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【阪急杯回顧】1年以上の休養明けでもソンシが圧勝 「着差0.6秒」が示すGⅠレベルの能力

2026/02/23 10:45
SPAIA編集部
2026年阪急杯、レース結果,ⒸSPAIA

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2着馬との着差「0.6秒」の重み

2月21日(土)に阪神競馬場で阪急杯(GⅢ・芝1400m)が行われ、川田将雅騎手騎乗、単勝1番人気のソンシが優勝した。昨年のシルクロードSを競走除外になって以来、1年以上の休養明けで初重賞タイトルを手にした。

阪神芝は快晴の開幕日で絶好の馬場状態。レースはアサカラキングが先手を主張し、前半3F33.1秒のハイペースで進行した。

ソンシは最内枠から逃げ馬の背後、3~4番手を確保。4角で1頭分だけ外に持ち出し、ロスなく、かつ極めてスムーズなレース運びだった。直線は残り200m手前で先頭に立つと、そこからは後続を離す一方。追い込んだ2着ララマセラシオンに3馬身半、0.6秒の差を付けた。勝ち時計1:18.9は昨年末に阪神Cで記録されたばかりのコースレコードをさらに0.1秒更新するものだった。

着差の付きにくい短距離戦、それも古馬の重賞でここまでの圧勝とは驚いた。1986年以降、古馬の芝1400m重賞で勝ち馬と2着馬の着差が「0.6秒」以上ついたレースは過去に4例しかない。

1989年 スワンS バンブーメモリー(着差0.6秒)
1995年 スワンS ヒシアケボノ(着差0.7秒)
2014年 阪急杯 コパノリチャード(着差0.7秒)
2019年 阪神C グランアレグリア(着差0.8秒)

バンブーメモリーとグランアレグリアはこの時点でもう既にGⅠ馬であったが、4頭いずれもその後GⅠを制している。世代限定の芝1400m重賞を含めても、15例のうち10頭が(のちの)GⅠ馬によるものだった。ソンシも能力はGⅠ級と評価していいだろう。それだけこの「0.6秒」という着差には重みがある。

あとはレース後のインタビューで川田騎手が強調した通り、無事に競馬に向かえれば、というところ。トラブルなく高松宮記念に参戦するなら、メンバーが停滞しつつある今のスプリント界の勢力図を一気に変えるだけの力がある。


メドを立てた4着ディアナザール

2着ララマセラシオンは後方の内ラチ沿いで脚を溜め、4角も内をロスなく通って差してきた。道中で前を走っていた馬がラチに接触する事象があり、その影響で一瞬ブレーキを強いられてはいたが、この着差ではどのみち2着までだっただろう。展開利と経済コースの恩恵は大いにあった。

ただ、これで直近3走が10番人気1着→10番人気1着→14番人気2着。走っても人気にならないキャラクターで、またどこかで穴を開けそうな雰囲気はある。

3着ドロップオブライトも内枠から内目をロスなく立ち回ったもの。7歳牝馬だが、まだ大きな衰えはない。昨年から1200mでは忙しくなっており、今は1400~1600mが合う。ヴィクトリアマイルだと少し敷居が高い気はするが、愛知杯や阪神牝馬Sに向かうなら引き続き有力と見る。

4着ディアナザールはハイペースを2番手で運んだ分苦しくなったが、それでも2着までは0.1秒差に踏ん張っている。正直、条件戦はスローペースを先行する楽なレースで勝ち上がってきた馬だが、こういう展開でも粘れたのは大きな収穫だ。

母ドナウブルーも重賞馬、近親にジェンティルドンナとその娘ジェラルディーナ、日本ダービー馬ロジャーバローズがいる良血馬。重賞戦線でやっていけるメドが立った。

2番人気マイネルチケットは9着。4角では大きな動きではないものの内に斜行してナムラアトムの進路を妨害してしまい、横山武史騎手に過怠金5万円の裁定が下った。元々右回りだと内にモタれる面がある馬。左回りの方がいいかもしれない。今回に関しては近走に比べてペースがかなり速く、イマイチ脚が溜まっていなかった。

11着グレイイングリーンは4角から直線にかけて進路がなかなか空かなかった。16着スリールミニョンは出遅れ、こちらも直線は進路なし。17着ナムラアトムは前記の通り4角で外から寄せられ、内ラチに接触して急減速。そこで終戦だった。このあたりは次走以降で見直しの対象になる。


2026年阪急杯、レース回顧,ⒸSPAIA


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