芝2400mは単回112%で狙い目、ダートは苦戦傾向 エピファネイア産駒のプラス条件、マイナス条件

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オークスにはアランカールら有力馬が出走
今週末は東京芝2400mでオークス(GⅠ)が開催される。牝馬クラシックの第二冠目。樫の女王を目指し、うら若き3歳牝馬たちがタフな東京芝2400mに挑む。
今年も二冠を目指すスターアニスを筆頭に、フローラステークスで上がり32.8の豪脚を繰り出したラフターラインズ、桜花賞9着からの巻き返しを図るドリームコア、忘れな草賞を大外ぶん回しで快勝したジュウリョクピエロなど楽しみなメンバーが揃った。
そしてもう一頭、忘れてはならないのがアランカールだ。母は2016年のオークス馬シンハライト。エピファネイアを父に迎えた同馬は阪神ジュベナイルフィリーズで1番人気に支持された頃から「オークス向き」と評されていた。いよいよ待望の舞台で、武豊騎手とともに母仔制覇を狙う。
そこで今回はエピファネイア産駒のプラス条件とマイナス条件を徹底調査。なお、参照するデータは2023年5月20日から2026年5月17日の3年分とする。
トップジョッキーとの相性◎

<エピファネイア産駒のプラス条件>
芝×新馬戦【54-43-42-152】
勝率18.6%/連対率33.3%/複勝率47.8%/単回収率87%/複回収率109%
東京芝【57-49-57-314】
勝率11.9%/連対率22.2%/複勝率34.2%/単回収率112%/複回収率75%
芝×川田将雅騎手【21-15-4-22】
勝率33.9%/連対率58.1%/複勝率64.5%/単回収率101%/複回収率93%
芝×2400m【15-10-10-62】
勝率15.5%/連対率25.8%/複勝率36.1%/単回収率112%/複回収率58%
■芝×新馬戦
エピファネイア産駒の特徴としてまず挙がるのが、とにかく芝の新馬戦に強いこと。複勝率47.8%、複勝回収率は109%と、該当馬はとりあえず馬券に入れておいて良いレベルだ。
なかでも1600m以上だと【49-41-36-130】複勝率49.2%、複回収率117%と信頼度がさらにアップする。
■東京芝
競馬場別では東京芝の複勝率が34.2%と最も高く、単回収率も112%とプラス域をマーク。GⅠでも、2024年ヴィクトリアマイルで単勝208.6倍のテンハッピーローズが、同年日本ダービーでは単勝46.6倍のダノンデサイルが波乱を演出した。
東京芝ではとくに末脚自慢の成績が良く、前走上がり3F3位以内の馬は【34-22-28-103】で複勝率は44.9%と高水準だ。
その他、東京と同じ左回りの大箱コースである新潟も注目。芝の単回収率は105%と、こちらもプラス域をマークしている。
■芝×川田将雅騎手
トップジョッキーとの相性が良いのも、エピファネイア産駒の特徴のひとつ。なかでも川田騎手とのコンビでは驚異の複勝率64.5%をマーク。単回収率101%、複回収率も93%と妙味の面でも優秀だ。
また、C.ルメール騎手とのコンビも複勝率は川田騎手を上回る68.4%を叩き出しており、回収率も単勝こそ65%だが、複勝は92%と高水準となっている。
■芝×2400m
最後に距離別では2400mの成績が非常に優秀。特に東京と京都が狙い目となっている。
・東京芝2400m【6-2-5-25】
勝率15.8%/複勝率34.2%/単勝回収率165%/複勝回収率59%
・京都芝2400m【6-4-2-17】
勝率20.7%/複勝率41.4%/単勝回収率131%/複勝回収率65%
今週末のオークスもアランカールだけでなく、スマートプリエールにも注目だ。
ダートは割引

<エピファネイア産駒のマイナス条件>
ダート×良〜重【41-47-51-632】
勝率5.3%/連対率11.4%/複勝率18.0%/単回収率45%/複回収率57%
函館芝【6-9-10-97】
勝率4.9%/連対率12.3%/複勝率20.5%/単回収率17%/複回収率67%
芝×距離短縮【43-56-58-488】
勝率6.7%/連対率15.3%/複勝率24.3%/単回収率51%/複回収率76%
■ダート
芝ではGⅠ馬を多数輩出しているが、ダートのOP勝ちはルクスフロンティアの1勝のみ。産駒の活躍は芝に偏っている。
基本的にダートは割引が必要だが、例外は芝に近いスピードが求められる不良馬場のとき。【2-1-5-20】勝率7.1%、複勝率28.6%と強調できるほどではないが、単回収率は144%を誇る。
■函館芝
芝の苦手条件としては函館が挙がる。条件問わず【6-9-10-97】で勝率4.9%は場別ワースト。回収率も単勝17%、複勝67%と低調だ。
このほか福島も【9-8-9-112】勝率6.5%、複勝率18.8%と苦戦傾向で、まもなく開幕する夏競馬で活用していきたい。
■芝×距離短縮
一般的にはプラスに働くケースも多い距離短縮だが、エピファネイア産駒に関してはマイナスである。芝レースにおける前走からの距離変化別成績は下記の通り。
・距離短縮【43-56-58-488】
勝率6.7%/複勝率24.3%/単勝回収率51%/複勝回収率76%
・同距離【110-99-100-806】
勝率9.9%/複勝率27.7%/単勝回収率80%/複勝回収率64%
・距離延長【66-60-72-534】
勝率9.0%/複勝率27.0%/単勝回収率70%/複勝回収率74%
ご覧の通り前走同距離か距離延長組の成績が良く、距離短縮だと単回収率も51%と低調。割引が必要だ。
オークス、ダービーの注目データ

<エピファネイア産駒のピックアップデータ>
芝×武豊騎手×前走上がり3位以内【1-2-4-14】
勝率4.8%/連対率14.3%/複勝率33.3%/単回収率5%/複回収率40%
芝×北村友一騎手×前走4角2~3番手【1-4-1-4】
勝率10.0%/連対率50.0%/複勝率60.0%/単回収率18%/複回収率84%
阪神芝2200m【1-0-3-13】
勝率5.9%/連対率5.9%/複勝率23.5%/単回収率47%/複回収率45%
最後は、このあとのGⅠ戦線で使えるピックアップデータを紹介する。上述したオークスのアランカール以外にも、日本ダービーにはベレシート、さらには宝塚記念でもダノンデサイルやビザンチンドリームといった有力馬の出走が控えている。
■芝×武豊騎手×前走上がり3位以内
まずはアランカールについて。芝レースにおけるエピファネイア産駒と武豊騎手の成績は【7-5-10-47】複勝率31.9%、複回収率55%とまずまず。
しかし、この実績は先行馬に集中しており、差し・追込では【1-0-8-37】複勝率19.6%、複回収率29%と苦戦傾向。前走上がり3位以内の末脚自慢でも【1-2-4-14】単回収率5%、複回収率40%と低調で、アランカールにとっては気がかりなデータと言える。
■芝×北村友一騎手×前走4角2~3番手
次にベレシートについて。騎乗予定の北村友一騎手も、武豊騎手と同様に逃げ・先行で高い複勝率を記録している。ただし、前走で逃げた馬では【0-0-0-6】と全滅。狙い目は、前走で番手から競馬をしていた馬となる。
具体的には、前走4角2、3番手の馬とのコンビで【1-4-1-4】複勝率60.0%の好成績。前走の京都新聞杯で初めて番手の競馬に挑戦し、2着を確保したベレシートはダービーでも楽しみな存在だ。
■阪神芝2200m
宝塚記念の舞台である阪神芝2200mコースは、エピファネイア産駒にとっての鬼門。【1-0-3-13】勝率5.9%、複勝率23.5%にとどまり、回収率も単勝47%、複勝率45%で、平均人気4.8に対して平均着順は6.8とかなり物足りない。
今年の宝塚記念はクロワデュノールにミュージアムマイル、メイショウタバルといった超豪華メンバーが参戦を予定しているなか、ダノンデサイル陣営も参戦を表明。大きな注目を浴びているが、データ上は得意とは言えないコースでどんなパフォーマンスを見せるのか注目だ。

《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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