【注目2歳馬】勝ちタイム1:34.0の5馬身差で快勝 エピファネイア産駒の牝馬ランフリーバンクス
三木俊幸
ⒸSPAIA(写真撮影:三木俊幸)
他馬より0.5秒以上速い上がり33.6をマーク
秋華賞が行われた10月16日(日)の阪神3R・芝1600mの未勝利戦は、エピファネイア産駒の牝馬・ランフリーバンクス(栗東・武幸四郎厩舎)が1:34.0という好タイムで勝利した。
レースは8頭と少頭数。最内枠から押してハナを奪ったエイシンネクタルが4馬身ほどのリードをつけ、12.7-11.3-11.7-11.9(47.6)という淀みのないペースを刻んでいく。
ランフリーバンクスは新馬戦時と同様にスタート自体は遅かったものの、二完歩目が速いタイプで、無理なく5番手からレースを進めた。残り600mの標識を迎えた4角で、エイシンネクタルのリードがなくなるのと同時に鞍上の武豊騎手は徐々に外へと進路を求め、直線へ。
内回りコースとの合流点を過ぎて左ムチが入り、残り200mで先頭に立つとあとは後続を引き離す一方。他馬より0.5秒以上速い上がり33.6でまとめ、最後は5馬身差をつけての完勝だった。
新馬戦では3馬身差離された2着だったが、その際の勝ち馬ドルチェモアは次走のサウジアラビアRCで重賞制覇。それを踏まえると当然の結果とも言える。
馬体重426kgと小柄で、パドックではテンションが高く、気性面が気がかりではあるが、ピッチ走法で直線の短い小回りコースになっても対応できそう。マイル前後の重賞戦線で活躍を期待したい。
菊花賞当日の新馬戦に注目
今週末、注目したい新馬戦は10月23日(日)阪神5Rの芝1800m戦。菊花賞当日の芝1800m新馬といえば、過去にはエピファネイア、シャフリヤールなどが勝利した番組にあたる。
サトノダイヤモンド産駒のサトノグランツ(栗東・友道康夫厩舎)は、2021年のセレクトセールで1億1,550万円で落札された。栗東CWコースを中心に乗り込み量豊富で、1週前には3頭併せで6F84.3-69.5-54.6-39.0-11.8。瞬発力が武器というタイプではなさそうだが、しぶとく食い下がっており、初戦から動けそうだ。
その他、ハーツクライ産駒の牝馬・ハイアーレルム(栗東・安田隆行厩舎)は1週前に栗東坂路で51.5-37.6-24.8-12.6をマーク。こちらもどのような走りを見せるのか楽しみだ。
ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。
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