前中のレースを終えた昼休みに稍重へと回復。

ヒップホップソウルは12頭立ての大外枠からスタートを切った。出遅れたが、13.4-12.6-13.3-12.7(52.0)という超スローペースも相まって向正面から3角へと差しかかるあたりでは、3番手までポジションを押し上げて前2頭に接近した。ここで一旦タメを作り、そのまま抜群の手応えで前を射程圏に入れ直線へ向くと、楽々先頭へ。

残り200mで鞍上の松山弘平騎手が軽く仕掛けて右ムチを2発入れると、鋭い反応で他馬とは脚色が違った。

勝ちタイムは1:38.6と遅かったが、後続に4馬身差をつける完勝。ラスト100mは流す余裕がありながらラスト2Fのレースラップは11.8-11.2。強い追い風が吹いていたとはいえ、素晴らしい加速力を見せた。

祖母はGⅠ・2勝のダンスインザムード、母ダンスファンタジアは今回のデビュー戦と同じ舞台のフェアリーSを勝利している。血統面も含めて大舞台での活躍が期待できそうだ。

9月17,18,19日の注目2歳馬,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

少頭数も要注目の野路菊S

通常よりも1日短い、中4日で行われる今週末の競馬開催。9月24日(土)の中京9R野路菊S(OP・芝2000m)は登録7頭と少ないが、宝塚記念当日の阪神芝1800mの新馬戦を勝利したカルロヴェローチェ(栗東・須貝尚介厩舎)、6月の阪神開催開幕週の芝1600m戦でデビュー勝ちを果たし、本コラムでも紹介したファントムシーフ(栗東・西村真幸厩舎)に注目が集まる。

新馬戦では、野路菊Sと同日の中京4R・ダート1400m戦に出走予定のジャスタウェイ産駒、ハンベルジャイト(栗東・大久保龍志厩舎)。ステファノスの半妹という血統で、坂路を中心に入念に乗り込まれ、9月7日(水)には53.1-38.4-24.7-12.3、9月19日(祝・月)には53.9-39.6-25.8-12.5と最後まで加速していく追い切りを消化できている点は好感が持てる。

9月25日(日)の中京5R・芝2000m戦にはGⅠ・2勝馬スワーヴリチャードの全妹バロッサヴァレー(栗東・高野友和厩舎)やDubawi産駒のマラマ(栗東・松永幹夫厩舎)がデビュー予定。マラマは母が交流重賞6勝のアムールブリエ、祖母が2005年天皇賞(秋)を制したヘヴンリーロマンスという良血馬だ。

ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。

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