【マーチS】サンデーファンデー中心も大混戦 総武S組は斤量に注意

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1番人気は5連敗中
高松宮記念当日の中山メインはマーチステークス。GⅠ開催の裏にあたる重賞はなかなかじっくり検討する時間がとれない。にもかかわらず中山ダート1800mのハンデ戦と難解な条件がそろっており、うかうかすると締切まで結論が出ないという事態に陥ってしまう。
今年は高松宮記念もすんなり結論を出せそうになく、例年以上に検討する時間をとりにくい。この二つで正解を導くためには、相当の集中力が必要になりそうだ。データは過去10年分を使用する。

1番人気は【1-2-2-5】勝率10.0%、複勝率50.0%と馬券圏内は半分。2020年にスワーヴアラミスが勝利を収めて連敗記録を止めたが、その後はまたも5連敗中だ。
ただし、このうち3度は3着以内なので、以前より好走確率は高まっており、あれこれ迷わずに1番人気を連軸に置くという作戦もいいかもしれない。
2番人気は【3-2-2-3】勝率30.0%、複勝率70.0%と成績がいいが、3番人気【0-0-2-8】複勝率20.0%とまたも安定しない。
8番人気【2-0-1-7】勝率20.0%、複勝率30.0%や10番人気以下【1-2-4-59】勝率1.5%、複勝率10.6%など穴馬もガンガン走ってくる。1、2番人気とふた桁人気など、柔軟に組み合わせていきたい。

年齢の中心は5歳【4-3-3-21】勝率12.9%、複勝率32.3%。そこから6歳【4-4-4-43】勝率7.3%、複勝率21.8%や7歳以上【2-1-3-36】勝率4.8%、複勝率14.3%と年上へ流していくようなイメージがいい。
4歳は【0-2-1-25】複勝率10.7%。中山ダート1800mの重賞をこなすには経験値が必要だ。
重賞組は敗退馬に注目
プロキオンSの2着馬サンデーファンデーは実績上位の存在も、展開に注文がつくタイプで難しい。マークされ、ペースを乱されるようだと、前走ほど走れない可能性もある。毎年、ポイントになる総武S組を含め、今年も混戦の予感がある。

前走GⅢ【1-0-0-11】勝率・複勝率8.3%やGⅡ【1-2-1-9】勝率7.7%、複勝率30.8%など重賞組が思ったほど結果を残せない。
かわりにOP/L組が【5-5-6-66】勝率6.1%、複勝率19.5%と好走馬を多く出しており、ここがマーチSのポイントになる。

ざっくり重賞組の着順内訳をみると、3着が【1-0-1-2】勝率25.0%、複勝率50.0%と結果を出しているものの、それ以外の掲示板組が【0-0-0-6】。ようは重賞で好走した馬が走っていない。人気になりやすいプロフィールがそれを裏切るレースであり、パッと見で評価できる馬はむしろ疑ってもいい。
6~9着【1-2-0-8】勝率9.1%、複勝率27.3%や10着以下【2-0-0-9】勝率・複勝率18.2%など、重賞組を買うなら敗退馬を買おう。好走した馬を下げ、負けた馬を上げる。通常とは正反対のアプローチがむしろ正解に近い。

前走OP/L組の内訳は総武S【2-3-1-27】勝率6.1%、複勝率18.2%やアルデバランS【2-0-0-4】勝率・複勝率33.3%、ポルックスS【1-1-2-8】勝率8.3%、複勝率33.3%と中山ダート1800mや京都ダート1900mといったスタミナ志向のコースとの相性がいい。特に今年も出走馬が多い総武Sは馬券のカギを握る。
総武Sは別定戦、マーチSはハンデ戦という設定を踏まえ、斤量の推移を調べる。斤量減【1-2-1-20】勝率4.2%、複勝率16.7%に対し斤量増は【0-1-0-0】。増減なしは【1-0-0-7】勝率・複勝率12.5%だ。
別定戦より斤量が増える、もしくは同斤だと買いやすいが、斤量減が難しい。ハンデ戦で別定より軽くなるということは、むしろ別定の斤量が重すぎたか、力量的に少し厳しいというハンデキャッパーの判断が伝わる。
斤量減のうち、総武S5着以内が【0-2-1-8】。そこそこ走りながら、ライバルとの兼ね合いで斤量が軽くなった馬は候補に入れたい。一方で6~9着【1-0-0-5】、10着以下【0-0-0-7】。ひと桁着順までは許容範囲だろうか。
今年の総武S好走組は1着ブレイクフォース、2着アクションプラン、5着レヴォントゥレットが58kg。3着ミッキーヌチバナが59kgだった。斤量に注目しよう。

《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『サラブレッド大辞典』(カンゼン)に寄稿。
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