SPAIA競馬
トップ>ニュース>【安田記念】単回153%の新トレンド リピーター続出の注目血統とは

【安田記念】単回153%の新トレンド リピーター続出の注目血統とは

24時間前
坂上明大
安田記念の血統と傾向,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

近年のペース傾向に変化

上半期の芝マイル王決定戦・安田記念。短距離から中距離、ダート路線からも有力馬が参戦し、各馬の適性評価も非常に重要な一戦。本記事では血統面を中心に、安田記念のレース傾向を整理していきます。

まず、ポイントとして挙げたいのはトップマイラーのリピート好走が非常に多いということ。芝のマイル路線は中長距離路線とは異なり、国内外を含めても安田記念に有力馬が集中しやすい番組構成にあります。

また、他路線組も参戦しやすいスケジュールとなっているため、今年のように短距離から中距離、さらにはダート路線からも有力馬が参戦してくるケースは少なくありません。

とはいえ、適性面に関しては当然マイル路線を歩んできた馬に分があり、さらにマイル路線のライバルが少ない安田記念では前年上位馬のリピート好走が多発する、という構図が出来上がっているわけです。

アエロリット:2018年2着→2019年2着
インディチャンプ:2019年1着→2020年3着
アーモンドアイ:2019年3着→2020年2着
グランアレグリア:2020年1着→2021年2着
シュネルマイスター:2021年3着→2022年2着→2023年3着
ソングライン:2022年1着→2023年1着
ソウルラッシュ:2024年3着→2025年3着

適性面については、近年のペース変化に要注意。2010年代以前の安田記念は「ハイペースの消耗戦」というイメージが強くありましたが、近年の安田記念は「平均~スローペースの末脚勝負」というレース質に変わってきています。

これにはアルクオーツスプリントやチェアマンズスプリントプライズなどスプリンターの選択肢が広がったことにより、徐々に距離延長馬の出走が減ってきている点が影響していると考えられます。

<安田記念の前後半3Fラップ>
2010~19年:34.2-34.9(前傾0.7秒)
2020~25年:34.6-34.0(後傾0.6秒)

それに伴い、サンデーサイレンス系の好走率も上昇。芝中距離の瞬発力勝負では無類の強さを誇る日本の主流血統ですが、以前のようなハイペースの消耗戦ではなかなか同血脈の良さが活きていない印象でした。

しかし、ペースが落ち着いた近年の安田記念ではサンデーサイレンス系の好走が目立ち、2022~23年連覇のソングラインはサンデーサイレンスの3×4を内包。また、昨年9番人気2着のガイアフォースもサンデーサイレンスの3×4を構成しており、Halo→サンデーサイレンスの増幅形が今後の安田記念のトレンドになっていきそうです。


サンデーサイレンス系 年別成績,ⒸSPAIA


<サンデーサイレンス系 年別成績>
2010~2019年【4-2-5-77/88】
勝率4.5%/連対率6.8%/複勝率12.5%/単回率71%/複回率51%

2020~2025年【4-3-2-40/49】
勝率8.2%/連対率14.3%/複勝率18.4%/単回率153%/複回率58%

注目血統馬

前記の傾向に合う注目血統馬を2頭ピックアップしました。

☆ガイアフォース
母ナターレは2011年の戸塚記念を制すなどダートの長丁場で実績を残しており、キタサンブラック産駒の本馬も胴伸びの良い中距離馬体型。サンデーサイレンスの3×4も利いており、マイルGⅠでの好走が目立ちますが、距離は2000m前後まで守備範囲です。

昨年の同レースでも9番人気2着の実績があるように、適性面は疑問視不要。あとは7歳になっての能力の維持が焦点となるでしょう。

☆シックスペンス
母フィンレイズラッキーチャームはアメリカのダート7FGⅠ・マディソンSの勝ち馬。Cryptoclearanceの4×3やDanzigの4×4などが中心のスピード馬で、初仔の本馬も母譲りのスピードが持ち味のマイラー体型に出ています。

また、Haloの4×6を持つキズナ産駒だけに、東京マイルでの瞬発力勝負も問題なし。転入2戦目での一変に要注意の素質馬です。


安田記念の血統と傾向,ⒸSPAIA


《ライタープロフィール》
坂上明大
1992年生まれ、岐阜県出身。元競馬専門紙トラックマン(栗東)。2019年より競馬情報誌サラブレにて「種牡馬のトリセツ」「新馬戦勝ち馬全頭Check!」などの連載をスタートさせ、生駒永観氏と共同執筆で『血統のトリセツ』(KADOKAWA)を上梓。2023年11月には本島修司氏との共同執筆で『競馬の最高戦略書 予想生産性を上げる人の取捨選択の技術』(主婦の友社)を出版。現在はYouTubeチャンネル『競馬オタク』を中心に活動し、パドック解説や番組出演、映像制作、Webメディアでの連載もこなす。

《関連記事》
【安田記念】昨年2着馬ガイアフォース、NHKマイルC勝ち馬パンジャタワーは消し ハイブリッド式消去法
【安田記念】過去10年のレースデータ
【安田記念】メンバーNo.1のスピードを誇る 2つの“複勝率70%超”で盤石【動画あり】