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【オーシャンS】GⅠ馬ママコチャ、ルガルが激突 シルクロードS敗退から“反攻”ビッグシーザーに好材料

2026/02/22 18:00
SPAIA編集部
過去10年のデータから見るオーシャンS,ⒸSPAIA

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イメージほど荒れないGⅠ前哨戦

オーシャンSは昨年から中山に春の訪れを告げるレースに変わった。開幕週に行うことで、高松宮記念までは中3週に変わり、休み明けの実績馬も参戦しやすくなった。昨年はママコチャがここを勝ち、本番で6番人気3着に好走した。GⅠ馬の成績なので、中3週効果といえるかどうか微妙な線だが、中2週時代ほど軽くは扱えない。

こうしたローテーションの改善は昨年、各レースで施されたばかり。データを積み上げるにはもう少し時間がかかるだろう。たかか1週間、されど1週間。一旦、短期放牧に出しながら馬を仕上げるという観点で考えると、この1週間は大きいのではないかと考えるが、どうだろうか。現場の声を聞いてみたい。

ここからは過去10年分のデータを使用し、今年のオーシャンSを展望する。


人気別成績,ⒸSPAIA


ハンデ戦のシルクロードSや1400mの阪急杯と比べ、実績上位のスプリンターが始動戦に選びやすいレースだからか、1番人気は【5-1-1-3】勝率50.0%、複勝率70.0%と強い。よく休み明けを理由に評価を下げ、その分、大混戦と位置づけて語られる重賞だが、実際はシンプルで、素直に1番人気から入ればよさそうだ。

2番人気【2-3-1-4】勝率20.0%、複勝率60.0%まではそう崩れない。とはいえ、10番人気以下【2-1-0-65】勝率2.9%、複勝率4.4%と一発大穴もなくはない。

21年11番人気1着コントラチェックはスプリント実績がない重賞ウイナー、18年10番人気1着キングハートは前年春に1200mOP勝ちがあった。2頭の共通点は前走シルクロードS大敗。今年のヒントになりそうだ。


年齢別成績,ⒸSPAIA


年齢別成績では5歳【6-2-3-32】勝率14.0%、複勝率25.6%が目立つ。4歳は【1-3-4-21】勝率3.4%、複勝率27.6%とイメージほど伸びず、むしろ6歳【2-3-1-30】勝率5.6%、複勝率16.7%などベテラン勢の食い込みがある。単勝回収率は5歳193%が抜けており、穴もここから出る。上記二桁人気の2頭も5歳馬だった。

侮れないのは過去の好走馬たち

ママコチャが今年もここから始動する。またルガルも出走を予定しており、GⅠ馬2頭が顔をそろえる。ほかはブリーダーズCターフスプリントに挑んだインビンシブルパパやペアポルックスなどのスプリント重賞常連組がおり、今週で解散する西園正都厩舎のフィオライアを筆頭にシルクロードS経由組が多数参戦してくる。

前走クラス別成績,ⒸSPAIA


前走クラス別成績を見る。まず前走地方【0-0-0-4】をママコチャに当てはめるのは早計だろう。この4頭はいずれも地方所属馬だった。

ただし、過去20年まで範囲を広げると、JRA所属馬の前走地方は【0-0-0-2】。12年ダッシャーゴーゴー2番人気9着など気になるデータではある。ダッシャーゴーゴーの前走はJBCスプリント3着。データとしては鮮度が落ちるので、額面通り受けとれないが、頭の隅には入れておこう。

今年のポイントになるのは前走GⅢ【4-5-3-49】勝率6.6%、複勝率19.7%だ。前走シルクロードSは【3-3-2-27】勝率8.6%、複勝率22.9%。着順で区切ると、5着以内【0-2-0-5】、6着以下【3-1-2-22】となっている。

上記で触れたようにシルクロードS敗退はむしろ反転攻勢の合図でもある。フィオライアと同じ西園正都厩舎のビッグシーザーは2年前のオーシャンS2着馬であり、長期休養明けをひと叩きした上昇度にも期待できる。フィオライアと人気がひっくり返るようならむしろ狙いたい。

ルガルの前走阪神Cは【1-0-1-10】勝率8.3%、複勝率16.7%。ハイペースになりやすい中山ではレースの入りで戸惑うのか、距離短縮はプラスとはいえないか。スプリント王者に不安材料として提供するのは失礼だが、馬券を買う側としては年齢を重ね、少し適性距離が延びている可能性は考慮したいところだ。


前走OP・L・中山芝1200m・着順別成績,ⒸSPAIA


前走オープン・Lは【3-4-1-49】勝率5.3%、複勝率14.0%。このうち中山芝1200mだと【2-2-1-20】勝率8.0%、複勝率20.0%で、独特のペースになりやすいコースだけに経験は味方になる。

その着順内訳は1着【2-0-0-5】勝率、複勝率28.6%を筆頭に目安は4着以内だろうか。カーバンクルSを勝ったウイングレイテストも有力候補。なにせ昨年の3着馬だ。8歳で好走した馬を9歳だからと評価を下げるわけにもいかない。


過去10年のデータから見るオーシャンS,ⒸSPAIA


《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『サラブレッド大辞典』(カンゼン)に寄稿。

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