川田騎手に連対率70%超データあり、キタサンブラック産駒は単複回収率100%超 2歳重賞で狙える条件を検証

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世代最初の重賞馬は?
今週末は函館芝1200mで函館2歳ステークス(GⅢ)が開催される。世代最初の重賞馬を決める電撃の6ハロン戦。今年は同コースの新馬戦を6馬身差で圧勝したシグレを筆頭に、前走でスピードの違いを見せつけた快速馬たちが顔を揃えた。
そこで今回は『2歳重賞で狙える◯◯』をテーマに徹底検証。なお、使用するデータは2021年7月17日~2025年12月27日の直近5年分とする。
安定の川田、妙味の松山

<2歳重賞に強い騎手>
川田将雅【6-6-2-10】
勝率25.0%/連対率50.0%/複勝率58.3%/単勝回収率102%/複勝回収率90%
松山弘平【6-6-6-22】
勝率15.0%/連対率30.0%/複勝率45.0%/単勝回収率179%/複勝回収率114%
C.ルメール【8-4-4-20】
勝率22.2%/連対率33.3%/複勝率44.4%/単勝回収率70%/複勝回収率74%
※集計期間:2021年7月17日~2025年12月27日
■川田将雅
2回に1回は連対という驚異的な成績。単勝回収率102%、複勝回収率90%と妙味の面でも優秀だ。
特にマイル重賞では【5-5-0-3】勝率38.5%、連対率76.9%と無類の強さを発揮。単勝回収率175%、複勝回収率120%と無条件で狙ってOKだ。
■松山弘平
妙味の面では松山騎手も優秀。全体成績でも単勝回収率179%、複勝回収率114%をマークしている。
特筆すべきは距離別の成績だ。3分割すると下記のようになる。
1200m〜1400m【2-1-1-5】
勝率22.2%/複勝率44.4%/単勝回収率315%/複勝回収率121%
1600m〜1800m【2-3-5-13】
勝率8.7%/複勝率43.5%/単勝回収率63%/複勝回収率94%
2000m【2-2-0-4】
勝率25.0%/複勝率50.0%/単勝回収率361%/複勝回収率161%
複勝率に関しては大きな差が出ていないものの、勝率と回収率は圧倒的な差が生まれている。
■C.ルメール
8勝は期間内の騎手別でNo.1。こちらはとにかく東京が狙い目になる。
東京【6-0-3-7】
勝率37.5%/複勝率56.3%/単勝回収率125%/複勝回収率74%
東京以外【2-4-1-13】
勝率10.0%/複勝率35.0%/単勝回収率26%/複勝回収率74%
8勝中6勝が東京で、単勝回収率も100%超。人気馬に乗ることが多いが、東京では逆らえない。
父子で対照的なロードカナロアとサートゥルナーリア

<2歳重賞に強い種牡馬>
キタサンブラック【5-1-1-9】
勝率31.3%/連対率37.5%/複勝率43.8%/単勝回収率111%/複勝回収率101%
ロードカナロア【4-5-3-21】
勝率12.1%/連対率27.3%/複勝率36.4%/単勝回収率107%/複勝回収率93%
サートゥルナーリア【3-2-3-8】
勝率18.8%/連対率31.3%/複勝率50.0%/単勝回収率196%/複勝回収率106%
※集計期間:2021年7月17日~2025年12月27日
■キタサンブラック
出走数は16回とやや少ないが、5勝を挙げて勝率は30%超を誇る。
さらに、この勝利を記録したのはイクイノックス、ラヴェル、サトノカルナバル、クロワデュノール(2勝)の4頭であり、サトノカルナバル以外の3頭は古馬GⅠで連対している。
もともと晩成傾向が強いキタサンブラック産駒だけに、2歳夏から重賞を勝てるような馬は能力が一枚抜けている可能性が高く、追いかける価値がある。
■ロードカナロア
4勝はキタサンブラックに次ぐ期間内2位タイ。単勝回収率107%と妙味もある。成績を距離別で見ると下記の通り。
芝1400m以下【3-1-2-6】
勝率25.0%/複勝率50.0%/単勝回収率275%/複勝回収率173%
芝1600m以上【1-4-1-15】
勝率4.8%/複勝率28.6%/単勝回収率12%/複勝回収率48%
名スプリンターだった父のスピードを受け継いだタイプが多く、産駒も短距離戦で高いパフォーマンスを見せるケースが多い。
■サートゥルナーリア
ロードカナロアを父に持つサートゥルナーリア。こちらもまだサンプル数は少ないが、単勝回収率196%に複勝回収率106%と素晴らしい成績を残している。こちらも距離別の成績を見てみよう。
芝1400m以下【1-0-0-2】
勝率33.3%/複勝率33.3%/単勝回収率93%/複勝回収率46%
芝1600m以上【2-2-3-6】
勝率15.4%/複勝率53.8%/単勝回収率220%/複勝回収率120%
父とは対照的に、距離は長い方がベター。マイル以上に出走してきたら迷わず狙いたい。
2歳女王は夏の2歳Sから?

<夏競馬×2歳重賞 ピックアップデータ>
1人気【7-4-1-8】
勝率35.0%/連対率55.0%/複勝率60.0%/単勝回収率116%/複勝回収率85%
牝馬【6-12-8-80】
勝率5.7%/連対率17.0%/複勝率24.5%/単勝回収率34%/複勝回収率76%
前走上がり3F最速【17-8-11-73】
勝率15.6%/連対率22.9%/複勝率33.0%/単勝回収率115%/複勝回収率80%
※集計期間:2021年7月17日〜2025年12月27日
ここでは“夏競馬”に絞ったデータを紹介。対象レースは函館2歳S、新潟2歳S、中京2歳S(旧小倉2歳S)、札幌2歳Sとなる。
■1番人気
基本的には少頭数で行われることが多く、素質馬がそのまま実力を発揮しやすいため、紛れが起こりにくい。1番人気馬の勝率は35.0%を誇り、単勝回収率も116%とプラス域だ。ただし、函館2歳Sに関しては注意が必要となる。
函館2歳S【1-1-0-3】
勝率20.0%/複勝率40.0%/単勝回収率68%/複勝回収率56%
函館2歳S以外【6-3-1-5】
勝率40.0%/複勝率66.7%/単勝回収率132%/複勝回収率95%
ご覧の通り、函館2歳Sだけは1番人気がやや苦戦傾向にある。2歳重賞で人気馬に抗うとすれば、今週が最大のチャンスだ。
■牝馬
「夏は牝馬」という格言は有名だが、夏の2歳重賞に関しては例外だ。2歳9月までは牝馬も牡馬と同じ斤量55kgを背負って走る必要があるため、ひと筋縄ではいかない。
裏を返せば、同斤量で牡馬相手に好走した牝馬は注目に値する。昨年もブラックチャリス(函館2歳S2着)、タイセイボーグ(新潟2歳S2着)、フェスティバルヒル(同3着)、スターアニス(中京2歳S2着)、スマートプリエール(札幌2歳S3着)といったところが、後に牝馬限定重賞を制した。
2歳女王決定戦・阪神ジュベナイルフィリーズに関しても、2023年アスコリピチェーノ(新潟2歳S1着)、2024年アルマヴェローチェ(札幌2歳S2着)、そして昨年のスターアニスと、夏の重賞で連対していた馬が3連勝中だ。斤量の恩恵がない“夏の2歳ステークス”で実績を残した牝馬は、その後のクラシックロードでもずっと追いかける価値がある。
■前走上がり3F最速
数少ないキャリアのなかから、各馬のポテンシャルを測る必要がある2歳戦。その手がかりとなるのが、記録した上がりの速さだ。新馬戦史上最速となる上がり31.4を記録したリバティアイランドが、後に牝馬三冠冠を達成したのは記憶に新しい。
データもそれを示している。
前走上がり3F最速【17-8-11-73】
勝率15.6%/複勝率33.0%/単勝回収率115%/複勝回収率80%
前走上がり3F2位以下【2-12-9-101】
勝率1.6%/複勝率18.5%/単勝回収率9%/複勝回収率65%
このように、前走でメンバー中最速の上がりをマークできていたかどうかで、明暗がくっきりと分かれる。レース内容とあわせて、まずは前走の「上がり3F」に注目したい。
《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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