【訂正・チャンピオンズ&チャターC回顧】ロマンチックウォリアーが香港古馬三冠を達成 ディープモンスターは3着に敗れる

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
道中は4番手でじっくりと構える
24日、香港・シャティン競馬場で行われたチャンピオンズ&チャターカップ(GⅠ・芝2400m)はロマンチックウォリアーが勝利し、史上3頭目となる「香港古馬三冠」のタイトルを獲得した。
香港カップ4連覇、クイーンエリザベスⅡ世カップを4勝、日本では安田記念、オーストラリアではコックスプレート、ドバイでもジェベルハッタを制するなど、数多くのタイトルを獲得してきたロマンチックウォリアー。その陣営が今シーズン後半の目標に掲げたのは「香港古馬三冠」だった。
1月に行われた1600mのスチュワーズカップ、2月には2000mの香港ゴールドカップをいずれも快勝しての参戦。現地では単勝1.1倍という支持を集めていた。
レースの主導権を奪ったのはロマンチックウォリアーと同厩舎、同馬主で、前走のクイーンマザーメモリアルカップで重賞初制覇を飾ったロマンチックトール。400mごとの計測では25.90-25.04-25.13、1200m通過は1:16.07と遅いラップを刻んだ。
前走52.6kg(116ポンド)という軽量で勝利したロマンチックトールにとっては一気の相手強化となったが、結果的に4着と十分な仕事は成し遂げた。
ただ、先導役がいたことでロマンチックウォリアーは強気のレースはせず、じっくり構える形に。その展開が、今年の香港4歳世代でトップクラスの一頭・ナンバーズにとっては好都合となった。残り800m地点で先頭に並びかけ、強みである長くいい脚を使えたことが半馬身差の2着に好走できた要因ともなったと言えるだろう。
それでも最後は楽に差し切ってしまうあたり、さすが絶対王者だ。2400m戦では2023年のチャンピオンズ&チャターカップで最後に脚色が鈍り2着に敗戦しており、距離がポイントでもあった。
今回もロマンチックウォリアー自身のラスト400mは22.77(11.06-11.71)と大きく減速していることからもベストの距離ではないにせよ、そんな不安など存在しなかったと言わせる勝利だった。

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
直線でロマンチックウォリアーと接触
そんな僅かな死角に目をつけたのが、ともに2400mを得意とするJRA所属の2頭。ディープモンスターは昨年の京都大賞典を勝利し、前走はカタールに遠征して2024年の香港ヴァーズ優勝馬ジアヴェロットらを負かした。8歳にして充実期を迎えていると言っても過言ではない。今回は鞍上にJ.モレイラ騎手を迎えて2番人気の支持を集めたものの、3着と悔しい結果に終わった。

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
2番ゲートという内枠を引いたことも好材料で3番手からレースを進めたが、1周目のスタンド前から中盤にかけて折り合いを欠いたしまったことは体力の消耗にもつながってしまったと言える。
そしてロマンチックウォリアーの鞍上J.マクドナルド騎手に直後から徹底マークする形で運ばれ、最後の直線で加速し始めたところでは馬体を寄せられて何度も接触し、結果的に内にいたナンバーズとの間のスペースを潰されてしまったことが痛かった。
なお、この直線でのロマンチックウォリアーと接触した事象について、マクドナルド騎手には6月3日から11日までの騎乗停止と過怠金12万香港ドル(約240万円)の処分が下されている。
ローシャムパークは2024年のブリーダーズカップターフ2着という実績があり、日経賞3着からの参戦。H.ボウマン騎手とコンビを組んだ。過去2回の香港遠征では2000mの香港カップで8着、5着。3回目の遠征で状態面の不安もなかったうえにベストの距離ということもあり、4番人気という評価ながら変わり身が期待された。道中は5番手追走でしっかりと折り合っていたが、最後の直線は伸びを欠いてしまい6着という結果だった。

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
※J.マクドナルド騎手の過怠金金額(日本円換算)を「約24万4000円」と誤表記していました。正確には約「240万円」となります。お詫びして訂正いたします(訂正時間5月25日14:35)
《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。
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