【しらさぎS】単勝回収率180%の「前走同距離組」が狙い目 ファーヴェントの重賞初制覇に期待

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3つのファクターから推奨馬を見つけ出す
今回は6月21日(日)に阪神競馬場で行われるしらさぎステークスについて、下記3つのファクターを組み合わせるコンプレックスアナライズで分析を行っていく。
・レースの好走馬及び凡走馬の共通項を探る「重要データ」
・目には見えない上積みを探る「前走の内容」
・適性と素質を知るための「血統評価」
特別登録のあった20頭を検討対象とし、データは前身の米子S(京都開催も含めた2016年から2024年の9回)としらさぎS(2025年)の計10回分を使用する。
重要データ:中心は前走同距離組

前身の米子S時代からサマーマイルシリーズの第1戦として行われている本レースだが、出走馬がマイラーばかりかというとそうではない。秋以降に向けて活路を見出すべく、他路線組が様々な距離から参戦してくるのが例年の特徴だ。
そこで必ずチェックしておきたいのが「前走距離別成績」。主要な距離別の着度数を出してみると、以下のようになる。
・1200m【0-0-0-2】
・1400m【1-2-1-28】
・1600m【6-6-5-49】
・1800m【1-1-4-16】
・2000m【0-0-0-7】
同月初旬に安田記念(GⅠ)が行われることもあり、マイル界の強豪が集いにくい状況のなか、前走も1600mを使われていた馬が好成績。ちなみに回収率も単勝180%、複勝100%と優秀だ。阪神芝1600m(外)は癖の少ないコースだけに、基本的には生粋のマイラーを重視したい。
【前走1600m以外の出走予定馬】
・キープカルム
・シンフォーエバー
・スマートワイス
・スリールミニョン
・タガノエルピーダ
・テリオスララ
・ファンダム
・メイショウシンタケ
前走の内容:ファーヴェントのマイラーズC
ファーヴェントの前走はマイラーズカップ(GⅡ/6着)。レース当日の京都競馬場は超高速馬場で、ラップを見ると前半4Fが46.6秒、後半4Fが45.1秒で後傾1.5秒。前々で運んだ馬が有利な展開だった。
ファーヴェントは勝ったアドマイヤズームをマークするような形で3、4番手を追走。勝ち馬には力負けだったが、2着以降の馬とはほとんど差のないレースをしている。
今回出走を予定している馬の中では3着ベラジオボンドが最先着馬となるが、同馬は内枠から終始馬場の綺麗な内々を回ったのに対し、ファーヴェントは外を回されながらの0.2秒差。能力差はほとんどない。
にもかかわらず人気はベラジオボンドが背負いそうで、本馬は穴馬サイドとなることが予想される。逆転の可能性は十分にあり、妙味のある一頭と言える。
血統解説:ファーヴェント

・ファーヴェント
日本での牝祖は祖母リーサルヒート。同馬は米国産馬で、現役時はハリウッドオークス(GⅡ/AW8.5F)にサンタポーラS(GⅢ/AW6.5F)と2つの重賞を勝っている。デルマーオークス(GⅠ/芝9F)で3着という実績もあり、スピード性能は非常に高い。また、米国牝系としては珍しく晩成傾向にあるのも特徴だ。
本馬は父にハーツクライを迎えたことで、さらに晩成傾向が強くなっている。今年に入っての充実ぶりも著しく、馬が変わってきていることはパドックでも見て取れる。パワーもある血統で、阪神の急坂も問題なし。先行力がついてきた今なら、前走のような極端な時計勝負にでもならない限り通用するとみる。
Cアナライズではファーヴェントを推奨
今回のCアナライズではファーヴェントを推奨する。
前走マイラーズC最先着のベラジオボンドが上位人気となりそうなメンバー構成だが実力差は大きくなく、先週の雨の影響もあってややタフになりそうな今の阪神なら逆転まで可能とみる。
血統面はもちろん、同舞台の1勝クラス戦を完勝しているように阪神マイル適性も十分。初の重賞タイトル獲得に期待したい。
《ライタープロフィール》
貴シンジ
競馬ライター。サラブレッドの血統をファミリー中心に分析する牝系研究家。3つのファクターから構築する「コンプレックスアナライズ」を駆使して競馬予想を行う。WEBサイト『ウマフリ』で「牝系図鑑」も連載中。競馬予想のほか商業誌での執筆、一口馬主クラブ募集馬やセリ馬の血統分析、血統の魅力の伝承、繁殖牝馬の配合提案などを独自の切り口から行う。
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