【NHKマイルC】ジャンタルマンタル、ゴンバデカーブースは消し ハイブリッド式消去法

久保田大五郎

過去10年のNHKマイルC『前走GⅠ以外』×『前走0.6秒差以上で負け』の成績,ⒸSPAIA

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5つのデータから絞れた馬は?

天皇賞(春)は「外枠なら消し」のデータでテーオーロイヤルとチャックネイトが脱落し、最終的にブローザホーン、ディープボンド、マテンロウレオの馬連ボックスと3連複1点で勝負することになった。結果はテーオーロイヤルが勝ち、残ったブローザホーンとディープボンドが2、3着。テーオーロイヤル外枠に泣いたのは馬の方ではなく私、というオチになった。ワイドボックスも押さえておくべきだったか……。

気を取り直して、今週は5月5日に東京競馬場で行われるNHKマイルCを予想する。過去10年のデータから複勝率10%未満の凡走データを5つピックアップし、条件に当てはまった馬を消去する。今回は登録27頭の大所帯で、うちダノンエアズロックが回避予定。ちょっとややこしいが、現時点で抽選対象の2頭(文中*印)まで含めた19頭を対象に進めていこう。

『前走GⅠ以外』×『前走0.6秒差以上で負け』 ★2.7%★

まずは前走の格に注目。GⅠ以外のレースから参戦する馬は【6-7-9-125】(複勝率15.0%)。例年、出走馬の大半を占めている。しかしこのうち前走で0.6秒以上離されて負けた馬は【0-0-1-36】(同2.7%)。シンプルに力量不足と断じてよかろう。

この項目では5頭が消去となる。東スポ杯2歳Sの勝ち馬シュトラウスは折り合い難が周知されている通り。距離延長ローテのマイルではコントロール不能になりそうだ。

【今年の該当馬】
・エンヤラヴフェイス*
・キャプテンシー
・シュトラウス
・ノーブルロジャー
・ロジリオン

『前走1着』×『前走2番人気以下』 ★3.1%★

続いては「前走で勝った馬」にロックオン。実はこのレースにおいて前走1着馬は【2-2-1-39】(複勝率11.4%)と案外振るわない。好走5例のうち、4例はその前走が1番人気に応えての勝利だった。前走2番人気以下だと【0-0-1-31】(複勝率3.1%)。昨年3着オオバンブルマイを除く全馬が沈んでいた。

ニュージーランドTが3番人気Vだったエコロブルーム、ファルコンS7番人気Vのダノンマッキンリーを消去する。エコロブルームはマイルで4戦するも持ち時計は1:34.4とあまり速くない。高速馬場で序盤から流れたときも同じように脚を使えるかは未知だ。

【今年の該当馬】
・エコロブルーム
・ダノンマッキンリー

『関東馬』×『騎手乗り替わり』 ★3.8%★

3つ目は関東馬に関するデータを。関東馬のうち、前走と同じ騎手が乗るケースは【4-4-1-29】(複勝率23.7%)ときっちり走っているが、乗り替わりだと【0-1-0-25】(同3.8%)と不思議なほど結果が出ていない。過去にはD.レーン騎手を起用したルフトシュトローム(4番人気5着)やインダストリア(2番人気5着)の例もあって、一概に「鞍上強化ならOK」とも言えないようだ。

騎手が想定通りなら、新たにゴンバデカーブースとマスクオールウィンが消去対象となる。また、要注意がアスコリピチェーノ。執筆時点でまだ騎乗予定騎手が発表されていない。邪推になるが、今週の復帰を視野に入れるC.ルメール騎手へ乗り替わりという向きもあるのか。誰にせよ、北村宏司騎手から替わるのであれば「消し」となる。同じく騎手未定のアルセナール*も保留だ。

【今年の該当馬】
・ゴンバデカーブース
・マスクオールウィン
・(ロジリオン)

『黒鹿毛、青鹿毛、青毛』×『前走がマイル以外』 ★0.0%★

波乱の多いレースらしく、スッキリ消せるデータもなかなか限られている。4つ目は禁断の毛色ネタに手を染めてしまおう。このレースでは「黒鹿毛、青鹿毛、青毛」のいわゆる“黒っぽい馬”が何故か苦戦傾向にある。成績は合算して【0-2-1-35】(複勝率7.9%)だ。さらに前走がマイル以外の距離だと【0-0-0-15】。これを凡走データとして採用する。

新たな消去対象は皐月賞3着のジャンタルマンタル。ハイペースの皐月賞を先行して一時抜け出したレース内容から、どう見てもマイルで本領を発揮しそうだが……。とはいえ他の人気馬もごっそり残っている現状。日和ってばかりもいられない。

【今年の該当馬】
・(ゴンバデカーブース)
・ジャンタルマンタル
・(シュトラウス)
・(ノーブルロジャー)
・(ロジリオン)

『1~4枠』×『父か母父がディープインパクト系』 ★0.0%★

4つのデータを終えて残っているのは、鞍上動向次第のアスコリピチェーノとアルセナール*を含めて9頭。最後は枠順を使って絞っていきたい。

NHKマイルCはAコース3週目ということもあってか外枠有利の傾向を示す。1~4枠は【2-5-4-69】(複勝率13.8%)。10年で2勝に留まり、複勝率もやや劣勢だ。これに掛け合わせるのは血統データ。父か母父がディープインパクト系だと【0-0-0-13】と好走馬がいない。あのグランアレグリアでさえ内枠が災いして進路取りに苦慮、斜行して4位入線(5着降着)と結果を残せなかった。

残った馬のうち、父か母父にディープ系の血を持つのは以下の3頭。内枠に入れば苦戦必至だろう。

【今年の該当候補】
・アレンジャー
・チャンネルトンネル
・ユキノロイヤル

全ての条件を終えて確実に消去を免れたのはイフェイオン、ウォーターリヒト、ディスペランツァ、ボンドガールの4頭。騎手次第でアスコリピチェーノとアルセナール*も残り、枠順次第でアレンジャー、チャンネルトンネル、ユキノロイヤルが残る。

最大9頭だとボックスは少し広すぎるので、ここは軸をとっていきたい。ディスペランツァに白羽の矢を立てよう。上がり32.4秒の鬼脚で差し切ったアーリントンCもさることながら、2走前も勝ち時計1:33.4、上がり33.1秒という優秀な数字をマークしている。ワンターンのマイルで底を見せていない魅力にかけて、1頭軸の馬連と3連複流しで勝負するつもりだ。

《ライタープロフィール》
久保田大五郎
競馬歴13年目のアラサーおじさん。データを駆使した予想でロマン馬券を狙う。趣味は料理とプロ野球観戦。横浜DeNAベイスターズの大ファンで、好きな選手は宮崎敏郎。

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