【テレ玉杯オーバルスプリント予想】初の1400mも対応可能 充実一途の良血馬スレイマンを推奨
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秋のダート短距離路線を占う重要な一戦
2024年9月18日(水)に浦和競馬場で行われるテレ玉杯オーバルスプリント(JpnⅢ・ダ1400m)。プロキオンSで無敗馬ヤマニンウルスの2着に食い込んだスレイマンをはじめ、今年のかきつばた記念など重賞3勝のサンライズホーク、昨年末の全日本2歳優駿で2着と好走したイーグルノワール、昨年当レース2着のリベンジに燃える船橋のスマイルウィなど、JRAと地方から実力馬が集結した。
秋のダート短距離路線を占う意味でも重要な一戦。過去10年の傾向から勝ち馬を導き出す。
過去10年の人気別成績では、1番人気が【2-2-3-3】。現在、2年連続で勝利している。2番人気は【3-3-2-2】と勝率から複勝率までの全てでトップ。3番人気が【2-1-3-4】と続く。また、連対馬20頭は全て5番人気以内から出ている。
所属別成績は、JRAが14連対(栗東11、美浦3)とリード。次いで地元の浦和が2勝を含む3連対。ほかは大井、船橋、川崎がそれぞれ1連対だった。
年齢別成績では、4歳馬が4勝を含む5連対で最多。勝率、連対率、複勝率のすべてでトップだった。6、7歳馬が各4連対でこれに続く。以下、3、5、8歳馬が各2連対で、9歳馬が1連対となっている。
実績面では、連対馬20頭中13頭にダートグレードでの連対歴があった。残る7頭中4頭には、南関東の重賞もしくはJRAのオープン特別(ダート)の勝利実績があった。
そのほか、連対馬20頭中12頭が前走で2着以内に入っており、残る8頭中4頭は2走前に勝っていた。連対馬の脚質は【逃げ5先行10差し5追込0】で、小回りコースらしく逃げ、先行馬の活躍が目立つ。
スレイマンの初戴冠に期待
◎スレイマン
栗東所属の6歳馬。半姉に三冠牝馬ジェンティルドンナがいる良血だ。3走前のアンタレスSでクビ差の2着、前走のプロキオンステークスではヤマニンウルスの2着に食い込んでいて、着実にパワーアップしていると感じる。
ダートグレードで連対実績があり、前走で2着以内は好走条件に合致。初めての浦和コースだが、小回り向きの器用さは大きな強みで、スッと先行できるスピードから初の1400mでも対応可能だ。雄大な馬格を持つことから地方の砂も問題なく、好位で流れに乗って初タイトルをつかむ。
◯サンライズホーク
重賞3勝の実績馬。前走のサマーチャンピオンは7着に敗れたが、台風の影響で延期したことに加え、59kgの斤量も響いた。前走から3kg減の斤量56kgで出走できるのはプラスで、少頭数ならリズム良く先行できるはず。自分の形に持ち込めば好勝負が可能だ。
▲スマイルウィ
船橋所属の7歳で、昨年の2着馬。ダートグレードで2度の連対実績があり、JRA勢が相手でも遜色ない。加えて、浦和1400mは【2-2-0-1】と好相性。休み明けの前走は10着に敗れたが、大型馬の2戦目で上積みが見込める。得意の舞台に替わって昨年のリベンジを果たす。
そのほか、3歳馬イーグルノワールはJpnⅡ勝ちの実績があり、昨年末の全日本2歳優駿でフォーエバーヤングに次ぐ2着と好走した。地方コースとの相性は良く、実績ある1400mなら年長馬相手でも戦える。
栗東所属のテーオーステルスは3走前にリステッド競走のすばるSを快勝。初めての地方遠征だが、530kg超の馬格から力が要る馬場は問題ない。また、全5勝中3勝を川田将雅騎手とのコンビで挙げていることから、重賞でも軽視できない。
浦和に転入後、9戦8勝のシーサーペントは、同舞台だった前走のオープン特別でコースレコードにコンマ1秒まで迫る好時計で逃げ切った。一気に相手が強化されるが、こちらも自分の形に持ち込めれば簡単には止まらないはずだ。
《ライタープロフィール》
菊池 敬太
サンケイスポーツで南関東競馬を中心に予想とコラムを掲載。
近況のレース内容や傾向、データのほか、現場取材などで集めた情報をもとに高配当を狙っている。
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