【かしわ記念予想】本命はモレイラ騎手迎えたキングズソード 「栗東所属」「GⅠ級勝ち馬」など好条件に該当
ⒸSPAIA
馬券圏内のほとんどは栗東所属馬
2024年5月1日(水)に船橋競馬場でかしわ記念(JpnⅠ・ダ1600m)が開催される。数々の名馬が制してきた船橋競馬最大のレースに、今年のフェブラリーステークス覇者ペプチドナイルをはじめ、昨年のJBCクラシックを制したキングズソード、昨年当レース2着馬タガノビューティー、地方勢からは南関東三冠馬ミックファイア、2021年当レース勝ち馬カジノフォンテンなど豪華メンバーが参戦。過去10年の傾向から勝ち馬を導き出す。
☆人気
1番人気が【0-2-3-5】と2010年のエスポワールシチー以来勝利がない。対して、2番人気は【7-0-0-3】と圧倒的で、しかも現在3連勝中。ほか、5番人気以下が9年連続で馬券に絡んでいることは覚えておきたい。
☆所属
JRA所属馬が18連対(栗東18、美浦0)でリード。3着を見てもJRA所属馬は全て栗東だった。地方馬は2015年のハッピースプリント(大井)が3着、2016年のソルテ(大井)が2着、そして冒頭で挙げたカジノフォンテン(船橋)が2021年に勝っている。
☆年齢
6歳馬が7連対でトップ。5歳馬が5連対で続く。以下は7歳馬が4連対、4歳馬が2連対。8、 9歳のベテラン勢もそれぞれ1連対と活躍している。
実績面は連対馬12頭がダートGⅠ(JpnⅠ)勝ち馬。残る8頭中6頭にダート1600m以上の重賞勝ち、またはGⅠ(JpnⅠ)で3着以内の実績があった。また、3着以内に入った延べ30頭のうち20頭が前走フェブラリーステークス組だった。その他、連対馬の脚質は【逃げ5先行6差し9追込0】となっている。
キングズソードが2度目の戴冠を果たす
◎キングズソード
昨年のJBCクラシックを制覇した栗東所属の5歳馬。前走のフェブラリーステークスは0秒3差の5着に入り、初めての1600mにも対応した。船橋コースは初めてだが、白い砂は大井でこなしており、コーナー4つの舞台も再三経験済み。JBCクラシック以来となるJ.モレイラ騎手とのコンビは心強く、好位で流れに乗ればJpnⅠ・2勝目に期待できる。
◯ペプチドナイル
連対率が31.8%と最も高い6歳馬で栗東所属。前走のフェブラリーステークスは絶好の手応えから最後まで脚いろ衰えることなく抜け出し、11番人気とは思えない堂々たる勝ちっぷりだった。当レースは3着以内に入った延べ30頭のうち20頭が前走フェブラリーステークス組。同年の勝ち馬は【1-1-0-4】と敗れるケースが多いのは気になるが、初めての地方遠征に戸惑わなければGⅠ級レース連勝も。
▲タガノビューティー
栗東所属の7歳馬で昨年の2着馬。重賞こそ未勝利だが、フェブラリーステークス4着などGⅠ級でも安定しており、左回りのマイルはベストの舞台だ。このレースは7歳以上が6連対とベテラン勢の好走も目立っており、実績を残す舞台で昨年のリベンジを果たす。
ほか、クラウンプライドはGⅠ級での好走が多いが、ここ2戦が案外だった。船橋は日本テレビ盃で経験済み。母エミーズプライドゆかりの船橋で、復活の勝利を挙げられるか注目だ。ウィリアムバローズは前走の東海ステークスで重賞初制覇。初の船橋遠征でも地方向きの先行力があり、マイルにも対応できるスピードがある。自分のリズムで立ち回れるなら好勝負が可能だ。黒船賞を連覇したシャマルは、昨年0秒4差の4着と舞台を経験しているのが強みで川須栄彦騎手との相性もいい。
ミックファイアは前走のフェブラリーステークスは7着だったが、直線でじりじりと伸びて勝ち馬から0秒8差。マイルの速い流れに対応できたのは収穫だった。持ち前の先行力を生かして上位をうかがう。地元の船橋からは、船橋で14戦11勝のギガキングをピックアップ。前走では今回と同舞台の京成盃グランドマイラーズを3馬身差で完勝し、マイルにも高い適性があることを示した。地元の利を生かしてどこまで迫れるか注目したい。
《ライタープロフィール》
菊池 敬太
サンケイスポーツで南関東競馬を中心に予想とコラムを掲載。
近況のレース内容や傾向、データのほか、現場取材などで集めた情報をもとに高配当を狙っている。
《関連記事》
・【NHKマイルC】マイルで再評価、ジャンタルマンタルが中心 穴はトライアル2、3着からチャンネルトンネル
・【NHKマイルC】3連単970万超えの波乱起こしたピンクカメオ 3歳マイル王決定戦の「記録」を振り返る
・NHKマイルC過去10年のレース結果一覧