【宝塚記念】天皇賞(春)から参戦する「中距離重賞馬」は複回収率144% データで導く穴馬候補3頭

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データで見る「穴候補3頭」
春の7週連続GⅠもいよいよオーラスに突入。今週日曜の阪神メインは宝塚記念だ。大阪杯、天皇賞(春)を制して勢いに乗るクロワデュノールだけでなく、ミュージアムマイル、メイショウタバル、ダノンデサイル、レガレイラら非常に強力なメンバー構成となった。
今年はさすがに上位陣の層が厚く、伏兵の出番は限られる気もするが……。梅雨時の不安定な天気と阪神内回りのタフなコース形態もあって、数多の人気馬がまさかの凡走を喫してきたレースでもある。様々な切り口のデータを駆使して3頭の穴候補を導き出した。
前年の有馬記念5着以内馬は複回収率160% コスモキュランダ
まず1頭目はコスモキュランダ。4歳シーズンは一時不振に陥ったが、有馬記念でブリンカーを着用すると見事に復調。12番人気2着と激走した。
宝塚記念で使用する阪神芝2200mはテンの3Fがほぼ直線のため速くなりやすく、後半は内回り3コーナーあたりからロングスパート戦になる舞台だ。東京で求められるような33秒台の上がりは不要。したがって馬券の狙い目も「トップスピードでは見劣るが能力はある」というタイプだ。

他の主要GⅠで参考になるのは有馬記念の結果。「前年の有馬記念5着以内馬」は【4-4-3-9】複勝率55.0%、複回収率160%、同6着以下だと【0-0-1-19】同5.0%と明暗がくっきり分かれる(※阪神開催の直近9回)。
前者のうち、有馬記念時の上がりが4位以下なら【2-4-3-3】複勝率75.0%、複回249%とさらに信頼できる。「速い上がりを使わずに有馬記念で上位に食い込んだ馬」がいれば積極的に拾いたい。
今年はダノンデサイルも該当するが、穴という意味ではコスモキュランダ。戦績的に中山がベストとは思われるが、そもそも昨年の不調期を除いて阪神を走ったことがなく、一概にダメとも断定できない。
前走の日経賞はハイペースを先行した上で、4角で他馬と激しい接触もあって参考外。人気急落なら要警戒だ。
天皇賞(春)に参戦した「中距離重賞馬」を狙え タガノデュード
2頭目はタガノデュード。OP入り初戦の小倉大賞典を差し切って重賞を初制覇すると、続く大阪杯でも上がり最速の0.3秒差4着と大健闘。天皇賞(春)6着を経て参戦する。

番組の構成上、天皇賞(春)からの1000m距離短縮組が数多く参戦する宝塚記念。ここの取り扱いは拍子抜けするほどシンプルで、もともと中距離重賞で実績がある馬だけ重視すればいい。
過去10年、前走天皇賞(春)組のうち、「2400m以下での重賞勝利歴」があると【3-1-4-17】複勝率32.0%、複回収率144%。ないと【0-1-0-13】同7.1%だ。
ちなみに「ない」方の2着1回は2020年のキセキで、重賞タイトルは菊花賞だけだったが、この時点でジャパンC2着、大阪杯2着、前年宝塚記念2着と十分すぎるほど中距離実績は有していた。
「2400m以下で重賞勝利歴あり」のうち、天皇賞(春)で7着以内なら【3-1-4-10】複勝率44.4%。さらに同5番人気以内なら【2-1-4-4】同63.6%、複回291%だ。今年は天皇賞(春)1番人気1着クロワデュノールと、5番人気6着タガノデュードが該当する。
タガノデュードの父ヤマカツエースは金鯱賞の変則連覇など2000m以下で重賞5勝。母タガノミューチャンは現役時代の全4勝いずれも1400m以下だった。血統的に3200mは長く、今回の方が適距離に近いのは間違いない。相手も強くなるが、近況の充実ぶりなら侮れない存在だ。
「マイネル」×川田将雅の高回収率タッグ マイネルエンペラー
ラストは昨年の日経賞勝ち馬マイネルエンペラーを選んだ。主戦の丹内祐次騎手がミクニインスパイアに騎乗することもあって、今回は川田将雅騎手を配してきた。

「マイネル」の冠でおなじみサラブレッドクラブ・ラフィアンが川田騎手を起用したときの成績は上々だ。過去10年で【12-12-6-34】複勝率46.9%、複回収率115%を記録している。
今回と同じく「他の騎手で4着以下に負けてからの乗り替わり」というパターンに限ると【5-6-4-15】複勝率50.0%で、複回収率は174%まで上がる。近年はあまり騎乗機会が多くないものの、密かに高回収率のタッグと言える。
マイネルエンペラー自身、AJCCは出脚がつかずに後方で流れ込むだけ。阪神大賞典は終始馬群の外を回らされてトラックバイアスの不利が大きかった。頼れる剛腕を迎え、自慢のスタミナを生かし切る競馬ができれば面白いかもしれない。
《ライタープロフィール》
鈴木ユウヤ
東京大学卒業後、編集者を経てライターとして独立。中央競馬と南関東競馬をとことん楽しむために日夜研究し、Xなどで発信している。好きな馬はショウナンマイティとヒガシウィルウィン。
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