SPAIA競馬
トップ>ニュース>【NHKマイルC】近年はマイラーよりも1400m実績馬が好走 東大HCの本命はダイヤモンドノット

【NHKマイルC】近年はマイラーよりも1400m実績馬が好走 東大HCの本命はダイヤモンドノット

9時間前
東大ホースメンクラブ
NHKマイルCの勝ち上がり距離別成績,ⒸSPAIA,インフォグラフィック

ⒸSPAIA

波乱多き3歳マイル王決定戦

東京競馬場でGⅠ・NHKマイルCが行われる。皐月賞からのリベンジを目指すカヴァレリッツォとアドマイヤクワッズ、前哨戦のファルコンSを快勝したダイヤモンドノット、ニュージーランドTを制したレザベーションなどフルゲート18頭が出走予定だ。

昨年は9、3、12番人気の決着で3連単は150万円の大波乱となったが、それ以外にも毎年のように紛れが起きているレース。3歳マイル王の称号を得るのはどの馬か。過去10年のデータから検討する。

近年はマイラーが苦戦

NHKマイルCの1400m実績別成績,ⒸSPAIA


<NHKマイルC 距離実績別成績>
初勝利が芝1400m以下
【2-3-4-18】勝率7.4%/連対率18.5%/複勝率33.3%
初勝利が芝1600m
【1-1-1-40】勝率2.3%/連対率4.7%/複勝率7.0%
芝1400mで連対か上がり2位以内あり
【2-4-5-33】勝率4.5%/連対率13.6%/複勝率25.0%
→NHKマイルCで3番人気以内
【0-3-1-1】勝率0.0%/連対率60.0%/複勝率80.0%
※良馬場施行の直近5回(20~22、24、25年)

NHKマイルは過去10年のなかでも傾向が変わっていると考える。その原因はおそらく近年の東京芝の高速化にある。昨年5月は芝1400mと芝1800mでレコードが更新され、NHKマイルC自体もレース歴代3位の時計が出た。今年はまだレコードこそ出ていないが、先週の3勝クラス・芝2000mが1分57秒1という好時計。今年も速い決着になりそうだ。

その点を踏まえ、過去10年のうち良馬場だった9回を、前半の16~19年、後半の20年以降(23年は稍重のため除外)に分けて見てみよう。

まずは勝ち時計の平均を比較すると、16~19年は1分32秒58(前後半4F46秒05-46秒53)。対する20年以降は1分32秒10(45秒56-46秒54)で、最も遅かった20年でも1分32秒5での決着だった。

これに伴って好走馬の傾向も変わってきている。具体的には短距離の実績が重要になっている。

初勝利が芝1400m以下だった馬の成績は、16~19年が【1-1-1-23】複勝率11.5%。20年以降は【2-3-4-18】で複勝率は33.3%と大幅にアップした。

また、オープンクラスの芝1400mで連対歴がある馬は16~19年が【0-0-1-22】、20年以降は【2-2-3-17】で複勝率29.2%だ。

同様に、芝1400mで上がり2位以内をマークしたことがある馬の成績も、16~19年が【1-0-1-27】に対し、後半は【2-3-5-21】複勝率32.3%と上がった。対象5戦全てで2頭ずつ馬券に絡んでいる。

20年以降は「芝1400mで連対or上がり2位以内がある馬」が【2-4-5-33】で単勝回収率126%、複勝回収率224%だ。そのうち、3番人気以内馬は【0-3-1-1】で、勝利こそないが最低着順も4着と大崩れしていない。

相対的に、近年は1600m実績馬が苦戦を強いられている。初勝利が芝1600mだった馬は16~19年が【2-2-0-17】複勝率19.0%だったのに対し、20年以降は【1-1-1-40】同7.0%と落ち込んでいる。

また、20年以降で前述の「芝1400mで連対or上がり2位以内」に該当しなかった馬は【3-1-0-42】複勝率8.2%だが、好走4頭のうちマジックサンズ(札幌2歳S1着)、ジャンタルマンタル(共同通信杯2着)、シュネルマイスター(弥生賞2着)には1800m以上の重賞実績があった。残るダノンスコーピオンも1800mの萩Sで1着がある。マイルでしか好走実績がない馬には厳しい。今回はカヴァレリッツォ、ロデオドライブらを軽視する。

1400m重賞で2勝

◎ダイヤモンドノット
1200mでデビューし、1400m戦では重賞2勝を含む4戦全連対。人気馬の中で1400m実績は一番だ。朝日杯FSは前後半4F46秒3-46秒9の締まったペースで逃げ、他の先行勢が5着以下に沈む中で2着に粘った。5着リアライズシリウス(共同通信杯1着、皐月賞2着)より前で運び、上がりもこちらの方が速かった。

前走ファルコンSは単勝1.6倍を背負い完勝。メンバーレベルは高くなかったが、レースレコードを出した点を評価したい。鞍上の川田騎手はNHKマイルCで既に2勝(22、24年)している。不安材料はない。

◯エコロアルバ
サウジアラビアRCはスタート後にダッシュがつかず最後方からとなったが、そこから差し切り。負かした馬にゾロアストロ(きさらぎ賞1着)、アスクエジンバラ(ホープフルS3着)などがいる。

朝日杯FSではスタートが改善されていたが、4角で外を回されるロスが痛かった。上位3頭との差はそれほどない。4か月の休養明けが不安材料にはなるが、新馬戦で1400m実績がある点も重視して2番手評価とした。

▲フクチャンショウ
3戦目で勝ち上がると、1400m戦を使って2着1回、3着2回。上がりも全て3位以内で、先着された馬を上回っていた。

「1400m戦で上がり33秒5以内を出したことがある馬」は20年以降の良馬場5回で【1-2-1-5】と好成績。下位人気からもラウダシオン9番人気1着、ロジリオン10番人気3着の例がある。その2頭もこの馬もクロッカスSの上がりが33秒5以内だった。ダイヤモンドノットとの着差も京王杯SCの時に比べて前走では縮まった。距離延長はプラスに働きそう。一発に期待したい。

以下アドマイヤクワッズ、オルネーロ、ギリーズボールまで印を回す。馬券は◎軸の馬連で勝負する。

▽NHKマイルC予想▽
◎ダイヤモンドノット
◯エコロアルバ
▲フクチャンショウ
△アドマイヤクワッズ
×オルネーロ
×ギリーズボール

《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。

《関連記事》
【NHKマイルC】過去10年のレースデータ
芝はルメール騎手以外に池添謙一騎手も狙い目 騎手、種牡馬の東京巧者を徹底検証
【NHKマイルC】アドマイヤクワッズら皐月賞組に不安データ 狙い目は「トライアル惜敗馬」