【セントウルS】「1番人気7勝」格重視の一戦 夏のタイトル狙うピューロマジック、フリッカージャブが中心

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4、5歳馬が各5勝
サマースプリントシリーズ最終戦・セントウルステークスは「2000」や「マイル」のラスト以上に緊張感が高い。優勝決定戦の側面に加え、スプリンターズSの前哨戦でもあるからだ。
本番は3週間後。最有力候補はキーンランドカップなど別のレースから挑んではくるものの、GⅠ出走を確実にしたい陣営たちの思惑も交錯し、レースの勢力図は複雑になる。
今年は北九州記念を勝ったフリッカージャブと、アイビスサマーダッシュ勝ち馬ピューロマジックがシリーズ優勝をかけてくる。この2頭も当然、スプリンターズSは視野に入っている。はたしてどれほどの状態で出走してくるだろうか。
シリーズ優勝とGⅠ、どちらも手に入れるのは少々、欲張りのようではあるが、チャンスがある以上、狙っていきたい。競走生活は決して長くない。とれる好機ならば、とっておくべきだろう。その辺の計算を推理するのもおもしろい。
ここからは中京開催4年分を含む過去10年のデータを使用して、今年のセントウルSを展望する。

人気別では1番人気【7-0-1-2】勝率70.0%、複勝率80.0%と強力。さすがにGⅠ前哨戦かつサマーシリーズ最終戦となると、主役はそう易々とは譲らない。人気薄の単勝、アタマ狙いは厳しそうだ。
2番人気も【1-5-1-3】勝率10.0%、複勝率70.0%となっていて、2番人気以内でワンツーという可能性も高い。ほかでは7番人気【0-1-2-7】複勝率30.0%が目立つぐらいで、ちょっと穴党の出番はないかもしれない。
といいつつ、昨年は8番人気カンチェンジュンガが制し、穴をあけた。しかし冷静に考えると、同馬は春に阪急杯を制しており、8番人気は盲点だった。このタイプを探すのもいい。

年齢別では、今年も参戦がある3歳は【0-3-1-12】複勝率25.0%。勝利をあげておらず、ここは古馬の壁を感じるところ。
その古馬は4歳【5-1-1-22】勝率17.2%、複勝率24.1%と5歳【5-2-3-29】勝率12.8%、複勝率25.6%が互角。6歳も【0-3-4-32】複勝率17.9%であり、馬券には入れておきたいところだが、基本線は4、5歳の争いとみていい。
サマーシリーズの2桁着順馬に注意
3歳馬からはNHKマイルC5着のダイヤモンドノットが挑戦する。前述した2頭のサマーシリーズ優勝候補に実績馬ママコチャ、GⅠ2着のレッドモンレーヴなど層の厚い古馬勢とどこまで戦えるか注目だ。

前走クラス別では、GⅠ【3-1-2-9】勝率20.0%、複勝率40.0%に注目。内訳は高松宮記念以来の休み明けが【1-1-0-1】と悪くない。
NHKマイルC以来だと【0-0-1-1】。この2頭はどちらも2桁着順馬で、スプリント路線への転換と仕切り直しのニュアンスがあった。実績的にはダイヤモンドノットは上位の存在であり、データ以上に走る可能性はある。

サマースプリント転戦馬についても掘り下げよう。出走数が多いのは北九州記念【2-3-2-36】勝率4.7%、複勝率16.3%だが、24年以降はレース時期が前倒しになっており、データをそのまま受けとれない。なお、昨年は【0-0-0-2】。頭数も減る。
これはCBC賞【0-1-1-16】複勝率11.1%にもいえることで、昨年は【0-0-0-3】だった。
時期がさほど動いていないアイビスSDは【0-2-1-10】複勝率23.1%。直線競馬からコーナー2つ、距離延長と厳しい材料がそろっているが、馬券圏内ならなくはない。
ちなみに、アイビスSD1着馬は【0-1-1-0】で馬券圏外なし。2頭だけなので強調しづらいが、サマーシリーズ優勝をかけた一戦とあって、ピューロマジックも大きく崩れないのではないか。

日程変更などもあり、とらえにくくなっているので、前走サマースプリントシリーズ組はざっくり着順別成績で温度感をみる。2着馬【1-2-0-5】勝率12.5%、複勝率37.5%や3着【0-1-1-5】複勝率28.6%あたりまでは逆転優勝を狙って好走してくる。
一方で10着以下は【1-2-1-23】勝率3.7%、複勝率14.8%と、シリーズ大敗馬の巻き返しもあるので油断できない。
今年は北九州記念3着ヨシノイースターのほかに、CBC賞16着タマモブラックタイにも注意したい。重賞ウイナーであり、昨年のカンチェンジュンガと重なる部分がある。

《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『名馬コレクション 芦毛の怪物たち』(ガイドワークス)に寄稿。
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