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【大阪杯】年度代表馬キタサンブラックが横綱相撲 GⅠ昇格初年度の2017年をプレイバック

2026/03/30 17:00
緒方きしん
プレイバック2017年 大阪杯,ⒸSPAIA

GⅠ昇格初年度に相応しい豪華メンバー

今週は大阪杯が開催される。過去にはスワーヴリチャードやベラジオオペラが制し、GⅡ時代まで遡るとトウカイテイオーやメジロマックイーンといった名馬も勝利を挙げている。今回はそんな中から2017年の一戦をピックアップし、当時のレースを振り返っていく。

2017年、GⅠ昇格を果たした初年度の大阪杯。多彩なメンバーが揃うなか、人気の中心は3頭だった。

1番人気は5歳のキタサンブラック。前年は天皇賞(春)とジャパンCを制し、年度代表馬に輝いた。しかし前年の大阪杯では同期のアンビシャスに敗れており、リベンジに燃えていた。

2番人気には前年のダービー馬マカヒキ、次いでキタサンブラックと同世代のダービー3着馬サトノクラウンが続く。他にも重賞5勝のヤマカツエース、前年覇者アンビシャス、国内外のGⅠで好走するステファノスなど有力馬がズラリと並び、まさにGⅠ初年度にふさわしいメンバーが揃った。

並みいる強豪の追撃を振り切る

GⅠらしく、揃った美しいスタート。行き脚良く前に出たロードヴァンドールの外から生粋の逃げ馬マルターズアポジーが先手を奪う。

その後ろにキタサンブラック。鞍上の武豊騎手が落ち着かせながら追走させる。サトノクラウンも近くにポジションを取る一方、マカヒキやアンビシャスらは後方からの競馬を選択した。

最初のコーナーで、マルターズアポジーが後続を引き離し、全体的にばらけた隊列となる。残り800m地点でも6馬身ほどの差をキープし、勢いは止まらない。キタサンブラックも単独3番手から徐々に進出。後続勢も仕掛けを待ち切れず、馬群が一気に凝縮する。

勝負どころの4コーナー。勢いよくポジションを上げるのは、ピンク帽のマカヒキとヤマカツエース。さらに後方からアンビシャスの脚色も良い。ただ、その間にもキタサンブラックは2番手ロードヴァンドールをとらえ、さらに前のマルターズアポジーを射程に入れようとしていた。

直線では早々にキタサンブラックがマルターズアポジーをつかまえる。その後ろでステファノスも川田騎手のアクションに応えて勢いをつける。さらに、サトノクラウンも内に進路を取り直しながら懸命に伸びる。ヤマカツエース、アンビシャスの末脚も鋭い。

各馬が激しい攻防を繰り広げる中、ゴールが迫る。懸命に追う後続を尻目に、キタサンブラックが先頭を譲らないままゴールへと飛び込んだ。

並みいる強豪の追撃を振り切り、キタサンブラックと武豊騎手が力強い先行押し切り。その内容は着差以上の衝撃を与えた。

2着はキタサンブラックの後ろから終始力強く立ち回ったステファノス、3着は上がり2位の末脚で迫ったヤマカツエース。マカヒキは4着、アンビシャスは5着に敗れた。また、ディープインパクト産駒の全盛期とも言える時代であり、ここでも掲示板内の2、4、5着を同産駒が占める結果に。

配当面では7番人気ステファノス、4番人気ヤマカツエースとのワイドが1,800円という好配当。三連単も23,910円と、1番人気馬の勝利としては高額となった。

父仔制覇なるか、ダービー馬クロワデュノールが始動

キタサンブラックは同年の天皇賞(春)と天皇賞(秋)を制すると、有馬記念も制覇。見事、2年連続の年度代表馬に選出され、2020年には顕彰馬となった。

種牡馬入り後も快進撃は止まらず、初年度産駒からイクイノックスが誕生。同馬は世界トップクラスの名馬として活躍を収め、来年にはその産駒がデビューを予定している。

ほか、ダート馬のウィルソンテソーロをはじめ、ソールオリエンス、ガイアフォースといった活躍馬を輩出。さらに昨年は産駒のクロワデュノールがダービーを制した。ディープインパクト時代から、次はキタサンブラック、そしてイクイノックスの時代が到来するかもしれない。

そのクロワデュノールが、今年の大阪杯に参戦する。父は4歳時に敗れており、果たして父超えとなるだろうか。ハイレベルと評される現4歳世代ダービー馬の走りに期待がかかる。

さらに、父キタサンブラックとこの舞台で争ったヤマカツエースの産駒、タガノデュードとの対決も実現。新たなドラマが生まれるのかにも注目したい。

《ライタープロフィール》
緒方きしん
札幌生まれ、札幌育ちの競馬ライター。家族の影響で、物心つく前から毎週末の競馬を楽しみに過ごす日々を送る。2016年に新しい競馬のWEBメディア「ウマフリ」を設立し、馬券だけではない競馬の楽しみ方をサイトで提案している。好きな馬はレオダーバン、ダイワスカーレット、オルフェーヴル、ドウデュース。

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