【セントウルS】香港の強豪が日本で真価発揮へ 京大競馬研の本命はファストネットワーク
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【セントウルS】香港の強豪が日本で真価発揮へ 京大競馬研の本命はファストネットワーク

2026/09/06 06:00
京都大学競馬研究会
セントウルS 4角5番手以内馬の成績(阪神開催の直近10回),ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

サマースプリントシリーズ最終戦

9月6日(日)にセントウルS(GⅡ)が行われる。サマースプリントシリーズ最終戦であり、勝ち馬にはスプリンターズSの優先出走権が与えられる重要な前哨戦でもある。今年は香港の強豪ファストネットワークの参戦にも注目が集まっている。

以下では、本レースが行われる阪神芝1200mのコース形態とそれに起因するレースの質、そして想定される展開を踏まえ予想する。

上がりに差が生まれにくいコースレイアウト

まずは阪神芝1200mのコース形態をみる。向正面中央やや左からスタートし、初角までの距離は約240m。内回りコースを使用する。スタート直後からわずかに下り傾斜で、3コーナー中間の残り800mからより明確に下り坂となる。最後に勾配1.8mの急坂が設けられた356.5m(Aコース使用時)の直線を駆け抜ける。これが今回のコースレイアウトだ。

まず注目すべきは初角までの距離が約240mと短い点だ。スタート直後からわずかに下りとはいえ、序盤の先手争いは長引きにくく、先行負荷は大きくない。

ペースアップするのは3コーナーを過ぎてから。序盤で脚を溜めた先行勢が加速していく。また、内回りコースを使用するため、外回りに比べてコーナー区間での外からの押し上げが効きにくい。直線に入るまでに後方勢が前とのポジション差を埋めにくい。

さらにその直線も356.5mと比較的短く、最後に急坂があるタフなコース形態だ。全馬の終盤の脚色は鈍り、上がりに差が生まれにくい。直線に向いた時点でのポジション差を末脚だけで一気に逆転するのは至難の業だ。

したがって、序盤から先行して内前をロスなく立ち回り、ロングスパート戦でしぶとく残せる先行馬が恵まれやすい。これが今回のレースの質だ。

4角時点で中団より前にポジションを取りたい

セントウルS、4角5番手以内馬の成績,ⒸSPAIA


<セントウルS 4角通過順別成績>
4角5番手以内
【7-7-4-37/55】
勝率12.7%、連対率25.5%、複勝率32.7%、
単勝回収率353%、複勝回収率119%
※阪神開催の直近10回

セントウルSにおける4角5番手以内馬の成績は上記の通り優秀だ。それ以外の好走馬も4角中団からメンバー上位の上がりを使った馬が多い。最後方付近から直線だけで差し切る競馬は直近10回を見てもやはり難しい。

また、例年通り開幕週の馬場で施行されるため、この点でも内ラチ沿いを通すことが重要だ。枠を生かしてロスなく立ち回れる器用な先行馬も重視したい。

序盤のペースは流れる想定だが

続いて今回想定される展開から恵まれる馬を考える。メンバー構成は前走通過順位に3番手以内のある先行馬が5頭と、出走馬全16頭に対してそこまで多くない。

ただ、日本屈指の快速馬ピューロマジックをはじめとする千直からの距離延長組など、テンの速い馬も多い。同馬が引っ張る形で序盤のペースは流れるとみる。

それでも開幕週なら、恵まれるのはやはり序盤から積極的にポジションを取って内前をロスなく立ち回り、ロングスパート戦でしぶとい先行馬だ。

スピードある先行勢が引っ張っていけば馬群は縦長の状態で最終直線に入る可能性が高い。ただでさえポジション差を埋めるのに苦労する後方勢は、追走で手一杯になる。

最後に急坂が待つタフなコース形態に、タフな展開となると、より一層内ラチ沿いをロスなく立ち回ることが重要になる。内枠からスムーズに先行できそうな馬や、内ラチ沿いに潜り込めそうな並びの馬に注目したい。この点も踏まえて印を打っていく。

近走の内容、相手関係から地力最上位

◎ファストネットワーク
世界最強スプリンター・カーインライジングに続く存在とも目される、香港スプリント界屈指の実力馬。直近のスプリントGⅠは香港スプリント3着、センテナリースプリントC3着、チェアマンズSP4着と世界最高峰の舞台で実力を示し続けている。

特に香港スプリントでは日本のGⅠ馬サトノレーヴ、ウインカーネリアンに先着、チェアマンズSPでも2着サトノレーヴから0.3秒差と好走している。ここでは最上位の地力を持つ。

高いゲートセンスと常に好位~中団につけられる安定した追走力を持ち、今回想定される展開も向く。鞍上も乗り替わりだがD.レーン騎手と心強い。日本での初戦かつスプリンターズSの叩きと世間からやや舐められてオッズ妙味が見込まれるここで買いたい。

◯ママコチャ
直近2走はダート戦であり度外視可能な敗戦。3走前の高松宮記念も珍しくゲートでごたつき、スタート直後に体勢を崩して最後方からとなった。先行して堅実な末脚を使う本馬の強みを全く生かせない競馬で、これも度外視可能と考える。

4走前のオーシャンSではハイペースを先行して今回上位人気想定のフリッカージャブに先着しているように、今回のメンバーでは未だ地力上位だ。昨年の本レースでも先行して2着とコース適性も高い。

スタートを決めて先行力と持ち前の粘り強さを発揮できれば十分に好走できる。近走の敗戦により、こちらもオッズ妙味が見込まれる。

▲ピューロマジック
日本屈指の快速馬。函館スプリントS、アイビスSDでは「これぞピューロマジック」という逃げで重賞2連勝。アイビスSDでは24年ぶりにJRAレコードを更新し、史上3頭目の連覇を達成した。前が残しやすいコースでリズム良く逃げた時の粘り強さは凄まじい。

開幕週の阪神内回りコースは絶好とも言える条件だ。近走からの斤量減を生かしスムーズにハナを取り切れば簡単には止まらないとみて3番手評価とする。

△フリッカージャブ
前走の北九州記念は斤量57.5キロを背負い、重馬場で前半600m33.1秒というハイペースを2番手で先行。道中でハナを奪いそのまま押し切る、着差以上に評価できる勝利だった。

好位から常に堅実な末脚を使えるのが強みで、今回想定される展開も向く。先行意識の高い松山弘平騎手の継続騎乗も大きなプラス材料だ。直近2走からの上積みに期待したい。

×カルプスペルシュ
直近3走は着順ほど大きく負けていない。前走や3走前の相手関係を考えれば、今回のメンバーなら十分に通用する能力がある。先行集団が止まりにくい条件で、中団前目から流れに乗ってなだれ込む形なら好走のチャンスがある。

買い目は◎単勝1点、◎-◯▲△×馬連4点、◎-◯▲-◯▲△×3連複5点で勝負する。

▽セントウルS予想▽
◎ファストネットワーク
◯ママコチャ
▲ピューロマジック
△フリッカージャブ
×カルプスペルシュ

《ライタープロフィール》
京都大学競馬研究会
今年で30周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えの本格派が揃う。

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