【中央競馬】東京競馬場、先週6月3,4日のレース傾向まとめ
SPAIA編集部
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先週の東京競馬場の傾向は?
今週末の中央競馬は東京・阪神・函館での3場開催。ここでは先週の東京競馬場の傾向を、枠順、位置取り、直線のトラックバイアスの観点からまとめる。
【芝】
☆枠順
不良馬場からスタートした東京芝コース。馬場は次第に回復し、日曜の安田記念は良馬場で開催された。枠別成績では雨の影響もあったのか、土日通して外枠が有利。6~8枠【6-6-6-41】と好走が目立ち、穴馬の激走もあった。不利だったのは5枠【1-0-1-13】。内枠各馬が内を開けており、外枠各馬が内へ押し寄せるため、挟まれた影響もあったようだ。
☆位置取り
11戦して、4角4番手以内が【9-7-5-30】と大半がこの位置から連対していた。4角7番手以下【1-2-3-55】で、勝ったのは安田記念のソングラインのみ。雨が残った分、前残りが多かった。
☆直線のトラックバイアス
土日を通して、中~外が有利の傾向。内も使えないことはないが、やや不利だった印象。内ラチから6頭目あたり以降がよく伸びていた。
☆その他
モーリス産駒【2-1-2-3】、キズナ産駒【1-2-0-1】など、馬場が重くても力を発揮できる産駒が活躍。また、石川裕紀人騎手も【2-0-0-2】と重・不良馬場で勝ち星を挙げていた。同騎手の通算成績では、芝の良馬場【86-82-109-1556】勝率4.7%、複勝率15.1%、芝の良馬場以外【26-33-25-354】勝率5.9%、複勝率19.2%と後者の方がいい。今週も雨が降りそうで、石川騎手に注目してみても面白いかもしれない。
【ダート】
☆枠順
芝と同じくダートも不良馬場スタート。枠別成績では6、7枠が【8-4-4-32】複勝率33.3%。特に日曜日は7枠が4勝を挙げていた。人気馬が固まっていたのもあるが、逃げ5勝、先行4勝と前有利のなか、中団~後方から差し切っているパターンもあるので、やはり外枠が有利だったようだ。一方4、5枠は【0-1-3-43】と散々。47頭中36頭が初角5番手以下と、初角で後れを取っていたのが理由だろう。
☆脚質
逃げが【5-3-0-4】と好成績。特に土曜日は6戦全てで連対しており、まさに逃げ天国だった。代わりに日曜日は差しも台頭。ただ追込脚質は【1-1-3-53】とチャンスが少なかった。
☆直線のトラックバイアス
内が伸びる馬場。逃げた馬が内に進路を取ってそのまま押し切る場面が目立った。
☆その他
永野猛蔵騎手【2-0-1-5】で、2勝は重・不良馬場で挙げている。通算成績を見ても芝よりダートの方が成績がいい同騎手だが、ダートの良馬場【24-31-20-477】勝率4.3%、複勝率13.6%に対し、良馬場以外【23-28-19-334】勝率5.7%、複勝率17.3%。芝の石川騎手と同じく、雨で馬場が悪くなる方がいいタイプのようだ。ちなみに最終12Rに強いと囁かれている永野騎手だが、12Rの成績は【9-10-14-122】複勝率21.3%、1~12Rのなかでトップ。狙うべきはもちろん芝よりダートだ。
【傾向まとめ】
・芝:外、前有利。芝重・不良馬場の石川騎手に注目。
・ダート:外枠有利、逃げ・先行有利。ダート重・不良馬場の永野騎手に注目。
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