【AI予想回顧】タイトルホルダーの見事な圧逃劇 菊花賞、富士Sの本命馬の結果は?

SPAIA編集部

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ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

本命ステラヴェローチェは4着

先週末は10月24日(日)に阪神競馬場でクラシック最終戦・菊花賞(GⅠ・芝3000m)、前日の23日(土)に東京競馬場で富士S(GⅡ・芝1600m)が行われた。AI予想エンジンKAIBAの予想結果はどうだったのか、結果を振り返っていく。

今年は春のクラシックホースが出走しない菊花賞。過去10年でそのデータに該当したのは3回あり、いずれも菊花賞に出走した神戸新聞杯の最先着が3着内に入っているというデータが見られた。そうしたことからAIの本命は神戸新聞杯1着から挑んだステラヴェローチェだった。

五分のスタートを切ったステラヴェローチェだったが、いつものように後方待機策を選択。タイトルホルダーが後続を引き離して逃げ、隊列は縦長でレースが進んでいった。鞍上の吉田隼人騎手とステラヴェローチェは、2週目の3〜4角中間地点で大外から徐々にポジションを押し上げていくが、前との差はなかなか詰まらず2着争いが精一杯。しかしその争いでもアタマ+ハナ差遅れを取り、4着という結果だった。

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スタートから躊躇なく逃げる競馬を見せたタイトルホルダー。最初の1000mを59.6、1000〜2000mを1:04.3、そして2000〜3000mを59.3と絶妙のペースで駆け抜け、直線では後続を寄せ付けないレースぶりで5馬身差をつけての完勝。8月に急逝した父ドゥラメンテが獲得できなかった菊のタイトルを掴み取った。

逃げての菊花賞優勝は1998年のセイウンスカイ以来23年ぶり。奇しくも当時の鞍上は横山典弘騎手だった。父を彷彿とさせる横山武史騎手の見事な騎乗が光った。2着にはオーソクレース、3着には牝馬ディヴァインラヴが入り、的中とはならなかったが見応え十分のレースだったと言えるだろう。

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人気に応えて重賞初制覇

マイルCSの前哨戦、富士SでAIが本命に推奨したのは3歳馬ソングライン。過去10年で「牝馬×前走3着以内」、「牝馬×ノーザンF生産」というデータが好成績を残していた点に期待した。

伸び上がる形でスタートを切ったソングラインだったが、すぐに盛り返して中団からレースを進める。ハナを奪ったのは前走の関屋記念を勝利して挑んだロータスランド、しかし直後からボンセルヴィーソ、ソーグリッタリングのマークが厳しい展開。馬群は固まっていたものの、前半800mの通過は47.0だった。

直線に入り、各馬がズラッと横並びとなり坂を駆け上がる。残り200mの標識を過ぎても6頭ほどがズラッと横並びとなっていた中、真ん中を割って伸びてきたソングライン。ゴール前は大外から4角17番手だったサトノウィザードの強襲にあったものの、凌ぎ切って見事に重賞初制覇を飾った。

3着には4角15番手だったタイムトゥヘヴンが入り、上位は全て差し馬が占めるレースだった。予想は本命のソングラインが勝利したが、2・3着は押さえることができず、残念な結果に終わってしまった。

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