【セントライト記念】機動力に優れたLyphard内包馬を狙え 舞台適性抜群の2頭に注目
SPAIA競馬
トップ>ニュース>【セントライト記念】機動力に優れたLyphard内包馬を狙え 舞台適性抜群の2頭に注目

【セントライト記念】機動力に優れたLyphard内包馬を狙え 舞台適性抜群の2頭に注目

2026/09/10 06:00
坂上明大
セントライト記念の血統と傾向,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

傾向解説

3着以内馬に菊花賞への優先出走権が付与される重要ステップレース・セントライト記念。能力差が大きい世代限定重賞のため、地力上位馬の人気決着も多いレースではありますが、中山芝2200mという特殊なコースレイアウトでの施行でもあるため舞台適性も無視できません。

本記事では血統面を中心に、セントライト記念のレース傾向を整理していきます。

まず紹介したいデータは内枠有利の枠順傾向。過去10年の枠順別成績を見てもこのバイアスは明白で、好走率、回収率ともに内枠有利の枠順傾向が強く出ています。

特に単勝オッズ10倍以上の人気薄好走馬全5頭が6番枠より内。今年の当レースでも枠順の有利不利は無視できないポイントです。


枠番別成績(過去10年),ⒸSPAIA


<枠番別成績>
1~4枠【7-2-6-43/58】
勝率12.1%/連対率15.5%/複勝率25.9%/単回収率120%/複回収率61%
5~8枠【3-8-4-67/82】
勝率3.7%/連対率13.4%/複勝率18.3%/単回収率16%/複回収率32%
※過去10年

注目血統は過去10年の3着内馬30頭中27頭が持つLyphard。ディープインパクトやハーツクライの血統表内にも入る同血脈はHyperionとFair Trialを内包した機動力と持続力に優れた血脈です。中山外回りコース特有の持続力戦にはピッタリの血脈といえます。

ただ、Lyphard自身は1969年生まれの競走馬のため、現在はその血をどう増幅するかがポイントとなっています。

2022年以降3頭の連対馬を輩出するキタサンブラックはLyphardの4×4を持つ種牡馬で、自身も2015年に6番人気1着。Lyphardのクロスを持つ馬(2024年1着アーバンシックなど)の成績も優秀です。

トニービン(2017年1着ミッキースワローなど)やNureyev≒Sadler's Wells(2021年1着アサマノイタズラなど)、Danzig(2020年1着バビットなど)などHyperion+Fair Trial(母Lady Juror)を持つ名種牡馬との組み合わせでも類似の効果が見込めるでしょう。


血統別成績(9番人気以内),ⒸSPAIA


<血統別成績(9番人気以内)>
Lyphard内包馬【8-9-10-31/58】
勝率13.8%/連対率29.3%/複勝率46.6%/単回収率121%/複回収率97%
※過去10年


注目血統馬

前記の傾向に合う注目血統馬を2頭ピックアップしました。

バステール
Rough Shodに遡る名牝系の出身で、3代母Atlantic BlueはThong=Moccasinの3×3を内包。そのファミリーの活力は折り紙付きで、母マンビアの産駒はJRAで出走した全8頭が勝ち上がりを決めています。

キタサンブラック産駒の本馬は芝1200mで4勝を挙げたミッキーハーモニーの全弟にあたります。しかし、前走馬体重464kgと筋量過多にならないすっきりとした造りからも、本質は中長距離タイプ。Lyphardの5・5×5によって父の大きな武器である機動力をしっかり継承しており、能力・舞台適性ともにメンバー屈指の存在と言えます。

ジャスティンシカゴ
名門Margarethen牝系の出身。母母テーブルロンドは仏芝GⅢ2着馬で、そのきょうだいには米芝GⅠ2勝馬Amoramaや2013年京都大賞典2着馬アンコイルドなどが並びます。

母エリカブライトはトライマイベスト=El Gran Senorの4×5やMill Reef≒Rivermanの5×4を持つ瞬発力強化型。スワーヴリチャード産駒の本馬はLyphardの5×5も併せ持ち、父譲りの機動力もしっかり兼備しています。

Lyphardクロスを持つスワーヴリチャード産駒という配合パターンはレガレイラやアーバンシックと共通。両馬がともに中山芝2200m重賞の勝ち馬である点からも、舞台適性についてはメンバー中上位の一頭と言えるでしょう。


セントライト記念の注目馬2頭,ⒸSPAIA


《ライタープロフィール》
坂上明大
1992年生まれ、岐阜県出身。元競馬専門紙トラックマン(栗東)。2019年より競馬情報誌サラブレにて「種牡馬のトリセツ」「新馬戦勝ち馬全頭Check!」などの連載をスタートさせ、生駒永観氏と共同執筆で『血統のトリセツ』(KADOKAWA)を上梓。2023年11月には本島修司氏との共同執筆で『競馬の最高戦略書 予想生産性を上げる人の取捨選択の技術』(主婦の友社)を出版。現在はYouTubeチャンネル『競馬オタク』を中心に活動し、パドック解説や番組出演、映像制作、Webメディアでの連載もこなす。

《関連記事》
【セントライト記念】過去10年のレースデータ
【セントライト記念】“前走ダービー二桁着順”は複勝率40%超 アスクエジンバラ、アウダーシアの巻き返しに期待
【セントライト記念】“複勝率80%超え”該当で軸は決まり データは種牡馬に注目【動画あり】