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【スプリングS】「前走1勝クラス勝ち」に単回収率166%の好データ 血統面でも舞台適性高いクレパスキュラー

2026/03/10 17:00
貴シンジ
スプリングS 前走1勝クラス組の好データ(過去10年),ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

3つのファクターから推奨馬を見つけ出す

今回は3月15日(日)中山競馬場で行われるスプリングSについて下記3つのファクターを組み合わせる、コンプレックスアナライズで分析を行っていく。

・レースの好走馬及び凡走馬の共通項を探る「重要データ」
・目には見えない上積みを探る「前走内容」
・適性と素質を知るための「血統評価」

特別登録のあった17頭を検討対象とし、過去10年のデータを使用する。

重要データ:前走1勝クラス組に注目

前走クラス別成績,ⒸSPAIA


スプリングSは皐月賞の前哨戦となるレースで、近年は外厩の充実もあり、十分な賞金を持つ馬は皐月賞へ直行するローテーションも多い。しかし、出走が確実でない馬は、実力馬であってもこのレースに仕上げた状態で出走してくる。

そんなスプリングSで重要視したいデータは前走クラス別成績だ。新馬戦【0-0-1-4】、未勝利戦【0-0-1-15】、OP・L組【0-0-2-4】、GⅡ組【0-0-1-2】とこの4組からは勝ち馬が出ていない。

GⅢ組は【2-1-1-24】と勝ち馬こそ出ているが、単勝回収率50%、複勝回収率37%。好走率も含めて数字はふるわない。GⅠ組は【2-2-1-8】勝率15.4%、複勝率38.5%と良好だが、単勝回収率は49%、複勝回収率76%と目立つほどではない。人気馬が順当に走っているという印象だ。

注目したいのは1勝クラス組で、成績は【6-7-3-38】勝率11.1%、複勝率29.6%、単勝回収率122%、複勝回収率84%と好成績。これを前走1着馬に限ると、【5-4-2-19】勝率16.7%、複勝率36.7%、単勝回収率166%、複勝回収率93%と、好走率・回収率がともに上昇する。実力はあるが皐月賞へは確実に出走できるわけではない、そういった事情から仕上がりの良い馬が多いと考えられる。

【前走1勝クラス1着の登録馬】
・クレパスキュラー
・ラストスマイル

前走内容:クレパスキュラーのひいらぎ賞

昨年のひいらぎ賞は高速馬場での開催。内側の馬場も綺麗であり、インコースを回った馬が有利なレースだった。レースのラップは前後半4Fが46.5秒-46.4秒で、後傾0.1秒のミドルペース。実力が問われるレースになった。

クレパスキュラーはゲートを五分に出て中団からの競馬になったが、少し抑えが効かない様子で道中3番手まで押し上げる形になった。鞍上のルメール騎手も馬の力が抜けていることを理解しているような騎乗で、無理に我慢させずに馬のリズムを重視していた。

直線では急坂の始まるあたりで先頭に立つと、そのままノーステッキで後続を突き放して勝利。新馬戦は途中からハナをきる形だったので、馬群の中で競馬をできたのは収穫だろう。

また、2着のリゾートアイランドが次走のジュニアCを勝利しているように、1勝クラスとしてはレベルが高い一戦だった。その中で後続に0.4秒差をつけ、勝ち時計も1分32秒9と優秀だったことを踏まえれば、重賞級のパフォーマンスは示したといえる。ここでも勝ち負けの中心になる可能性は非常に高い。

血統解説:クレパスキュラー

クレパスキュラーの血統表,ⒸSPAIA


・クレパスキュラー
日本での牝祖は3代母キャサリンパー。ダンビュライト、クリソライト、マリアライト、クリソベリルなど多くの実績馬が出ている名牝系だ。その中でも本馬は最も活力のあるクリソプレーズの分岐で、叔父にはクリソライト、クリソベリル、叔母にはマリアライトがいる。

ファミリーの特徴としては、切れはしないものの、長く良い脚を使える馬が多い点が挙げられる。また、スタミナとパワーもあり、タフさが求められるようなレースに適性がある。デビューから2戦は素質だけで勝利した印象だが、本来はレースレベルが上がるほどパフォーマンスも上がる血統であり、初の重賞であっても注目だ。

本馬は父にリオンディーズを迎えた。スピード性能の高さを産駒に伝えやすい父ということで、距離適性は近親に比べると若干短めに出ている。ただ、2000mあたりまでは十分守備範囲で、スピード勝負になりやすいスプリングSや皐月賞は本馬にとってベストな舞台だろう。

気性面では幼さが見られるが、他のリオンディーズ産駒同様、コーナリング性能の高さは前走で実証済み。C.ルメール騎手が継続騎乗する点も大きなアドバンテージであり、よほど不利なレース展開にならない限りは勝ち負けになるとみる。

Cアナライズはクレパスキュラーを推奨

今回のCアナライズではクレパスキュラーを推奨する。予想オッズの段階では1番人気が想定されるが、本馬の高い素質を踏まえればそれでも買える一頭だ。

気性面を考慮されてか前走は1600mに距離短縮したが、新馬戦で1800mは経験済み。加えて、重賞のペースになれば、新馬戦以上に内容の濃い走りができるはず。テーオーロイヤル、ミュージアムマイルに続く、リオンディーズ産駒3頭目のGⅠ馬となるだけの素質を秘めている。

《ライタープロフィール》
貴シンジ
競馬ライター。サラブレッドの血統をファミリー中心に分析する牝系研究家。3つのファクターから構築する「コンプレックスアナライズ」を駆使して競馬予想を行う。WEBサイト『ウマフリ』で「牝系図鑑」も連載中。競馬予想のほか商業誌での執筆、一口馬主クラブ募集馬やセリ馬の血統分析、血統の魅力の伝承、繁殖牝馬の配合提案などを独自の切り口から行う。

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