【さきたま杯回顧】ロードフォンスが得意条件でGⅠ級初制覇 光った横山和生騎手の好判断

2026-06-25 12:00:14三木俊幸
2026年さきたま杯勝ち馬ロードフォンス,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

前後半35.5-37.4の激流を3番手から押し切る

浦和競馬場で行われたさきたま杯(JpnⅠ・ダート1400m)は、横山和生騎手が騎乗した2番人気のロードフォンスが勝利。かきつばた記念、根岸Sに続く重賞3勝目を挙げ、GⅠ級競走初制覇を果たした。

前走のかしわ記念は道中3番手からロスなく立ち回るも、最後は前との差を詰めきれずに3着。このレースを迎えるまでの7勝中6勝が左回りの1400m戦という条件だったことからも、距離短縮で更なる前進が期待されていた。

レースは最内枠のシャマルがハナを主張。さらに外枠からホッカイドウ競馬所属の3歳馬ベストグリーンもぴったりとマークする形で続く。

前半600m通過は35.5(12.2-11.2-12.1)。向正面に入って12.4とやや落ち着いたかと思われたが、3角に差しかかる800m〜1000mの区間でベストグリーンが馬体を併せていき11.0と一気にペースアップした。

しかし、1000m〜1200mにかけては13.4と失速。ラストも13.0かかり、後半600mは37.4かかっていたことからも、前2頭にとってはかなりタフな展開だったといえる。

2番ゲートからのスタートだったロードフォンスは道中3番手を追走。ペースが上がったところでは引き離されたが、直線に向いたところで先頭に立つとそのまま押し切り、後続には1馬身半差をつけた。勝ちタイムは1:25.3(稍重)で決着した。

横山和生騎手は逃げることも考えていたとのことで、積極的に出していく競馬をしたが、前2頭が速いとみると深追いすることなく、すぐさま3番手に控えてマイペースを保った。この鞍上の好判断が勝利に導いた要因と言ってもいいだろう。

また、暑さに弱いという面がありながら、今年はここまで過ごしやすい気温の日が多かったこともプラスに働いた。例年この時期は放牧に出ているところ、ベスト条件であるGⅠ級レースへの参戦に踏み切り、しっかりと仕上げて結果を残した安田翔伍厩舎の厩舎力も素晴らしかった。


ウィルソンテソーロは後方から追い込むも2着

1番人気だったウィルソンテソーロは、昨年の帝王賞とJBCクラシックの覇者ミッキーファイトや、フェブラリーSを連覇しての参戦だったコスタノヴァなど、好メンバーが揃ったかしわ記念の勝ち馬。今回は初の1400mへの挑戦となった。

序盤の先行争いには加わらず、1周目のスタンド前では少し不利を受けるシーンもあって後方からのレース運びに。勝負所の4角では5番手までポジションを押し上げ、直線は外から追い込み2着と地力はみせたが、コース形態を考えると捉えるのは難しかった。

3着には前哨戦のプラチナCを制した大井所属馬のイグザルトが入った。こちらも道中は最後方の追走となったが、ウィルソンテソーロの後ろをついて行く形で進出。直線は大外に持ち出し、上がり最速となる35.8の末脚で前に迫ったがウィルソンテソーロには1馬身半及ばず、ティントレットやママコチャとの争いを制するところが精一杯だった。

《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。

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