【黒船賞】テイエムサウスダンが8馬身差の圧勝 コロナとも戦う高知競馬場の魅力とは?
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
岩田康騎手は黒船賞5勝目!
高知競馬場で行われる唯一のJRA交流重賞、黒船賞(JpnⅢ・ダート1400m)。レースは道中2番手外目を追走していた4歳馬テイエムサウスダンが勝利。4角で単独先頭に立つと、そこからは後続を引き離す一方で2着スリーグランドに8馬身差をつけての圧勝だった。
騎乗していた岩田康騎手は2007年リミットレスビッド、2012年〜2015年にかけて3連覇を果たしたセイクリムズンで勝利しており、今回の勝利が通算5勝目の黒船賞勝利となった。
そんな黒船賞当日の競馬場内の様子と高知競馬場の魅力について、写真とともに振り返っていこう。
スペースを取りながら”高知スタイル”で観戦
高知競馬場でのパドック観戦は、座ってゆっくりと馬を眺めるスタイル。コロナ対策として等間隔にコーンが置かれるなど、スペースを取りながら”高知スタイル”で観戦できるような配慮が取られていたが、1レースの前はスタンドの観客もまばらで、高知競馬場で最も注目度の高いレースがあるというような感じは見受けられなかった。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
しかし、3レースに行われた黒船賞のパドックでは、座りきれず立ちながら眺めているファンの姿が多く見られ、場内を歩いていると武豊騎手や福永騎手などJRAを代表する騎手の騎乗が楽しみだという声も聞こえた。
ゆったりとした時間のナイター競馬
黒船賞に続き、JRA交流のはりまや盃が終わるといよいよナイター競馬に突入。帰宅するファンもいたものの、競馬場に残ったファンは思い思いにゆっくりとした時間を過ごす。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
東京をはじめとした大都市にある競馬場では、コロナの影響で無観客開催や入場できても様々な制限があり、以前のような自由度はない。そうした雰囲気に慣れてしまっているのか、どこか懐かしいようにも感じた。
オススメは迫力ある4角地点
今回、高知競馬場には初めて訪れたが、他の競馬場ではなかなか体感することができないと思った場所があった。4角に近づける競馬場は多くあるものの、高知競馬場は4角奥にある1400mのスタート地点の目の前まで近づくことができる。それにより、間近でゲートを出たところを見られるだけでなく、勝負所の攻防が間近で感じることができるので、訪れた際にはぜひ足を運んでもらいたい。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
近年はインターネット発売や最終レースには、「一発逆転ファイナルレース」が行われるなど注目度が高まっている高知競馬。今年の1月23日には1日の売上が1,384,870,100円とレコードが塗り替えられたが、黒船賞当日は1,621,882,700円と大幅に記録更新した。
さらに1レース当たりの売上も641,808,500円と過去最多となるなど、絶好調。コロナ禍において遠方から簡単に足を運ぶのは難しい状況であるが、馬券購入時にインターネット上で見ている光景を一度は体感してみてはいかがだろうか。
ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在は競馬ライターとしてだけでなく、カメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場で取材活動を行っている。
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