単勝回収率113%の武豊騎手が狙い目 札幌芝1200mのコース傾向を分析

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キーンランドCの舞台・札幌芝1200mを分析
今週末は札幌競馬場でキーンランドカップ(GⅢ)が開催される。昨年はウインカーネリアンがこのレースをステップに次走でスプリンターズステークス(GⅠ)を制しており、今後のスプリント界を占ううえでも非常に重要な一戦だ。
今年はそのウインカーネリアンに加え、連覇を狙うパンジャタワー、新星候補ロジケープ、ナムラクレアを姉に持つナムラクララなど、今年も非常に楽しみなメンバーが揃った。
舞台となるのは札幌芝1200mコース。当該コースで行われる重賞はキーンランドCが唯一だ。そこで今回は、「札幌芝1200mコース」の特徴をデータで徹底分析。なお、使用するデータは特記ない限り2021年8月21日~2026年8月16日の直近5年分とする。
意外にも?外枠が強い
データを見ていく前に、まずはコース紹介から。スタートは向正面奥のポケット地点。円形状の独特なレイアウトの分、短くなっている直線を通過してゆるやかなコーナーをクリアすると、最後は270m足らずの直線が待ち受ける。全体の高低差は1m未満という平坦でクセのないコースだ。

<札幌芝1200m・枠別成績>
・1枠【14-9-15-145】
勝率7.7%/連対率12.6%/複勝率20.8%/単勝回収率65%/複勝回収率67%
・2枠【7-15-22-144】
勝率3.7%/連対率11.7%/複勝率23.4%/単勝回収率24%/複勝回収率62%
・3枠【9-17-12-165】
勝率4.4%/連対率12.8%/複勝率18.7%/単勝回収率16%/複勝回収率48%
・4枠【11-22-10-165】
勝率5.3%/連対率15.9%/複勝率20.7%/単勝回収率49%/複勝回収率67%
・5枠【21-10-13-171】
勝率9.8%/連対率14.4%/複勝率20.5%/単勝回収率57%/複勝回収率114%
・6枠【18-16-11-175】
勝率8.2%/連対率15.5%/複勝率20.5%/単勝回収率75%/複勝回収率79%
・7枠【15-18-19-175】
勝率6.6%/連対率14.5%/複勝率22.9%/単勝回収率55%/複勝回収率75%
・8枠【28-14-21-166】
勝率12.2%/連対率18.3%/複勝率27.5%/単勝回収率128%/複勝回収率79%
※集計期間:2021年8月21日~2026年8月16日
まずは枠別成績について。ざっくりと内・中・外で比較すると下記のようになる。
・1~3枠:勝率5.2%/複勝率20.9%/単勝回収率34%/複勝回収率59%
・4~6枠:勝率7.8%/複勝率20.5%/単勝回収率61%/複勝回収率87%
・7~8枠:勝率9.4%/複勝率25.2%/単勝回収率92%/複勝回収率77%
勝率は外に行けば行くほど上がっていき、好走率も内・中に差がなく、外枠が優勢となっている。これはコーナーが緩やかであるため、外を回すロスが比較的小さくなるというのが考えられる要因だろう。
キーンランドCに関しても、過去10年で4枠以内2勝、5枠以降は8勝と大きな差が出ている。今年も枠順抽選に要注目だ。
直線短いが差し軽視は禁物

<札幌芝1200m・脚質別成績>
・逃げ【16-18-27-61】
勝率13.1%/連対率27.9%/複勝率50.0%/単勝回収率138%/複勝回収率132%
・先行【60-48-48-290】
勝率13.5%/連対率24.2%/複勝率35.0%/単勝回収率102%/複勝回収率118%
・差し【41-43-39-478】
勝率6.8%/連対率14.0%/複勝率20.5%/単勝回収率57%/複勝回収率77%
・追込【6-11-9-477】
勝率1.2%/連対率3.4%/複勝率5.2%/単勝回収率9%/複勝回収率18%
基本的にはスプリント戦らしく、前に行ける馬にアドバンテージがある。データを見ても逃げ・先行馬の好走率は高く、回収率も単複ともに100%超を叩き出している。
ただし、それだけで差し馬を軽視してしまうのは危険だ。上がり3F3位以内の馬は勝率19.0%、複勝率44.9%を誇り、逃げ+先行の勝率13.4%、複勝率38.1%を上回る好成績。回収率も単勝135%、複勝161%と超優秀だ。
最後の直線は短いものの、コーナーが緩やかであるため加速しながら回りやすいため、末脚自慢なら心配はない。むしろ“前有利”のイメージでマークが薄くなるなら、積極的に狙っていきたい。
前走東京組が複勝回収率200%超

<札幌芝1200m・ピックアップデータ>
・ファインニードル産駒【5-0-3-11】
勝率26.3%/連対率26.3%/複勝率42.1%/単回収率118%/複勝回収率70%
・前走東京【5-3-4-41】
勝率9.4%/連対率15.1%/複勝率22.6%/単回収率33%/複勝回収率275%
・長谷川浩大調教師【7-2-3-11】
勝率30.4%/連対率39.1%/複勝率52.2%/単回収率121%/複勝回収率90%
・武豊騎手【11-10-3-37】
勝率18.0%/連対率34.4%/複勝率39.3%/単回収率113%/複勝回収率80%
■ファインニードル産駒
種牡馬別成績では、ファインニードル産駒が勝率26.3%、複勝率42.1%をマーク。単勝回収率も118%と非常に優秀だ。
今週末のキーンランドCでは、エイシンディードが唯一のファインニードル産駒。札幌は初となるが、函館2歳S(GⅢ)を制しているように洋芝適性は証明済み。好走に期待が高まる。
ほかにもジョーカプチーノ産駒【4-3-0-12】複勝率36.6%、複勝回収率156%やキタサンブラック産駒【4-2-2-12】複勝率40.0%、複勝回収率126%、シュヴァルグラン産駒【3-1-2-6】複勝率50.0%、複勝回収率145%が好相性。キーンランドCはシュヴァルグラン産駒のカルプスペルシュにも要注目だ。
■前走東京
ローテ面では、前走東京組が複勝回収率275%で見逃せない。東京コースといえばJRA屈指の大箱かつ左回りで、1200mのコース設定もない。そのため、大幅な条件変更によって一変する馬も少なくない。
実際、10着以下の大敗を喫していた馬が【0-2-2-23】複勝率14.8%、複勝回収率461%をマーク。前走東京で崩れていた馬を見つけたら、むしろ狙い目だ。
今週末のキーンランドCでは、安田記念からの臨戦となるパンジャタワーが該当。思えば、優勝した昨年もNHKマイルCからの臨戦であり、今年も同じ東京マイルGⅠからのローテーションで連覇となるだろうか。
■長谷川浩大調教師
調教師別の成績では、栗東の長谷川浩大師が頭一つ抜けている。過去5年で7勝をマークしており、4勝で2位の矢作芳人厩舎に3勝差をつける独走状態。それでいて回収率も単勝121%、複勝も90%と優秀で、見かけたら必ず買い目に入れておきたい。
今週末のキーンランドCにはナムラクララを送り出す。2023年の同レースを制したナムラクレアの半妹という厩舎ゆかりの血統であり、もちろん同じオーナー、そして鞍上も同じ浜中俊騎手というタッグで3年ぶりの勝利を狙う。
■武豊騎手
騎手では、武豊騎手が単勝回収率113%をマーク。特徴としては、1着11回、2着10回に対して3着がわずか3回。好走する時は勝ち切るか連対するケースが多く、馬連や馬単で積極的に狙いたいタイプだ。
キーンランドCはサウンドモリアーナに騎乗予定。2連勝で臨んだ前走の北九州記念では6着に敗れたが、重賞初挑戦でも勝ち馬から0秒6差と大きく崩れてはいない。ここはレジェンドの手腕に期待したい。
《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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