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【スプリングS】ホープフルS3着アスクエジンバラが中心 対抗勢力はクレパスキュラーら“1勝クラス組”(訂正)

2026/03/08 18:00
勝木淳
過去10年のデータから見るスプリングS,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

混戦のトライアル

春の中山は芝1800mの重賞が一年分行われる。中山記念、中山牝馬ステークス、スプリングS、そしてフラワーカップ。前半2つは古馬、後半は3歳限定。古馬は差し馬が脚を伸ばす場面もみられるが、3歳限定は好位勢が粘り切る傾向がある。

小回り中山で外からマクって攻めるのはよほど脚力差があるか、展開利がないと難しい。ましてや1800mは初角まで短く、ペースが上がりにくい構造であり、なおさら差すのは大変だ。

そのため、基本は機動性が問われる。スケールを感じさせるに越したことはないが、権利獲りという視点でみても、いかにうまく立ち回れるかがポイントになる。馬券を買う側も機動性を重視して予想を組み立てよう。データは過去10年分を使用する。


人気別成績,ⒸSPAIA


1番人気【2-2-3-3】勝率20.0%、複勝率70.0%をはじめ、6番人気【1-0-3-6】勝率10.0%、複勝率40.0%まで上位6頭が横一線。弥生賞ディープインパクト記念と比べて混戦になりやすく、人気も割れる。そして、前評判通り結果も6番人気以内は互角。上位の幅を広く検討したい。

その分、7番人気【0-2-1-7】複勝率30.0%より下の好走確率は一気に下がるので、大穴狙いの大振りは避けた方が賢明だろう。


キャリア別成績,ⒸSPAIA


キャリア別では2戦が【3-1-1-8】勝率23.1%、複勝率38.5%と高い。この時期のトライアルはもう少しキャリアを積んだところに好走ゾーンがあることが多いが、スプリングSはここまでじっくり待機して狙いを絞った馬や、遅めのデビューから一気に本番に向かうようなパターンが目立つ。

もちろん、5戦【3-2-1-12】勝率16.7%、複勝率33.3%や、ボリュームが大きなゾーンでもある4戦【2-2-3-26】勝率6.1%、複勝率21.2%も悪くはない。


前走1勝クラスは距離に注目

注目はホープフルS3着アスクエジンバラ、弥生賞ディープインパクト記念を回避したテルヒコウあたりだろう。セントポーリア賞を制したラストスマイルなど、下のクラスから一気に駆け上がらんとする馬たちの力関係もポイントだ。


キャリア2戦~・前走クラス別成績,ⒸSPAIA


まずは前走GⅠ【2-2-1-8】勝率15.4%、複勝率38.5%に注目しよう。

このうちホープフルSは【1-1-1-3】勝率16.7%、複勝率50.0%。内訳は2着【0-1-0-0】、10着以下【1-0-1-0】と少し極端だ。

3着馬の出走はないが、アスクエジンバラの実績はある程度信用できる。そのレース内容は先に抜け出し、上位2頭に差される形だったが、先んじて勝負にいった点は中山向きの機動性を感じ、強調できる。

前走GⅢは【2-1-1-24】勝率7.1%、複勝率14.3%とやや頼りない。

同じ中山の京成杯が【0-1-0-10】複勝率9.1%。22年アライバルが京成杯4着から2着に好走しただけ。であれば、共同通信杯【2-0-0-8】勝率、複勝率20.0%に目が行く。しかし、好走2頭は2、3着馬であり、4着以下だと【0-0-0-7】。敗退組には厳しいデータだ。


前走1勝クラス・距離別成績,ⒸSPAIA


となると、前走1勝クラス【6-7-3-37】勝率11.1%、複勝率29.6%が狙い。スプリングSのポイントは1勝クラス組の強さにある。

その距離傾向は同距離【2-1-1-13】勝率11.8%、複勝率23.5%、距離延長【2-1-1-11】勝率13.3%、複勝率26.7%、短縮【2-5-1-14】勝率9.1%、複勝率36.4%。勝利ベースでみるとさほど差はないが、“馬券圏内”という観点からは距離変化組の成績がいい。

前走2000mは東京が【0-3-1-4】複勝率50.0%も今年は該当馬がいない。中山は芝1600m組が【1-1-1-3】勝率16.7%、複勝率50.0%。無傷2連勝のクレパスキュラーは評価できる。

なお、前走同距離は東京【1-0-0-3】勝率、複勝率25.0%に対して中山【1-1-1-4】勝率14.3%、複勝率42.9%でそれ以外は【0-0-0-6】。若竹賞組のマイネルシンベリンらも好走候補だ。


過去10年のデータから見るスプリングS,ⒸSPAIA


《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『サラブレッド大辞典』(カンゼン)に寄稿。

※編集過程で「中山は芝1600m組が【1-1-13】」と記載しておりましたが、正しくは「中山は芝1600m組が【1-1-1-3】」の誤りでした。お詫びして訂正いたします。

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