【目黒記念】前走OP特別組が狙い目 昨年勝ち馬と共通点多数のウィクトルウェルスに熱視線

ⒸSPAIA
日本ダービー発祥の地「目黒」
日本ダービー当日の最終レースが目黒記念というのは趣深い。1932年4月24日、我が国初のダービーとなる第1回日本ダービーが開催された。その舞台は旧東京競馬場。場所は現在の下目黒4丁目付近。目黒駅から目黒通りを西に進み、山手通りを越えてしばらく歩いたところにある。その名も目黒競馬場。「元競馬場」というバス停や交差点がその事実を伝える。
目黒記念もそのひとつ。94年の歴史に想いを馳せつつ、ダービーデーを終えたい。と言いながら、ダービーで馬券をはずした場合、目黒記念はその負けを取り返すラストチャンス。できればそんな血眼になるような事態は避けたいが、負けたままでは終われない。データは過去10年分を使用する。

1番人気は【3-2-2-3】勝率30.0%、複勝率70.0%と大崩れは少ないものの、アタマから推せるというほどの数字ではない。以下、2番人気【1-1-1-7】勝率10.0%、複勝率30.0%がイマイチも、4番人気以内が7勝。おおむね人気サイドがラストを飾る。
とはいえ、8番人気【2-0-2-6】勝率20.0%、複勝率40.0%や9番人気【1-0-2-7】勝率10.0%、複勝率30.0%など人気薄もちょこちょこ入ってくる。10番人気以下も【0-2-2-72】複勝率5.3%で、3連複や3連単マルチ、ワイドなど工夫次第で高配当にありつける。

年齢別では4歳が【4-3-1-30】勝率10.5%、複勝率21.1%とトップ。主力世代であり、1番人気なら【2-0-1-1】勝率50.0%、複勝率75.0%。昨年の勝ち馬アドマイヤテラなど、主役の1番人気なら信頼度はさらに高まる。
ほかは5歳【2-3-2-39】勝率4.3%、複勝率15.2%や6歳【3-4-3-29】勝率7.7%、複勝率25.6%とそこまで差がなく、7歳以上も【1-0-4-38】勝率2.3%、複勝率11.6%と3着以内には押さえておきたい。
前走重賞よりOP特別
今年もメンバー構成は多彩。オープンを勝った馬、GⅠ、重賞敗戦組に昇級初戦と、ハンデ戦らしく様々なプロフィールのメンバーが並ぶ。好走ローテーションをしっかり把握しておきたい。

前走GⅠは【0-1-2-14】複勝率17.6%。シーズン狭間、それも天皇賞(春)と宝塚記念の中間地点にある重賞とあって、出走数がさほど多くないにせよ、好走馬が少ない。当然、実績上位なら宝塚記念を目指すので、少し力が足りない馬が出走してくるという背景もある。
前走・天皇賞(春)は【0-1-0-9】。2023年ディアスティマが9着から2着に巻き返しただけだ。

前走重賞組は距離でくくるとわかりやすい。前走が同じ2500mだと【4-1-3-18】勝率15.4%、複勝率30.8%と好走確率が高くなる。対して2500m未満【1-2-2-22】勝率3.7%、複勝率18.5%や2500m超【1-1-1-19】勝率4.5%、複勝率13.6%なので、できれば距離変化がない方がいい。
なかでも日経賞は【4-1-2-15】勝率18.2%、複勝率31.8%。ただし、今年の日経賞出走馬はマイネルケレリウスが出走するが、こちらは間にメトロポリタンSを挟んでおり、データに一致しない。どうも軸となる馬がいなさそうだ。

前走OP/L組は阪神【2-1-0-10】勝率15.4%、複勝率23.1%に注目。すべて大阪-ハンブルクカップで、1着【2-0-0-3】、2着【0-1-0-2】。アドマイヤテラのローテーションがこれだった。
今年の大阪-ハンブルクC勝ち馬ウィクトルウェルスは4歳馬であり、1番人気になるならアドマイヤテラとまったく同じになる。人気に注目しよう。
前走東京【0-4-4-34】複勝率19.0%はメトロポリタンS【0-4-3-31】複勝率18.4%が大半。同レース3着以内【0-3-1-11】に対して4、5着【0-0-0-6】。6〜9着は【0-1-2-10】。複勝圏内だった馬か、むしろ掲示板を外した馬たちが面白い。
最後に前走3勝クラスは東京芝2400m【1-1-0-4】勝率16.7%、複勝率33.3%と中山芝2200m【1-0-0-1】が好データで、それ以外のコースは【0-0-0-18】と極端。京都と阪神の芝2400mは【0-0-0-9】なので、昇級組は前走コースに注意しよう。

《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『名馬コレクション 世界への挑戦』(ガイドワークス)に寄稿。
《関連記事》
・【目黒記念】過去10年のレースデータ
・芝2400mは単回112%で狙い目、ダートは苦戦傾向 エピファネイア産駒のプラス条件、マイナス条件
・東京芝1600m×先行馬は“単回率339%”で妙味大あり サートゥルナーリア産駒のプラス条件、マイナス条件