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【小倉記念】「前走2000m以下の3勝クラス組」に好データ 4歳牝馬タガノアビーが浮上

2026/07/12 18:00
勝木淳
過去10年のデータから見る小倉記念,ⒸSPAIA

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4歳優勢も最近は5歳が目立つ

夏の関西圏は24年以降、中京と小倉開催が入れ替わる形になり、小倉は6~7月の4週間開催となった。以前はお盆前後の夏の盛りに行われた小倉記念も梅雨明け前後の7月3週目にかわった。開催2週目に大雨の影響を受けた馬場の変化には引き続き注意が必要になるだろう。

7月に移った昨年は9番人気→3番人気→2番人気で決着し、1、2着馬は前走3勝クラスで負けたイングランドアイズと昇級初戦のシェイクユアハート。どちらも6月阪神の垂水Sで中央場所との間隔がつまった影響が出た。

まだまだデータを積み上げていかないとなんとも言えないが、7月になったことで起こる変化にも目を配ろう。ここからは過去10年分のデータを使用して今年の小倉記念を展望する。


人気別成績,ⒸSPAIA


人気別では1番人気が【3-0-1-6】勝率30.0%、複勝率40.0%で、2番人気【1-2-3-4】勝率10.0%、複勝率60.0%、3番人気【1-1-0-8】勝率10.0%、複勝率20.0%と推移し、人気馬総崩れとまでは言えないが、そこまで盤石でもない。やはり夏のハンデ戦は簡単ではない。

6番人気【1-2-2-5】勝率10.0%、複勝率50.0%など中穴にも好走ゾーンはある。とはいえ、10番人気以下【2-1-1-38】勝率4.8%、複勝率9.5%も目立つわけではなく、ある程度コンパクトなラインに収めるのも一つの選択肢だ。


年齢別成績,ⒸSPAIA


年齢では4歳が【4-2-2-21】勝率13.8%、複勝率27.6%と一歩リード。だが、昨年は1、2着が5歳馬で3着は7歳ディープモンスターだった。24年も5歳1頭、6歳2頭で、4歳の3着内馬は23年3着ゴールドエクリプスまでいない。ここ2年の不振をどうみるか。

5歳【3-7-1-31】勝率7.1%、複勝率26.2%、6歳【2-1-5-26】勝率5.9%、複勝率23.5%と年上の馬たちも元気いっぱい。特に5歳の単勝回収率は118%と高い。好配当狙いなら5歳に目をつける作戦も悪くない。

小倉の実績ならレーゼドラマもチャンス

とはいえ今年の4歳はそれなりにタレントぞろい。前走香港のクイーンエリザベス2世Cで5着のジョバンニ、ジーティーアダマンも昨年は皐月賞、菊花賞へ駒を進めた。牝馬タガノアビーもオークス3着馬。今年に入って2勝を積みあげ、オープンに昇級してきた。


前走クラス別成績,ⒸSPAIA


前走クラス別では、条件戦【3-2-2-20】勝率11.1%、複勝率25.9%、GⅢ【7-6-6-54】勝率9.6%、複勝率26.0%が目立つ。なお、前走GⅠ【0-1-1-5】複勝率28.6%では、天皇賞(春)が【0-1-0-1】。2018年サトノクロニクルが春の盾12着から一変した。15着だったエヒトも舞台替わりは歓迎。3年前の小倉記念の勝ち馬だ。


前走GⅢ・着順別成績,ⒸSPAIA


前走GⅢ組は注意が必要だ。データの内訳は七夕賞、鳴尾記念、マーメイドSが上位を占める。七夕賞は連闘となり、鳴尾記念は12月に移行、マーメイドSは無くなった。サマー2000シリーズのつながりが薄くなった点など気をつけたいところだ。

参考資料程度になるが、GⅢ組の着順内訳は2着【2-0-1-5】勝率25.0%、複勝率37.5%など5着以内【4-0-4-20】。6着以下【3-6-2-34】なので、着順不問だ。福島牝馬S6着レーゼドラマも巻き返せる。冬の小倉では小倉日経賞で逃げてオープン勝ち。小回りとの相性もいい。


前走3勝クラス・距離別成績,ⒸSPAIA


前走3勝クラスは距離に注目。同距離の2000m【2-1-1-9】勝率15.4%、複勝率30.8%や、距離延長の2000m未満【1-1-1-6】勝率11.1%、複勝率33.3%が目立つ。2000m以下でスピードに慣れることが格上と戦う上での条件になる。

京都芝2000mのシドニーTを勝ったタガノアビーはデータ的にも推せる。スタートが上手とは言えず、後方から追い込むスタイルが目立つタイプだが、極端に置かれなければ乱戦向きの差し脚で上位に顔を出してくるのではないか。


過去10年のデータから見る小倉記念,ⒸSPAIA


《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『名馬コレクション 世界への挑戦』(ガイドワークス)に寄稿。

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