【クイーン賞】トップハンデは過去10年で4勝 オーサムリザルトの無傷8連勝に期待

2025-02-11 06:00:12菊池敬太
クイーン賞の過去10年データ,ⒸSPAIA

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JRAと地方から豪華メンバーがそろう

11日、クイーン賞(ダート1800m・JpnⅢ)が船橋競馬場で実施される。JRAからは、デビューから7戦無敗を誇るオーサムリザルトをはじめ、昨年のJBCレディスクラシックを制したアンモシエラなど3頭が参戦。地方からは、東京シンデレラマイルを圧勝したフェブランシェやキャリックアリードなどJRAと地方から豪華メンバーがそろった。

過去10年の傾向から勝ち馬を導き出す。なお、2024年から開催時期が2月に移り、4歳以上の古馬戦となっている。

過去10年のクイーン賞,ⒸSPAIA
人気別成績,ⒸSPAIA


過去10年の人気別成績を見ると、1番人気が【2-4-1-3】連対率60.0%、複勝率70.0%と信頼度は高い。2番人気は【2-2-2-4】、3番人気は【3-3-1-3】で、連対馬20頭中18頭が4番人気以内と、上位人気の活躍が目立つ。

所属別成績,ⒸSPAIA


所属別成績はJRAが16連対(美浦9、栗東7)と有利だが、地方馬は大井が2勝を含む3連対、川崎が1勝をマークしている。

年齢別成績,ⒸSPAIA


年齢別成績では4歳馬が3勝を含む5連対でリード。以下は5歳馬と6歳馬がそれぞれ4連対、7歳馬が2連対している(残る5連対は2023年まで出走可能だった3歳馬)。

実績面は連対馬20頭中15頭がダート1800mの重賞で連対歴あり。残る5頭中2頭はダート1800mで3勝以上を挙げていた。また、斤量56.5kg以上は【1-4-1-0】と全て馬券圏内。脚質は【逃げ7 先行8 差し5 追込0】で逃げ、先行馬が好調だった。

クイーン賞のデータ,ⒸSPAIA

オーサムリザルトが重賞3勝目を狙う

◎オーサムリザルト
これまで7戦無敗。米GⅠのBCディスタフは無念の出走取り消しとなった。実戦は約5カ月半ぶりだが、中間は順調に乗り込まれており、仕上がりは申し分ない。2000m以上の重賞で2勝をマークし、自在に立ち回れるのは大きな強み。斤量57kgはブリーダーズゴールドカップで経験済みで、過去10年でトップハンデだった馬は4勝を挙げているというデータもある。正攻法の競馬で無傷の8連勝を決める。

◯アンモシエラ
栗東所属の4歳馬。昨年のJBCレディスクラシック(佐賀)を制した。これまでで一番重い斤量56.5kgを背負うが、過去10年で56.5kg以上は【1-4-1-0】と堅実だ。船橋ダ1800mは昨年のブルーバードカップで経験済み。また、過去5年で逃げ馬は2勝を含む4連対と好調だ。明け4歳となったダート女王がここでも上位をにぎわす。

▲テンカジョウ
デビューから全て3着以内の堅実ぶりで、昨年のJBCレディスクラシックでは3着と好走した。昨年に船橋ダ1800mのマリーンカップを制しており、このコースは大歓迎。前に行く馬が多く、ハイペースの流れになれば強敵を撃破しても不思議ではない。

大井のフェブランシェは地方転入初戦の東京シンデレラマイルを5馬身差で圧勝。勝ち時計は優秀で、ダートグレードでも期待が持てる内容だった。斤量53kgを生かして上位を狙う。

JBCレディスクラシックは6着に敗れた大井のキャリックアリードだが、昨年のこのレースで3着。左回りでは【2-2-4-0】と崩れていない点は強調材料で、斤量も当時と同じ54kgなら好勝負が可能だ。

ドライゼは昨年のブリーダーズゴールドカップ3着、JBCレディスクラシックでは5着。先行馬が競り合う流れになれば上位に浮上できるだけの力はある。

《ライタープロフィール》
菊池 敬太
サンケイスポーツで南関東競馬を中心に予想とコラムを掲載。近況のレース内容や傾向、データのほか、現場取材などで集めた情報をもとに高配当を狙っている。

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