【オークス】持続力勝負で末脚を伸ばせる馬を評価 京大競馬研の本命はラフターラインズ

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難解な要素が多いレース
5月24日(日)にオークス(GⅠ)が行われる。阪神JF、桜花賞を勝利したスターアニスをはじめ、世代最高峰の一戦にふさわしい実力馬18頭が揃った。2400mという全ての出走馬にとって未知数な距離など、難解な要素が多い本レースを丁寧に紐解いていきたい。
以下では、本レースが行われる東京芝2400mのコース形態とそれに起因するレースの質、そして想定される展開を踏まえ予想する。
ポテンシャルが発揮されやすいコース
まずは東京芝2400mのコース形態をみる。正面スタンド前からスタートし、初角までの距離は約350m。先手争いにおいて内外の有利不利はほとんどない。
スタート後は平坦で、1コーナーから向正面半ばにかけて緩やかに下る。残り1200m手前にわずかな上り坂があり、その後は再度3コーナー中間まで下り。そして最後に、高低差約2mの上り坂を持つ525.9mの直線が待ち構える。これが今回のコースレイアウトだ。
短すぎず長すぎない初角までの距離をはじめ、コース形態に突出した特徴はない。ただ、直線の長い東京芝コースということもあり、やはり道中でしっかりと脚を溜め、最後に速い上がりを使うことができる差し脚確かな馬が有利だ。
日本ダービー、オークス、ジャパンカップなど、中央競馬を代表する主要レースが施行されるコースであり、各馬のポテンシャルが最大限に発揮されやすい。
過去10年で上がり最速馬が7勝

<オークス 上がり3F5位以内馬の成績>
【10-9-7-26/52】
勝率19.2%、連対率36.5%、複勝率50.0%、
単勝回収率91%、複勝回収率204%
※過去10年
この傾向は数字にも表れている。オークスにおける上がり3F5位以内馬の成績は上記の通り優秀だ。
馬券圏内30頭中26頭を該当馬が占めており、上がり最速の脚を使った馬が10年で7勝をあげている。世代最高峰のメンバーの中でも最上位の上がりを使えるかが重要だ。
オークスのレースの質に大きな影響を与えているのは距離とローテーションだ。今年も全ての出走馬が距離延長となる。例年、序盤はマイル戦に近いペースで、1000m通過が60秒を切ることも少なくない。先行負荷はかなり大きい。
ポジション争いが終わった中盤ではほとんどの騎手が折り合いに専念し、ペースは緩む。ここで後方勢が先行勢に対してポジション差を埋めやすい。したがって、ラスト3~4Fの持続力勝負で末脚を伸ばせる馬が有利となっている。これがオークスのレースの質だ。
一瞬のキレが問われる瞬発力勝負に強い3F32~33秒台の末脚ではなく、ハイペースを中団~後方で脚を溜めながら追走し、3F34秒前後で駆け抜けられる馬を評価したい。これを踏まえて展開予想をする。
例年通りハイペース、差し有利な展開
続いて今回想定される展開から恵まれる馬を考える。メンバー構成は前走通過順位に3番手以内のある先行馬が8頭と出走馬全18頭に対して多い。マイルを主戦場としてきた馬も多い。
行きたがる馬を過度に抑えることは考えにくく、激しい先手争いが想定される。序盤のペースは流れ、例年通りの差し有利な展開になるだろう。
この展開で最も恵まれるのは、道中は中団~後方で溜め、終盤で外に持ち出して末脚を伸ばせる馬だ。また、全ての牝馬にとって未知数な2400mという距離であり、道中の折り合いや仕掛けどころも重要だ。この点で騎手の技量にも注目して印を打ちたい。
メンバー最上位の末脚を評価
◎ラフターラインズ
前走のフローラSは前半1000m61.3秒のスローペース、前有利な展開を9番手で追走。道中徐々に位置を上げ、4角6番手から上がり最速で2着に0.2秒差をつけ快勝した。ラスト3F11.3-11.2-11.1の加速ラップを差し切った点も高く評価できる。
2走前のきさらぎ賞はゲートで立ち上がってしまう致命的な出遅れがあり、前半1000m62.2秒のスローペースを8番手で追走。4角4番手以内馬が1、2、4、5着に残る前残りの展開で、4角7番手から上がり最速の脚を使ってタイム差なし3着。最後は完全に差し切る勢いがあった。スタートと展開の不利を考えれば勝ちに等しい内容だった。
近2走ともメンバーレベルは非常に高く、その中で着順、着差以上に評価できる競馬をしている。今回のメンバーでも随一のポテンシャルと末脚の持続力を持つ。この点で東京芝2400m、想定されるハイペース、差し有利の展開は本馬に向く。加速に時間がかかる本馬にとって大外枠は割引要素ではなく、むしろオッズ妙味になると考えて本命を打つ。
◯スターアニス
桜花賞、阪神JF勝ち馬。前走の桜花賞はミドルペースを中団で追走。スムーズな追い出しから上がり最速の脚を使って2着に0.4秒差をつけた。阪神JFからの直行ローテーションという不安要素をモノともしない能力全開の競馬で、ポテンシャルの高さを再度証明した。
近2走の内容から世代最上位の能力を持つことは言うまでもない。想定される展開も向くだろう。距離不安も囁かれているが、やはり能力が適性を凌駕するのが世代限定戦。ハイペースに付き合わず中団追走で脚を溜め、持ち前の末脚の持続力を発揮できれば順当に好走する。
▲エンネ
ラフターラインズを評価するうえでこの馬は外せない。前走のフローラSは上がり最速の脚を使い0.2秒差2着。勝ち馬とは枠と位置取りの差という内容で、能力は遜色ない。未勝利戦も破格の時計、内容を記録している。キャリア僅か2戦での出走で、馬群で揉まれた経験がないため、この点で外枠は歓迎。高いオッズ妙味も見込まれる。
△ドリームコア
得意の東京替わりに期待。前走の桜花賞はスタート後の他馬との接触を考えれば大きく評価を下げる必要はない。注目は2走前のクイーンC。直線で追い出しを待たされるロスがありながら、上がり2位の脚を使い2着に0.3秒差の快勝。ラスト5F一度も緩まないラップを悠々と差し切った。スムーズに追い出しやすい外枠替わりは好材料とみる。
×アランカール
待望の距離延長。阪神JF、チューリップ賞、桜花賞と3走連続で着順、着差以上に評価できる内容だった。追走力が課題の本馬にとってマイル戦はかなり忙しく、決め手はあるものの届かない競馬が続いている。距離延長と東京替わりは間違いなく好材料だ。近走からの上積みに期待したい。
×スウィートハピネス
阪神JF、エルフィンSの内容から一発期待したい。前走は追走に一杯で持ち前の末脚が生きなかった。ラフターラインズ同様、加速に時間がかかるタイプで、スムーズに追い出しやすい外枠はむしろ歓迎。高いオッズ妙味が見込まれ、相手に押さえる。
買い目は◎単勝1点、◎-◯▲△×馬連5点、◎-◯▲△-◯▲△×3連複9点で勝負する。
▽オークス予想▽
◎ラフターラインズ
◯スターアニス
▲エンネ
△ドリームコア
×アランカール
×スウィートハピネス
ライタープロフィール
京都大学競馬研究会
今年で30周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えの本格派が揃う。
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