【毎日杯回顧】レース史上2位の勝ち時計 アルトラムスの1:45.1と「GⅠ優勝ボーダー」

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歴代2位の勝ち時計
3月28日(土)に阪神競馬場で行われた毎日杯は、岩田望来騎手騎乗のアルトラムスが1番人気に応えて勝利した。
7頭立ての少頭数となった一戦。最内枠からフレイムスターが大方の予想通り先手を取り、ローベルクランツが2番手。アルトラムスはそのローベルクランツの背後をマークするように馬群の中を進んだ。
直線はそのローベルクランツが先んじて抜け出し、アルトラムスがそれをただ1頭で追う格好。残り200mを切るあたりでエンジンが掛かり、ゴール前でしっかり差し切った。勝ち時計は1:45.1。毎日杯が現行の1800mになった2007年以降で2位の好タイムだった。
昨年も紹介した話だが「毎日杯を1:46.5以下で勝った馬は出世する」という法則がある。
【毎日杯の勝ち時計上位】
1:43.9 シャフリヤール(2021年)
1:45.1 アルトラムス(2026年)
1:45.9 ファンダム(2025年)
1:46.0 ディープスカイ(2008年)
1:46.0 メイショウタバル(2024年)
1:46.2 キズナ(2013年)
1:46.5 アルアイン(2017年)
1:46.5 ブラストワンピース(2018年)
レコード勝ちのシャフリヤールは日本ダービー優勝。ほかディープスカイ、キズナもダービー馬の栄冠をつかみ、メイショウタバルは翌年に宝塚記念を制した。アルアインは皐月賞と大阪杯の勝ち馬、ブラストワンピースも有馬記念を勝っている。
現4歳のファンダムは今後の活躍待ちという現状だが、1:46.5という“ボーダーライン”をクリアした7頭のうち6頭がGⅠ馬へと出世した。当然、それを軽々と越えたアルトラムスにかかる期待も大きい。
ロスが大きかった4着ウップヘリーア
2着ローベルクランツはこれまでと一転して先行策。序盤は行きっぷりよく進んでいたが、抑えは利いていた。実戦で折り合いを教えてきた成果だろう。直線で一度抜け出す場面を作り、最後は差されたものの3着以下は0.5秒離した。収穫の大きい内容だった。
2代母ブルーメンブラットはマイルCS勝ち馬で、近親に先日のアブダビゴールドカップを制したシュトラウスらがいる血統。操縦に難しいところはあるが、噛み合った時の爆発力は確か。どちらかといえばクラシックよりNHKマイルカップで楽しみなタイプに見える。
3着カフジエメンタールは内ラチ沿いの3番手を追走。ロスなく運んで直線の進路取りもスムーズだったが、上位2頭に比べると伸びで明らかに見劣った。切れ負けとも言えるが、これが現状の力関係とも言える。
4着ウップヘリーアは中団待機から、4角で内から4頭目を回って追い上げを開始。瞬時に反応できなかった若竹賞を踏まえた仕掛けだとは思うが、この日のトラックバイアスからすると外を回りすぎた印象はある。
カフジエメンタールとの差が詰まりそうで詰まらなかった。距離はもう少し延びていい。青葉賞あたりに転戦するなら、まだダービーに間に合う可能性はある。

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