【新潟2歳S】上位人気でも単勝回収率100%超え 速い上がりを使え、完成度の高いインカルナータに期待

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3つのファクターから推奨馬を見つけ出す
今回は8月23日(日)新潟競馬場で行われる新潟2歳ステークスについて、下記3つのファクターを組み合わせる、コンプレックスアナライズで分析を行っていく。
・レースの好走馬及び凡走馬の共通項を探る「重要データ」
・目には見えない上積みを探る「前走内容」
・適性と素質を知るための「血統評価」
特別登録のあった10頭を検討対象として、過去10年データを使用する。
重要データ:レース経験の少ない2歳戦は人気馬が中心

新潟2歳Sは数レースしか出走歴のない2歳馬たちが参戦するレースで、参考にする過去走は少ない。見えていない能力が多く、荒れそうな印象を受けるが、実はレース全体の単勝回収率は42%、複勝回収率は55%とかなり堅い部類のレースになる。
そんな中で妙味があるのは、当日の上位人気馬たち。当日4番人気以内だった馬の成績は【9-6-7-18】単勝回収率102%、複勝回収率88%。対して5番人気以下だった馬の成績は【1-4-3-76】で単勝回収率13%、複勝回収率39%となっている。
キャリアの浅い2歳重賞だが、前評判の高い人気馬から素直に狙うのがセオリーだ。
【上位人気が予想される出走予定馬】
・インカルナータ
・シャンデヴァーグ
・トップチェッカー
・レッチュベルク
前走内容:インカルナータの新馬戦
インカルナータの前走は新馬戦1着。この日の阪神競馬場は特別に時計が速い馬場状態ではなく、勝ち時計は1分48秒3。1000m通過1分2秒8というスローペースで、インカルナータはマイペースの逃げで勝利した。
インカルナータのスタートは速くなかったが、二の脚で一気に先頭に立ち、そのまま上がり勝負に持ち込んだ。上がり3Fも33.2秒としっかり切れる脚を使えており、逃げ粘るだけのレースではなかったところは評価したい。
コーナリング性能も高く乗りやすそうな馬で、レース後のコメントで坂井騎手も性格の良さについて言及していた。現時点での走りの完成度は高く、今回も大崩れは考えにくい。
血統解説:インカルナータ

・インカルナータ
日本での牝祖は4代母ハニードリーマー。遡れば8代母に名繁殖Two Bobがいる牝系で、北米を中心に多数のGⅠ馬を輩出している名門一族だ。
日本ではディープスカイやタップダンスシチーも同じファミリー。種牡馬の特徴を引き出すのが抜群に上手く、どんな種牡馬でも活躍馬を送り出せることが強みだ。
本馬の近親では従兄弟に朝日杯FS2着で京王杯2歳Sなど重賞2勝のタイセイビジョン、祖母の半兄に函館記念、中京記念勝ち馬のアロハドリーム、南部杯連覇を含むGⅠ級競走4勝のユートピアがおり、芝ダート問わず活躍馬を輩出するなど活力は十分だ。
母クッカーニャは芝中距離でJRA・5勝のOP馬で実績十分。母の産駒に目立った活躍馬はいないが、種牡馬の特徴を引き出すのは上手く、北米のスピードを追加できるようなタイプと考えられる。
本馬の父はエフフォーリア。同産駒はすでに大活躍しており、今後の産駒も期待される。そんなエフフォーリア産駒の持ち味は、操縦性の高さとタフさ。同馬自身もスピード性能が高く器用なタイプだったが、本馬は父と同じ器用さを持ち合わせており、現時点の完成度は高い。
本馬は前走で上がり勝負にも対応できており、前走よりタイムを詰めることができれば、今回も勝ち負けになる可能性は高い。
Cアナライズはインカルナータを推奨
今回のCアナライズはインカルナータを推奨する。特別登録も10頭と少頭数で、上がり勝負になる可能性が高い。今回は前走で逃げて速い上がりを使えた本馬にとっては好条件だ。
距離は1F短縮になるが、スピード性能は高く対応可能だろう。馬体にはやや幼さが残るが早期から活躍できる配合で、走りの完成度は他の出走馬よりも上。そのため早めに重賞勝ちして賞金を加算し、クラシック戦線に名乗りを上げたいところだ。
【ライタープロフィール】
貴シンジ
競馬ライター。サラブレッドの血統をファミリー中心に分析する牝系研究家。3つのファクターから構築する「コンプレックスアナライズ」を駆使して競馬予想を行う。WEBサイト『ウマフリ』で「牝系図鑑」も連載中。競馬予想のほか商業誌での執筆、一口馬主クラブ募集馬やセリ馬の血統分析、血統の魅力の伝承、繁殖牝馬の配合提案などを独自の切り口から行う。
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