【オークス】桜花賞組の連対率100%データに合致! 東大HCの本命はサークルオブライフ

東大ホースメンクラブ

オークスインフォグラフィック,ⒸSPAIA

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樫の女王へ、混戦を断つのは

今週は牝馬三冠第2戦のオークス(GⅠ・東京芝2400m)が行われる。伏兵ながら桜花賞を差し切った勢いそのままに二冠を狙うスターズオンアース、復権を誓う2歳女王サークルオブライフ、悲願のGⅠ獲りがかかるウォーターナビレラ、忘れな草賞を3馬身差で快勝したアートハウス、フローラS勝ち馬エリカヴィータなど混戦模様を呈している。

オークスは毎年「桜花賞組vs別路線組」の力関係を正確に把握できるかが的中へのカギとなる。今週は東京競馬場改修後(2003年以降)のレースデータを分析し、それぞれから好走確率の高い馬をあぶり出していきたい。


連は堅いサークルオブライフ

2003年以降オークス前走桜花賞組条件別成績,ⒸSPAIA


<オークス×前走桜花賞組 条件別成績>
全体成績【14-11-9-113】勝率9.5%/連対率17.0%/複勝率23.1%
桜花賞2番人気以内【10-5-3-11】勝率34.5%/連対率51.7%/複勝率62.1%
桜花賞3番人気以下【4-6-6-102】勝率3.4%/連対率8.5%/複勝率13.6%
乗り替わり【2-3-0-33】勝率5.3%/連対率13.2%/複勝率13.2%
※2003年以降

2003年以降のオークスにおいて前走桜花賞組が馬券に絡まなかったレースはない。まずは今年の8頭から軸候補を探っていく。

まずは桜花賞で人気を集めて敗れた2頭について。桜花賞で2番人気以内だった馬は6割を超える複勝率を記録していて、このうち桜花賞で4角5番手以下、かつ既にGⅠを勝っている馬は【6-1-0-1】。さらに桜花賞上がり最速に絞れば【4-1-0-0】のパーフェクト連対だ。条件を満たすサークルオブライフに食指が動く。

一方、桜花賞で3番人気以下だった馬は好走率がガクンと落ちる。なかでも桜花賞で4角3番手以内だった馬は【0-0-1-16】と不振で、桜花賞3着以内だった6頭も全滅。ウォーターナビレラにはやや厳しいデータとなる。また、桜花賞で「3番人気以下」「4角10番手以下」「5着以下」すべてに当てはまると【0-1-1-36】。2004年3着ヤマニンアラバスタ以来、20年近く馬券絡みがない。

スターズオンアースについては乗り替わり苦戦のデータがのしかかる。桜花賞で5番人気以下だった馬に絞ると【0-1-0-28】。2013年の桜花賞馬アユサンも着外に沈んでおり、ルメール騎手騎乗といえども軽視したいところだ。


別路線組は中距離経由が吉

2003年以降オークス前走別路線組条件別成績,ⒸSPAIA


<オークス×前走別路線組 条件別成績>
全体成績【6-7-10-168】勝率3.1%/連対率6.8%/複勝率12.0%
前走1800m以下【1-1-1-80】勝率1.2%/連対率2.4%/複勝率3.6%
前走2000m以上【5-6-9-88】勝率4.6%/連対率10.2%/複勝率18.5%
※2003年以降

桜花賞組に比べれば好走率は落ちるものの、昨年の覇者ユーバーレーベンなど別路線組から台頭してくる馬も多数。過去のデータを紐解くと分水嶺になっているのが前走距離だ。1800m以下はほぼ全滅で、2000m以上のレースを経由してきた馬たちが主な戦力になる。好走馬が出ている前走レースはフローラS【2-6-6-64】と忘れな草賞【3-0-1-16】がほとんど。ここから絞り込んでいく。

まずフローラSで信頼できるのは上がり最速だった馬の【1-3-2-6】。良馬場のフローラSでレース上がりより1秒2以上速い末脚を使っていると【0-2-1-1】複勝率75%まで上昇する。今年はルージュエヴァイユが、レース上がり34.8秒、自身の上がり33.6秒と条件をギリギリクリアする。

忘れな草賞経由での好走例は、前走で2着馬に0.1秒以上のタイム差をつけ、上がり3位以内で勝った馬に限られる。今年の勝ち馬アートハウスは0.5秒差勝ちで、人気でもマークしておきたいところだ。


豪脚一閃、樫の女王へ

◎サークルオブライフ
以上のデータを踏まえ、本命は2歳女王に打った。桜花賞はピンク帽から内有利の馬場に逆行する大外一気で4着、負けて強しの競馬。決して悲観する内容ではない。距離延長で良さが出やすいエピファネイア産駒とあって2400mにも懸念はないだろう。オークス2勝2着2回の国枝栄厩舎、2勝3着2回のM.デムーロ騎手のコンビ。勝ち方を知る陣営が逆襲を果たす。

◯アートハウス
別路線組の筆頭格。前走の忘れな草賞はラスト3Fが「11.7-11.6-11.1」という綺麗な加速ラップでの圧勝だった。2000年以降、阪神芝2000mでラスト1F11.1以下かつ加速ラップだったレースは他にアグネスタキオンとラキシスの新馬戦しか例がなく、GⅠ級の脚力を備えていると見て差し支えないだろう。桜花賞を勝ったスターズオンアースを差し置いてまで、川田将雅騎手が騎乗するのも心強い。

▲ルージュエヴァイユ
フローラS組で最も買いたい馬。5着に終わったが、3着まで全て4角4番手以内だった前残り決着のため情状酌量の余地がある。レース内容も内枠があだとなって直線では前が壁になり、まともに追えたのは残り2ハロンだけ。差し脚を生かしにくい雨馬場の中での力走は評価できる。日曜東京は馬場コンディションがそれほど悪化しない見込みで、今度こそ末脚爆発のシーンがあってもおかしくない。

消スターズオンアース
ゴール前の大接戦を制して一冠目を手にしたが、内有利の条件をフルに利した騎乗がかなりのアドバンテージとなった。今回はデータ上不利な乗り替わり。また前走川田騎手が騎乗した馬が複数出走するGⅠで、川田騎手が継続騎乗した馬は【6-5-6-24】、一方選ばなかった馬は【0-2-2-39】と明暗が分かれている(注:川田騎手の騎乗がない、もしくは前走で騎乗していない馬に乗ったレース除く)。これほどの目利きが「選ばなかった」という事実を重く見て消しとする。

以下、阪神JFの内容が強かったナミュール、フローラSからエリカヴィータ、厳しいデータに該当するが人気薄のプレサージュリフトとニシノラブウインクまで印を回す。馬券は◎から印への馬連とする。

▽オークス予想▽
◎サークルオブライフ
◯アートハウス
▲ルージュエヴァイユ
△ナミュール
×エリカヴィータ
×プレサージュリフト
×ニシノラブウインク

《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。



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