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【しらさぎS】斤量53キロ・継続騎乗・叩き2走目、プラス材料多数 京大競馬研の本命はエコロアルバ

20時間前
京都大学競馬研究会
しらさぎSの上がり3F5位以内馬の成績,ⒸSPAIA,インフォグラフィック

ⒸSPAIA

昨年から新設された重賞

6月21日(日)にしらさぎS(GⅢ)が行われる。昨年から新設された重賞であり、リステッド競走の「米子S」を前身としている。サマーマイルシリーズ第1戦として、本格的な夏競馬の始まりを告げる。混戦模様だが、ここから秋の大舞台へ羽ばたく馬を探していきたい。

以下では、本レースが行われる阪神芝1600mのコース形態とそれに起因するレースの質、そして想定される展開を踏まえ予想する。

総合力が試される舞台

まずは阪神芝1600mのコース形態をみる。向正面左寄りからスタートし、初角までの距離は約440m。外回りコースを使用し、ゆったりとした3~4コーナーを回った後、勾配1.8mの急坂がある476.3m(Bコース使用時)の最終直線を駆け抜ける。これが今回のコースレイアウトだ。

まず注目すべきは初角までの距離が約440mと比較的長い点だ。序盤の先手争いは長く続き、ペースは平均からやや速めで流れやすい。コーナーに入った中盤でペースは緩み、4コーナーからの緩やかな下りで徐々に加速していく。

変動するペースに対応しながら脚を溜める操縦性と、最後に急坂をものともせずメンバー上位の末脚を引き出す能力が必要となる。地力がない馬には非常に厳しく、中長距離に似た「総合力」が問われる。これが今回のレースの質だ。

メンバー上位の末脚を引き出せるかが重要

しらさぎS(米子S)、上がり5位以内馬の成績,ⒸSPAIA


<しらさぎS(米子S) 上がり3F5位以内馬の成績>
【6-8-8-30/52】
勝率11.5%、連対率26.9%、複勝率42.3%、
単勝回収率283%、複勝回収率157%
※阪神開催の直近10回。一昨年まで「米子S」の名称

しらさぎS(米子S)における上がり3F5位以内馬の成績は上記の通り優秀だ。馬券圏内30頭中22頭を該当馬が占めており、上位の末脚を使った馬が順当に好走している。ただ、勝ち馬に関しては速い上がりを出さなかった先行馬の前残りも目立つ。

前後どの位置から競馬をするかを問わずメンバー上位の末脚を引き出せるかが重要だが、展開次第では地力の高い先行馬にも注意したい。

想定はペースが緩まないタフな展開

続いて今回想定される展開から恵まれる馬を考える。メンバー構成は前走通過順位に3番手以内のある先行馬が8頭と出走馬全18頭に対して多い。

前走で逃げた馬が2頭いる上に、距離延長馬も7頭と多い。終始ペースが緩まないタフな展開が想定される。先行負荷も例年より大きいだろう。

この展開で最も恵まれるのは中団~後方で脚を溜め、最後にメンバー上位の末脚を発揮できる総合力の高い馬だ。Bコース3週目の開催が進んだ馬場も差しの優位を強めるとみる。

実力のある馬が順当に能力を発揮しやすい一戦になる。まず各馬の能力比較を行った上で、枠や並びからスムーズに追い出せそうな馬に注目したい。

以上を踏まえて印を打つ。

前走は度外視可能な敗戦

◎エコロアルバ
前走のNHKマイルCは5か月の長期休養明け初戦。ゲートのタイミングは悪くなかったが、直後に右に寄れて他馬に接触する不利があり最後方からの競馬。元々スタートが得意な馬ではないが痛恨の出遅れとなった。

序盤、中盤の追走で脚を使うもポジションを上げられず、4角では大外を回す厳しい形。その中でも上がり4位と良い脚を使ったが、最後は余力が残っておらず0.7秒差9着。本来の末脚を最大限に発揮できたとは言えず、度外視可能な敗戦だ。

2走前の朝日杯FSは好スタートから掛かり気味で内ラチ沿いを先行。ただ、道中で一度中団の後ろまで位置が下がり、大外を回って再度進出した。上がり4位で0.3秒差4着。序盤、中盤にスムーズさを欠いた競馬で、着順、着差以上に評価できる。2歳馬で初の関西遠征と調整が難しい中での好走でもあった。

朝日杯FSの2、3着馬はNHKマイルCで5、3着。5着リアライズシリウスは皐月賞で2着に好走しており、メンバーレベルからも高く評価できる。

3走前のサウジアラビアRCはスローペースの瞬発力戦。ラスト3F11.5-11.3-11.2の加速ラップを最後方から上がり最速で差し切った。能力が一枚以上抜けていた。その3着ゾロアストロは東スポ杯でパントルナイーフ(日本ダービー2着馬)にタイム差なし2着、ハイレベル戦のきさらぎ賞を勝利している。時計、ラップ、内容、相手関係からも世代最上位のポテンシャルを示したと言っていい。

新馬戦はラスト2F11.3-11.1の加速ラップを上がり最速で差し切り勝ち。芝1400mの2歳新馬戦で「勝ち時計1:21.5以内」かつ「ラスト1F11.3秒以内」は全3例で、GⅠ・6勝モーリスが含まれる。これを加速ラップで記録した時点でGⅠ級のポテンシャルを示していた。今回のメンバーでもポテンシャルは最上位と評価する。

今回は斤量53キロの有利に加え、継続騎乗、叩き2走目。関西遠征も経験済みで、近2走と比較してプラス材料が多い。課題のスタートと追走もこの斤量であれば改善に期待できる。

元々調教ではよく動くタイプだが、追い切りの内容から状態面も問題がない。重い馬場は朝日杯FSで、多頭数はNHKマイルCと新馬戦で既に経験している。展開も向く想定で、スムーズな追い出しから持ち前の末脚を最大限に発揮できれば勝ち負け必至だ。前走の大敗を受けてオッズ妙味も見込まれる。

◯キープカルム
京王杯SCは距離短縮の一戦で出たなりに控える競馬。前半600m34.1秒のややスローペースで逃げた馬が勝利し、4角8番手以内馬が掲示板を占める前残り決着だった。その中で4角13番手から上がり3位の脚を使い0.6秒差6着なら着順、着差以上に評価できる。

今回は得意の1600m戦に戻り、鞍上も坂井瑠星騎手へと戻る。昨年のしらさぎSと同様の競馬で中団後方からメンバー上位の末脚を引き出せれば好走可能とみる。

▲ミニトランザット
同コースの昨年チャーチルダウンズCでは上がり最速の脚を使い0.3秒差3着。その後の条件戦を軽く勝ち上がり、古馬重賞初出走となった前走のダービー卿CTでは好スタートから4番手で先行し、差し有利の展開で0.1秒差4着に残った。それまでの末脚を生かす競馬とは打って変わり脚質の自在性を見せた。前走からの上積みに期待。

△サイルーン
前走のダービー卿CTでは中山1600mで不利な大外枠から後方を追走。直線は先頭からかなり離れた位置から上がり2位の脚を使いタイム差なし2着と、叩き2走目で能力の高さを示した。急坂は問題なく、より末脚を生かせる阪神外回り替わりはプラス材料だ。

×ファーヴェント
前走のマイラーズCは内ラチ沿いを通した馬の好走が目立つ中、終始1~2頭分外を回し続けていた。その中でも0.3秒差6着と大きく負けておらず、オッズ妙味あり。

×ショウナンアデイブ
2、3走前の内容と相手関係から高く評価。2走前と同様に末脚を生かす競馬ができれば。

×スイープアワーズ
初の重賞挑戦ながらメンバー随一の末脚を持つ。スムーズに追い出せればチャンスあり。

買い目は◎単勝1点、◎-◯▲△×馬連6点、◎-◯▲△-◯▲△×3連複12点で勝負する。

▽しらさぎS予想▽
◎エコロアルバ
◯キープカルム
▲ミニトランザット
△サイルーン
×ファーヴェント
×ショウナンアデイブ
×スイープアワーズ

ライタープロフィール
京都大学競馬研究会
今年で30周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えの本格派が揃う。

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