【宝塚記念】秋の東京GⅠよりも有馬と春GⅠ実績を重視 東大HCの本命はクロワデュノール

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春のグランプリ
阪神競馬場でGⅠ・宝塚記念が行われる。クロワデュノールが初の春古馬三冠を目指すほか、ミュージアムマイルら昨年の有馬記念1~4着馬、連覇を狙うメイショウタバルなど18頭が出走予定だ。
GⅠ馬5頭が鎬を削る、近年では類を見ないほどレベルが高いメンバー構成となった。春のグランプリを制するのはどの馬か。過去10年のうち、阪神開催だった9回のデータから考える。
有馬記念か春の実績馬を重視

<宝塚記念 重賞実績別成績>
前年の有馬記念5着以内【4-4-3-9】勝率20.0%/連対率40.0%/複勝率55.0%
→当時が逃げ先行【3-3-1-3】勝率30.0%/連対率60.0%/複勝率70.0%
同年の大阪杯か天皇賞(春)で連対【2-2-3-11】勝率11.1%/連対率22.2%/複勝率38.9%
→2番人気以内【2-2-3-1】勝率25.0%/連対率50.0%/複勝率87.5%
※大阪杯はGⅠ昇格以降
宝塚記念は前年秋のGⅠ好走馬や春の実績馬が中心のメンバー構成となる。それぞれとの相関を確認したい。
まず前年の有馬記念出走馬は全体で【4-4-4-28】複勝率30.0%。勝ち馬が【2-0-0-2】、5着以内馬が【4-4-3-9】同55.0%で複勝回収率160%と優秀な成績だ。一方で6着以下は【0-0-1-19】だった(唯一の好走例は23年3着ジャスティンパレス。前年有馬記念は7着)。
有馬記念5着以内馬を当時の脚質別に分けると、逃げ先行が【3-3-1-3】に対して、差し追込【0-1-2-6】と明らかに先行していた馬が有利だ(マクリ【1-0-0-0】)。差し決着のなかで4角2番手から粘ったコスモキュランダ、次いでダノンデサイルを少し上に取りたい。
一方、東京の2戦とは相関が小さい。天皇賞(秋)出走馬は【4-3-2-23】で複勝率28.1%だが、5着以内【2-2-1-9】同35.7%、10着以下【2-0-1-7】同30.0%とそこまで差がない。ジャパンカップは出走馬全体が【0-2-2-21】複勝率16.0%、5着以内【0-2-2-8】同33.3%だった。
意外にも健闘しているのが同距離のエリザベス女王杯(京都開催時)で、出走馬全体で【3-0-1-5】複勝率44.4%。勝ち馬は【2-0-0-1】だった。レガレイラは骨折明けだった昨年とは違い、前進に期待できる。一方、有馬記念で追込、天皇賞(秋)の好走で人気を集めそうなミュージアムマイルは思い切って無印とする。
春の実績に目を向けると、大阪杯(※GⅠ昇格以降)か天皇賞(春)で2着以内だった馬は【2-2-3-11】複勝率38.9%。宝塚記念で2番人気以内になれば【2-2-3-1】同87.5%と安定感抜群だ。大阪杯、天皇賞(春)をともに勝利しているクロワデュノールは今回も軸の筆頭候補となりそうだ。
また、GⅡ、GⅢでの活躍も見逃せない。同年に(国内の)芝のGⅡかGⅢで連対歴がある馬は【5-3-5-40】で複勝率24.5%。6番人気以下からの好走例が5回あり、うち3頭(23年10番人気2着スルーセブンシーズ、21年7番人気2着ユニコーンライオン、18年12番人気3着ノーブルマーズ)はこれが古馬GⅠ初出走だった。
今年も金鯱賞を制したシェイクユアハート、ダイヤモンドSを快勝したスティンガーグラス、日経賞を4角11番手から差したマイユニバースや、そこで前目から2着に残ったミクニインスパイアなど骨太なメンバーが古馬GⅠ初挑戦となる。警戒が必要だ。
近2走は上がりも上位
◎クロワデュノール
昨年のダービー馬。今年も大阪杯、天皇賞(春)を制し、通算でGⅠ・4勝を挙げている。3歳時の国内3戦は先行して上がり4位以下だったが、前走、前々走は上がりも上位だった。宝塚記念は上がりが着順に直結する傾向(上がり1位が【4-5-1-0】、2位【3-1-2-3】)にあるが、ここでも十分対応できそうだ。
メンバーレベルは大阪杯、天皇賞(春)よりも数段上がり、2走の負荷も無視できないが、ダノンデサイル、ミュージアムマイル、メイショウタバルは直接対決で破った経験がある。レガレイラとミュージアムマイルには今年初戦という不安材料があることを考えれば、春古馬三冠達成の可能性は十分だ。
◯ダノンデサイル
2年前のダービー馬。昨年のドバイSCではカランダガンに勝利している。ジャパンC、有馬記念、大阪杯で連続3着と歯がゆい競馬が続いているが、ジャパンCはレコード決着の3着、有馬記念で0秒1差だったミュージアムマイルとは斤量差がなくなるし、大阪杯はコース、距離ともに合わない内回り2000mで乗り替わりだった。先着を許したメイショウタバルは距離延長で逆転可能だろう。ここでも大崩れはない。こちらも信頼したい。
▲コスモキュランダ
中山で【1-5-1-3】、GⅠ連対2回という中山の鬼。それを考慮しても、初ブリンカーだった有馬記念の内容は素晴らしい。1、3、4、5着がそれぞれ4角11、7、12、16番手という差し決着を2番手から粘った。
日経賞もブリンカー効果が持続して先行できた。着順は7着だったが、前の馬には厳しい展開だった。阪神は昨年の大阪杯(8着)のみだが、この頃はマクリを主戦法としていた馬で、押して先行する形が合わなかったか。先行で結果が出るようになった今なら見直し可能だ。
以下レガレイラ、シェイクユアハートまで印を回す。馬券は◎軸の馬連と3連複で勝負する。
▽宝塚記念予想▽
◎クロワデュノール
◯ダノンデサイル
▲コスモキュランダ
△レガレイラ
×シェイクユアハート
《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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