【毎日杯】前走1800m重賞組が複勝率66.7% きさらぎ賞7着ローベルクランツが巻き返す

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多数のGⅠ馬を送り出す3歳重賞
3月28日(土)に阪神競馬場で毎日杯(GⅢ・芝1800m)が行われる。過去10年の平均出走頭数は10.5、最多でも13頭立てと毎年少頭数になるレースながら、アルアイン、ブラストワンピース、シャフリヤール、メイショウタバルといったGⅠ馬を送り出してきた。
今年は共同通信杯4着のラヴェニューがここに向かう予定とされていたが、残念ながら回避。確たる主役不在の混戦模様となりそうだ。過去10年のデータとともに展望する。
1勝クラス勝ち馬vs1800m重賞組
まずは人気別成績から。

1番人気は【2-4-2-2】複勝率80.0%と安定しているが、2018年ブラストワンピースの勝利以降は7連敗中。2番人気【4-3-1-2】同80.0%の方が優勢だ。勝ち馬10頭はいずれも5番人気以内の馬で、6番人気以下は【0-2-2-48】とあまり出番がない。

次に所属別。関東馬の好走率が高く、美浦【3-5-1-10】複勝率47.4%に対し、栗東【7-5-9-61】同25.6%となっている。
3歳の芝1800m重賞なら近い時期に中山でスプリングSもある。それをパスし、輸送してまでこちらを選択する関東馬には、それだけの根拠や勝算があるということだろう。

前走クラス別だと、新馬or未勝利から臨む馬が【0-2-1-19】複勝率13.6%と苦戦気味。1勝クラス【5-3-4-24】同33.3%、OP・リステッド【1-0-1-8】同20.0%、重賞【4-5-4-20】同39.4%だ。質、量ともに1勝クラス組と重賞組がツートップを担う。

それぞれ掘り下げる。まず1勝クラス組はその1着馬が【5-3-3-6】で複勝率64.7%と安定感抜群。2着は【0-0-1-5】、3着以下【0-0-0-13】と、着順と好走率がしっかり連動する。
特に、東京の1勝クラスで1着だった馬は【1-3-1-0】と全てが馬券に絡んだ。また、コース問わず上がり最速で勝った馬は【3-3-3-2】複勝率81.8%。前者は該当馬の出走があるか不明だが、後者にはアルメリア賞を制したカフジエメンタールが当てはまる。
重賞組は共同通信杯【3-0-2-1】が圧倒的で、その6着以内馬は【3-0-2-0】。ゆえにラヴェニューが出てくれば軸は簡単に決まったのだが、ちょっと難しくなった。

1600m重賞からの距離延長は【1-2-0-8】で複勝率27.3%。その3着以内馬でも【0-1-0-3】と微妙で、シンザン記念3着アルトラムスはあまり強調できない。
共同通信杯組の好成績に引っ張られてもいるが、前走1800m重賞組は【3-2-3-4】複勝率66.7%。きさらぎ賞も【0-2-1-3】で半分が馬券圏内と悪くない。着順は物足りないが、きさらぎ賞7着ローベルクランツがいる。
2000m重賞から短縮した馬は【0-1-1-8】で複勝率20.0%。昨年はガルダイアが京成杯14着から変わり身を見せて2着だったが、10年間トータルの数字としては振るわない。
ローベルクランツとカフジエメンタールが中心
「1、2番人気ともに複勝率80.0%」
「関東馬優勢」
「前走1勝クラス1着馬が好成績」
「前走1800m重賞組が狙い目」
などのデータを踏まえ、登録馬について具体的に見ていく。
中心となるのはローベルクランツか。中京の未勝利戦を快勝して臨んだ東スポ杯2歳Sは休み明けで+20キロ。道中で何度も他馬と接触する不利があって不完全燃焼だった。
きさらぎ賞はそこからさらに10キロ増えての出走で、スローペースの最後方から上がり33.0秒を使うも7着まで。ポジションが後ろすぎた。能力的には重賞でも戦える器だ。
カフジエメンタールは未勝利の身で出走したアルメリア賞を3馬身半差V。データ面では申し分ないが、6頭立てでメンバーもかなり手薄だったことには留意したい。
好成績の関東馬からはウップヘリーア。2代母がアドマイヤグルーヴで、その母はエアグルーヴ。すなわち近親にルーラーシップ、ドゥラメンテなど活躍馬が多数いる超良血馬だ。
新馬戦はスローペースの逃げ切りとはいえラスト11.3-11.1の加速ラップ。若竹賞はコーナーでモタついた分差し届かなかったが、ゴール前では勝ち馬に迫っていた。まさに、広いコースを求めてスプリングSよりこちらを選んだクチだろう。直線の長い阪神外回りなら魅力十分だ。

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