【サウジアラビアRC】ノッキングポイントここは通過点! 早生まれ、早期デビューに強力データ

SPAIA編集部

2022年サウジアラビアRCデータ,ⒸSPAIA

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翌年に直結するレース

2022年10月8日に東京競馬場で行われるサウジアラビアロイヤルカップ。17~20年にかけて、ダノンプレミアム、グランアレグリア、サリオス、ステラヴェローチェという豪華な面々が勝ってきた出世レースである。

昨年は7頭立ての少頭数で、7着まで全て人気通りという堅い決着になった。将来を嘱望された勝ち馬コマンドラインはその後成績を崩しているが、3着スタニングローズがフラワーCを制し、オークス2着と活躍。紛れにくい東京マイル、ノーザンファーム御用達の重賞ということもあって、翌年のGⅠ戦線への直結度はやはり高い。前身にあたる14年の「いちょうS」を含め、計8回のデータを分析していく。

早期デビュー組、6連勝!

いきなり身もふたもないが、昨年の決着があまりにもキレイにデータと一致したために、ほとんど焼き直しただけのような記事になってしまうことを断っておきたい。

2022年サウジアラビアRC人気別成績,ⒸSPAIA


まずは人気別成績から。前述した昨年の人気順決着はできすぎにしても、超一流の出世レースらしく、ほとんど波乱がない。1番人気は【3-3-1-1】、複勝率87.5%。唯一の馬券圏外は14年いちょうSなので、改称後は全て馬券に絡んでいることになる。

続く2番人気も【1-4-1-2】、連対率62.5%、勝ち馬7頭は全て4番人気以内。5~9番人気は【0-1-2-34】、10番人気以下は【0-0-0-16】。高配当を期待するにはおよそ向かないレースである。

2022年サウジアラビアRC前走クラス別成績,ⒸSPAIA


次に前走クラス別成績。前走新馬が【5-7-2-10】で連対率50.0%。デビュー戦をきっちりと勝って、2戦目でここへ、という臨戦過程が圧倒的な好成績を残している。ちなみに、前走新馬戦で0.3秒差以上つけていると【4-5-0-2】で連対率81.8%。昨年は2頭だけの該当馬コマンドライン、ステルナティーアのワンツー決着だった。1番人気になるであろうノッキングポイント、そしてドルチェモアもこれに当てはまる。

前走で未勝利を脱出してきた馬は【3-0-3-19】と悪くないが、1勝クラス経由だと【0-0-0-12】、OP・重賞経由は【0-1-3-20】と不振。このレースに関しては経験より素質がモノを言うようだ。

2022年サウジアラビアRC出走間隔別成績,ⒸSPAIA


ここでもう一つ強いデータを。前走からの出走間隔に注目すると、中3週以下は【1-2-0-32】で勝率2.9%と苦戦。中4~8週も同2.9%、中9週以上は【6-1-2-7】、勝率37.5%と、あまりにも露骨な傾向が出た。有力な新馬が6・7月の東京、阪神に集まるようになった昨今の情勢を見事に反映している。

16年の勝ち馬ブレスジャーニーは6月の未勝利勝ち以来、17~19、21年の勝ち馬はいずれも6月の新馬勝ち以来、20年のステラヴェローチェは7月5日の阪神で新馬勝ちして以来のレースだった。早期デビューで勝ち上がった組が6連勝中だ。この点からしても、6月4日東京デビューのノッキングポイントは申し分ない。

ノッキングポイント自身のレース内容に注目すると、走破時計1.35.3、ラスト3Fは11.4-11.2-11.1。3馬身差をつけながらまだまだ余力もあるという感じで、末恐ろしい走りだった。ポテンシャル的にもデータ的にも、ここは単なる通過点なのではないか。

相手も早生まれから

勝ち馬予想という意味ではほぼ結論が出てしまったが、2・3着候補を探すためにも、他のデータを眺めてみる。

2022年サウジアラビアRC出走頭数別成績,ⒸSPAIA


前走の頭数に注目すると、10頭以下の少頭数戦に出走していた馬が【2-0-0-20】。勝率は悪くないが、複勝率9.1%は寂しい数字。単純な話、少頭数であるほど勝ちやすいわけで、同じ1勝馬でも多頭数を捌いてきた馬とは価値が違うということだろう。8頭立ての未勝利戦を勝ち上がったシルヴァーデュークはここが気になる。

反対に、前走頭数が多かった方でいえば、16頭以上【2-3-3-13】複勝率38.1%。こちらはマイネルケレリウス(前走16頭立て)がいる。時計や着差を見るとノッキングポイントほどのインパクトはないが、好データの「早期デビュー」「新馬からの直行」という点は満たしており、有力候補の1頭といえそうだ。

2022年サウジアラビアRC生月別成績,ⒸSPAIA


最後に2歳重賞の定番、生まれ月別成績を。かくも見事に表れるのか、という感じだが、1月生まれ【2-4-3-2】、複勝率81.8%がとにかく強い。以下は大きな差ではないが、おおざっぱに言えば2月>3月>4月生まれという序列付け。生まれ月は気にしてみたい。

では今年の想定で1月生まれは……と探してみると、ここでもノッキングポイントの名前が出てきた。やはり外せないのだろう。2月生まれではドルチェモアや、フロムナウオンがいる。新馬戦での着差データを満たすドルチェモアは相手に入れておきたい。

2022年サウジアラビアRCインフォグラフィック,ⒸSPAIA


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