【桜花賞】2歳女王スターアニス参戦、阪神JF組は直近5年で3勝 逆転候補はクイーンC組ドリームコア

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
参考レース振り返り
4月12日(日)に阪神競馬場を舞台に争われるのは桜花賞(GⅠ・芝1600m)。桜の女王の座をかけた一戦に出走を予定している馬たちの主な参考レースを振り返る。
なお、データランクは好走率や勝利数をもとに、レースレベルはレーティングや出走馬の成績などを考慮してランク付けしている。
阪神ジュベナイルフィリーズ【データ:A レースレベル:A】
過去10年の成績【3-3-0-5】勝率27.3%、連対率54.5%、複勝率54.5%
・3勝はすべて2021年以降
・直近3年連続連対中
【2025年レース回顧】
先手を奪ったのはヒズマスターピース。12.4-10.5-10.8-11.6と序盤から10秒台のラップが2回も続き、800m通過は45.3となった。
8番手を追走していたスターアニスは直線で外に持ち出されると、残り200mを切ったところで先頭へ。そのまま押し切り、後続に1馬身1/4差で勝利した。勝ちタイムは1:32.6というレースレコードタイの好タイムだった。
母エピセアロームは芝1200mの重賞2勝という快速馬で、スターアニス自身も1200mの未勝利戦を7馬身差で勝利。1400mの中京2歳ステークスもクビ差の2着に惜敗はしたものの、レコード決着で勝ち馬とはタイム差なしとスピードを見せてきた。
そこからさらなる距離延長となったなか、後半800mは47.3(12.0-12.0-11.4-11.9)を要するタフな展開でも強さが際立った。今回も有力候補と言っていいだろう。
クイーンカップ【データ:B レースレベル:B】
過去10年の成績【2-0-1-18】勝率9.5%、連対率9.5%、複勝率14.3%
・2025年エンブロイダリーが勝利
【2026年レース回顧】
このレースも阪神JFと同じくヒズマスターピースが逃げる展開。12.3-11.2-11.5-11.8というラップで、800m通過は45.8となった。
最内枠から3番手という絶好のポジションで運んだドリームコアは、直線に向いてから進路が開かずに追い出しを待たされたなか、残り200mで進路が開くと楽に突き抜けて勝利。勝ちタイムは1:32.6だった。
後半は11.8-11.4-11.3-11.3(45.8)というなかで後続に1馬身1/2差をつけた瞬発力に加え、レース展開によって脚質の自在性がある点も魅力。スターアニスとは未対戦でもあり、逆転の可能性は十分にある。
2着ジッピーチューンは、前にドリームコアを見ながら6番手のインを追走。直線でスムーズに外に持ち出され、残り200m地点で先頭に並びかけたが、あっさりと交わされてしまった。
9着ギャラボーグは後方5番手を追走。しかし直線では内にモタれ、鞍上の川田将雅騎手が必死に矯正しながらの走りで伸びを欠いた。このレースでは悪い面が出てしまったが、阪神JFでは2着という実績あるコースに戻っての巻き返しが期待される。
チューリップ賞【データ:B レースレベル:B】
過去10年の成績【1-7-4-35】勝率2.1%、連対率17.0%、複勝率25.5%
・2016年ジュエラーが勝利
・直近では2023年コナコーストが2着、ペリファーニアが3着
【2026年レース回顧】
グランドオーパスがレースの主導権を奪い、800m通過48.6(12.5-11.3-12.2-12.6)とペースは落ち着いた。
勝利したタイセイボーグは9番手追走から、ゴール前は5頭が横に広がった大混戦を差し切り。勝ちタイムは1:34.3だった。しかしその後、骨折が判明し桜花賞を前に戦線離脱となってしまった。
2着ナムラコスモスは3番手の外を追走。ジリジリと伸びていたが、タイセイボーグの末脚を前にクビ差及ばなかった。勝ち上がるまでに4戦を要したが、こぶし賞を制して挑んだ重賞でも互角に戦えたように、着実に力はつけている。
阪神JFではスタート後行き脚がつかず、最後方追走から早めに動く形で5着に敗れて以来の出走だったアランカールは道中11番手を追走。直線は大外から上がり最速33.0の末脚で迫ったが、ナムラコスモスにはクビ差届かずの3着だった。現状では末脚勝負に徹する形がベターと言えるが、全てがうまく噛み合えば十分通用する能力は秘めている。
新馬戦を勝利して挑んだエレガンスアスクは、最内枠から好位を追走。ジリジリと伸びたが、勝ち馬から0.4秒差の7着という結果に終わった。
フィリーズレビュー【データ:C レースレベル:B】
過去10年の成績【1-0-2-41】勝率2.3%、連対率2.3%、複勝率6.8%
・2017年レーヌミノルが勝利
【2026年レース回顧】
スタートしてラスティングスノーが楽にハナを切ったが、400mを通過したところで内からアイニードユーが先頭に入れ替わり、600m通過は34.2(12.0-10.8-11.4)というペースで流れた。
勝利したギリーズボールは中団のインを追走し、頭を上げて折り合いを欠く場面も見られたが、直線は馬群を捌いて突き抜け後続に1馬身3/4差をつけた。勝ちタイムは1:20.6で決着。10番人気という評価を覆す走りを披露したものの、体調面を考慮して桜花賞への参戦は見送られた。
サンアントワーヌは14番手追走から直線は外へと持ち出されて伸びたが、ロスなく立ち回った馬が上位に入線するなかで2着まで。1400mで良績が残っている点が若干の懸念材料ではあるが、器用なタイプではなく外回りコースに替わる点は歓迎だろう。
エルフィンS3着から挑んだアイニードユーはハナを奪ってから11.4-11.5-11.5-11.6-11.8というラップを刻んだ。ラスト100mで失速してしまったが、サンアントワーヌとはハナ差の3着。ここ2戦、逃げる競馬に転じてから安定感が出てきている。
プレセピオは6番手からロスなく立ち回ったが、3着アイニードユーから0.1秒遅れての5着。1番人気ショウナンカリスは中団追走も、口向きの悪さを見せる場面もあった。直線もジリジリと伸びているが、8着という結果に終わっている。
アネモネステークス【データ:C レースレベル:C】
過去10年の成績【0-0-0-20】勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率0.0%
【2026年レース回顧】
横に広がった先行争いから抜け出してハナを切ったのはナイスプレーアスク。2番手にはぴったりとルールザウェイヴがつける展開で12.3-11.2-11.3-11.5(46.3)という流れだった。
道中2列目の真ん中、4番手から運んだディアダイヤモンドは手応えよく直線に向いて残り100mで先頭に立つと、そのまま突き抜けて快勝。当日は高速馬場ということもあったが1:32.7という好タイムが記録された。
シンザン記念では9着と案外だったが、昨年の夏に未勝利戦を勝利した際にはスローペースながら上がり32.9(11.3-10.6-11.0)で7馬身差と強い内容。相手関係を考えると納得の勝利だったと言える。
2着ルールザウェイヴは逃げ馬をマークしながら2番手を追走し、4角では早め先頭という内容。ディアダイヤモンドには3馬身差をつけられての完敗ながらも、能力は出し切った。

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。
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