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【NHKマイルC】上がり5位以内なら単勝、複勝回収率200%超え 競馬研の本命はエコロアルバ

2026/05/10 06:00
京都大学競馬研究会
NHKマイルCの上がり3F5位以内馬の成績,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

3歳マイル王決定戦に相応しい好メンバー

5月10日(日)にNHKマイルC(GⅠ)が行われる。朝日杯FS1~4着のカヴァレリッツォ、ダイヤモンドノット、アドマイヤクワッズ、エコロアルバをはじめ、マイル重賞で好成績を残してきた実力馬18頭が出走する。3歳マイル王の栄冠を争うに相応しい好メンバーとなった。まだまだ勝負付けが済んでいない対戦も多く大混戦模様。この一戦を丁寧に紐解いていきたい。

以下では、本レースが行われる東京芝1600mのコース形態とそれに起因するレースの質、そして想定される展開を踏まえ予想する。

例年、序盤のペースは速い

まずは東京芝1600mのコース形態をみる。向正面右側からスタートし、初角までの距離は約540m。3コーナーにかけて下り坂、最後の直線は525.9mで高低差2.1mの緩やかな上り坂がある。これが今回のコースレイアウトだ。

まず注目すべきは初角までの距離が約540mと、東京芝コースの中で最も長い点だ。序盤の隊列は定まりづらく、先手争いが長引きやすい。例年、序盤のペースは速くなる。

コーナーに入った後、ペースは一旦緩む。先行勢が再び加速するまでの中盤で、後方勢が進出していく。直線に入るまでにポジション差を縮めやすい。

したがって、序盤、中盤で脚を温存しながら追走し、終盤で速い上がりを使うことができる差し脚確かな馬が有利になる。これが今回のレースの質だ。

馬券圏内30頭中24頭が上がり5位以内

NHKマイルCの上がり3F5位以内馬成績,ⒸSPAIA


<NHKマイルC 上がり3F5位以内馬の成績>
【9-8-7-31/55】
勝率16.4%、連対率30.9%、複勝率43.6%、
単勝回収率208%、複勝回収率295%
※過去10年

NHKマイルCにおける上がり3F5位以内馬の成績は上記に示した通り優秀だ。馬券圏内30頭中24頭を該当馬が占めている。

例年、距離延長馬も多く、先行馬にとってタフな展開になりやすい。速い上がりを使えない先行馬が残るのは容易でない。また、多くの出走馬が初のGⅠ挑戦だ。近走から急激にメンバーレベルが上がっても上位の末脚を使うポテンシャルが求められる。

能力の差が適性の差を簡単に凌駕するのが世代限定戦。脚質や位置取り以上にポテンシャルを最も重視し、その上でメンバー上位の上がりを使えるかを吟味して印を打つ。

ハイペース必至のメンバー

続いて今回想定される展開から恵まれる馬を考える。メンバー構成は前走通過順位に3番手以内のある先行馬が9頭と出走馬全18頭に対して多い。距離延長馬も少なくない(5頭)。コース形態と相まって、ほぼ確実にハイペースで流れるだろう。

この展開で恵まれるのは序~中盤で脚を溜め、終盤で速い上がりを使うことができる差し脚確かな馬だ。また、距離短縮もポジションさえ下がりすぎなければプラスに作用する。

Aコース3週目の馬場からも、ハイペースで外差しに展開が向く可能性は高い。スムーズに外から追い出せる馬や、近走で内から馬群を割った経験のある馬は評価したい。追走力にはこだわり過ぎず、ポテンシャルと末脚の爆発力を重視する。

これらを踏まえて印を打っていく。

東京で光る持ち前の末脚

◎エコロアルバ
朝日杯FSは好スタートから掛かり気味で内ラチ沿いを先行。ただ、道中で一度中団の後ろまで位置が下がり、大外を回って再度進出した。上がり4位で0.3秒差4着。序盤、中盤にスムーズさに欠いた競馬で、着順、着差以上に評価できる。初の関西遠征で調整が難しい中での好走でもあった。

同じく関東馬の5着リアライズシリウスはその後、共同通信杯1着、皐月賞2着。こちらも今振り返れば朝日杯は能力を最大限発揮できていなかった。本馬も同様に、前走以上の走りに期待したい。

2走前のサウジアラビアRCは今回と同コースでスローペースの瞬発力戦。ラスト3F11.5-11.3-11.2の加速ラップを最後方から上がり最速で差し切った。能力が一枚以上抜けた内容だった。3着のゾロアストロは東スポ杯2着(皐月賞3着馬ライヒスアドラーに先着)に加え、ハイレベル戦のきさらぎ賞を勝利している。時計、ラップ、内容、そして相手関係からも世代最上位のポテンシャルを示したことは間違いない。

新馬戦はミドルペースの9番手から上がり最速で、ラスト2F11.3-11.1の加速ラップを差し切り勝ち。芝1400mの2歳新馬戦において「勝ち時計1:21.5以内」かつ「ラスト1F11.3秒以内」は全3例で、GⅠ・6勝モーリスが含まれる。これを加速ラップで記録した本馬は、その時点でGⅠ級のポテンシャルを示していた。

今回は長期休養明けだが、調教面から状態は万全と伺える。想定される展開も向き、多頭数も新馬戦で経験出来ているのが心強い。関東に戻って前走からの上積みに期待でき、スムーズに能力を発揮すれば勝ち負け必至とみる。前走の馬券外の敗戦と長期休養明けで高いオッズ妙味が見込まれる。

◯アドマイヤクワッズ
前走の皐月賞は前半1000m58.9秒というペースでも4角3番手以内馬が1、2、4着に残る超高速馬場での一戦。能力が適性より重要な世代限定重賞とはいえ、これは適性の差が出た。マイルがベストの中、2000mでここまで速い追走ペースとなれば、1.4秒差15着も大きく評価を下げる敗戦ではない。

弥生賞では皐月賞3着ライヒスアドラーとタイム差なしの3着、朝日杯FSでは皐月賞2着リアライズシリウスに先着、デイリー杯2歳Sでは朝日杯FS1着カヴァレリッツォに勝利と、能力を出し切ればポテンシャルは一級品だ。

近2走は2000mで先行したが、本馬の良さが最大限に生きるのはやはり後方から末脚を生かす競馬。その形なら想定される展開も向く。新馬戦と同様の競馬が理想だ。序~中盤で脚を溜め、スムーズに追い出せれば十分に勝ち負け可能とみる。

▲カヴァレリッツォ
アドマイヤクワッズ同様、前走の皐月賞は適性の影響が大きく出る馬場、展開、立ち回りだった。マイル戦に戻って後方から末脚を生かす競馬をするなら、ほとんど度外視可能な敗戦とみる。

朝日杯FSとデイリー杯2歳Sで示した能力は世代最上位。特に最後の決め手に関してはアドマイヤクワッズより一枚上手な印象で、想定される差し有利な展開も合う。皐月賞の大敗でオッズ妙味もある。

△アンドゥーリル
アイビーSの時計、ラップ、内容をもう一度だけ信じてみたい。東京芝1800mの2歳戦で「勝ち時計1:46.8以内」かつ「上がり3F33.6秒以内」で勝利したのは、他にGⅠ馬コントレイル、イクイノックス、クロワデュノール、マスカレードボール、同期パントルナイーフの5頭のみ。GⅠ級のポテンシャルを示した一戦だった。

ホープフルSは0.6秒差7着と大きくは負けていない上に、上位が皐月賞でも順当に好走するメンバーレベルだった。さほど評価を下げる敗戦ではない。前走のチャーチルダウンズCは稍重馬場で持ち前のキレ味が全く発揮されなかった。東京戻りでもう一度だけアイビーSの走りを信じて4番手評価。

×ロデオドライブ
メンバー最上位の末脚を持ち、キャリア3戦とも上がり最速をマークしている。なかでも1勝クラスの内容を高く評価。比較的流れたペースを3番手で先行しながら、ラスト4F11.6-11.5-11.2-11.2の優秀なラップで勝利した。東京替わりも間違いなくプラス材料だ。

×サンダーストラック
前走のチャーチルダウンズCは馬場の影響で持ち前の末脚を生かせなかった。シンザン記念を高く評価しており、前走の敗戦で一気に人気を落とすなら拾っておきたい。

買い目は◎単勝1点、◎-◯▲△馬連3点、◎-◯▲-◯▲△×3連複7点で勝負する。

▽NHKマイルC予想▽
◎エコロアルバ
◯アドマイヤクワッズ
▲カヴァレリッツォ
△アンドゥーリル
×ロデオドライブ
×サンダーストラック

ライタープロフィール
京都大学競馬研究会
今年で30周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えの本格派が揃う。

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