【エンプレス杯】前年JBCレディスクラシック組が近10年7勝 実績最上位テンカジョウが連覇へ

2026-05-13 06:00:35菊池敬太
エンプレス杯 過去10年からのピックアップデータ,ⒸSPAIA

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上半期のダート牝馬頂上決戦

13日(水)にエンプレス杯(ダート2100m・JpnⅡ)が川崎競馬場で実施される。一昨年から春に施行時期が移り、ダート古馬牝馬路線の上半期の頂上決戦と位置付けられた一戦。2025年の1~3着馬は同年のJBCレディスクラシックで1~3着を独占した。

今年は連覇に挑むテンカジョウを筆頭に、兵庫女王盃を快勝したメモリアカフェ、同2着に逃げ粘ったプロミストジーン、名古屋大賞典で牡馬を撃破したアピーリングルック、若草賞土古記念を圧勝した大井のマーブルマウンテンなど、好メンバーが集結。まずは予想の前に過去10年のレース傾向を振り返っていく。


過去10年のエンプレス杯,ⒸSPAIA
人気別成績,ⒸSPAIA


人気別成績を見ると、1番人気が【7-2-1-0】と圧倒的。続く2番人気も【2-2-1-5】連対率40.0%、複勝率50.0%をマークしている。また、勝ち馬は全て4番人気以内からだった。


所属別成績,ⒸSPAIA


所属別ではJRAが全10勝を含む15連対(栗東12、美浦3)とリード。地方馬は大井が2着5回だった。


年齢別成績,ⒸSPAIA


年齢別では4歳馬と5歳馬が各7連対、勝率では4歳馬がトップ。ほか、6歳馬が4連対、7歳馬と8歳馬がそれぞれ1連対だった。

実績面では、JRA所属の連対15頭中12頭がダートグレードの勝ち馬。地方馬は連対5頭中4頭に南関東重賞またはダートグレード、もしくは両方で連対実績があった。

連対20頭の脚質は【逃げ3 先行11 差し5 追込1】で、先行馬の活躍が目立つ。


エンプレス杯 過去10年からのピックアップデータ,ⒸSPAIA


牝馬限定重賞で抜群の安定感

◎テンカジョウ
栗東所属の5歳馬で、前走の川崎記念は一線級の牡馬相手に7着に敗れたが、2馬身半差で完勝した2走前のクイーン賞を含め、牝馬限定のダートグレードでは【4-2-3-0】と抜群の安定感を誇っている。

過去10年のデータでは、前年のJBCレディスクラシック出走馬が7勝を挙げており、5枠~8枠と外目の枠は計7勝をマーク。このメンバーでは実績最上位で、昨年このレースを制した経験から川崎2100mは問題なし。マイナス要素が少なく、連覇の期待は大きい。

◯メモリアカフェ
前走の兵庫女王盃で重賞2勝目を挙げた4歳馬。施行時期が5月に移ってから、前走兵庫女王盃組は【1-0-1-4】で、昨年は同レースを勝ったテンカジョウが勢いそのままにエンプレス杯を快勝している。

過去10年、4歳馬は年齢別トップの勝率13.5%をマークしており、現在3年連続で勝利中。また、関東オークス優勝の経験から川崎2100mに不安はない。1枠~4枠の内目が10年で3勝とやや勝ち切れていない点、2走前のクイーン賞で3キロの斤量差があったテンカジョウと同斤量である点は懸念だが、今の充実ぶりなら差は詰まるはずだ。

▲アピーリングルック
美浦所属の5歳馬。前走のクイーン賞は4着に敗れたが、馬場が深かった内側を進む形になり、直線で苦しくなった。2走前の名古屋大賞典をコースレコードで制した実力があり、戦歴から距離延長は歓迎。過去10年、4枠は1勝2着4回(連対率35.7%)と安定しており、展開ひとつで上位に加わってくる。

ほか、プロミストジーンは1番人気に支持された兵庫女王盃で2着。早めに動いたぶん勝ち馬の目標になったが、0秒2差と大きく崩れなかった。初の川崎コースや2100mの距離と課題は多いが、武豊騎手とコンビを組んでからスムーズにゲートを出るようになり、小回りも前走で経験済み。年齢別勝率トップの4歳馬でもあり、軽視は禁物だ。

ほか、4歳馬のレイナデアルシーラは、母アンデスクイーンと姉アンデスビエントがこの舞台の重賞を勝っていることからも対応は可能。一気に相手が強化されるが、自分のリズムで主導権を握れれば簡単には止まらない。

大井のマーブルマウンテンは転入初戦のクイーン賞で2着に好走し、続く若草賞土古記念を5馬身差で圧勝した。5枠は過去10年で3勝、2着2回(勝率20.0%、連対率33.3%)と好成績である点はプラス。血統面で距離が延びてどうかだが、リズム良く追走できれば上位に加わってもいい。

《ライタープロフィール》
菊池 敬太
サンケイスポーツで南関東競馬を中心に予想とコラムを掲載。近況のレース内容や傾向、データのほか、現場取材などで集めた情報をもとに高配当を狙っている。

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