【川崎記念】前走GⅠ/JpnⅠ組は近10年7勝 東京大賞典3着アウトレンジを好データが後押し

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上半期の古馬ダートJpnⅠの幕開け
8日(水)、川崎競馬場で川崎記念(ダート2100m・JpnⅠ)が実施される。昨年の東京大賞典で20年ぶりの地方馬による優勝を飾った大井のディクテオンをはじめ、初のJpnⅠタイトルを狙うアウトレンジ、2月の佐賀記念を6馬身差で圧勝したカゼノランナー、昨秋にシリウスステークス、浦和記念を連勝したホウオウルーレット、紅一点のテンカジョウなどJRAと地方から実力馬が集結。
まずは予想の前に過去10年のレース傾向を振り返っていく。
※以下にある表データはすべて過去10年のものを使用

人気別成績では、1番人気が【4-4-1-1】と勝率、連対率、複勝率全てでトップ。2番人気は【1-1-1-7】、3番人気は【2-0-5-3】で複勝率70%を超えていた。
基本的には1番人気を中心に堅いレースだが、春に施行時期が移った一昨年は7→5→4番人気、昨年は3→6→1番人気での決着だった点は留意したい。

所属はJRAが8勝を含む15連対(栗東12、美浦3)と断然リード。地方では船橋と川崎がともに1勝を含む2連対、大井が1連対となっている。

年齢は6歳と7歳が各6連対で最多。勝利数では5歳(5連対)と7歳が4勝で最多となっている。ほか、8歳馬が2連対、4歳馬が1連対だった。
実績面は連対馬20頭中、勝ち馬9頭を含む18頭がダート重賞の勝ち馬で、連対馬12頭がGⅠ(JpnⅠ)ウイナーだった。また、馬券圏内に入った地方馬5頭中3頭は前走が報知オールスターカップからの臨戦だった。
連対馬20頭の脚質は【逃げ4 先行7 差し9 追込0】。好位で立ち回れる馬が活躍していた。

東京大賞典では負けて強し
◎アウトレンジ
キャリア通算連対率47.4%を誇る栗東所属の6歳馬。前走の東京大賞典は3着に敗れたが、1000メートル通過が60秒9というハイペースの流れを好位から追いかけながら0秒3差に踏ん張ったのは立派だった。初めての川崎コースだが、2024年の浦和記念を6馬身差で圧勝した内容から小回りは問題なく、コーナー6回のレイアウトも合うはず。
前走GⅠ/JpnⅠ組は過去10年で7勝を挙げており、7枠は連対率25.0%と好データが後押しする。先行、差しと自在に立ち回れる点は大きな強みで、好位追走から悲願のビッグタイトル奪取に期待する。
◯ホウオウルーレット
キャリア11連対(7勝)の7歳馬。昨秋はシリウスステークスと浦和記念を制し、前走の東京大賞典では5着に食い込んだ。内をさばいて抜け出した浦和記念の内容から、初の川崎でも不安はなく、2100mの距離も守備範囲内だ。
◎同様、前走GⅠ/JpnⅠ組の好走データに合致しており、6枠は過去10年で3勝をマークする好枠。自慢の爆発力をフルに発揮できれば好勝負になる。
▲ディクテオン
昨年はコリアカップと東京大賞典を制し、NAR年度代表馬に輝いた。8歳馬は過去10年で1勝という点は懸念されるも、◎同様に連対率25.0%の好枠である7枠に入ったのはプラスで、昨年の川崎記念では0秒1差の2着とコース適性も証明済み。
今回はドバイ遠征をキャンセルして臨む一戦であり、状態面が鍵を握るが、ここはGⅠホースとして恥ずかしい競馬はできない。
ほか、栗東所属のカゼノランナーは2走前のポルックスステークスで変わり身を示すと、2月の佐賀記念では持ったまま後続に6馬身差をつける圧勝劇を演じた。5歳馬は過去10年で4勝を挙げる点もプラスになる。一気の相手強化となるが、近走内容からは本格化がうかがえ、上位をにぎわす存在となりそうだ。
川崎のセラフィックコールはJRAから転入初戦のダイオライト記念で2着に好走。早めに先頭に立ったことで目標にされたのが響いたが、ダートグレード勝ち馬としての実力は示した。好データ該当の6歳馬でもあり、展開ひとつで馬券圏内に入ってきそうだ。
紅一点のテンカジョウは2走前のチャンピオンズカップを除けば、全て3着以内の安定感を誇る。過去10年、牝馬の勝利はないが、この舞台は昨年5月のエンプレス杯で勝利しており、一線級が相手でも実績ある地方の馬場なら上位に加わってもいい。
《ライタープロフィール》
菊池 敬太
サンケイスポーツで南関東競馬を中心に予想とコラムを掲載。近況のレース内容や傾向、データのほか、現場取材などで集めた情報をもとに高配当を狙っている。
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