【シルクロードS】単回158%の“京阪杯善戦組”に熱視線 今が充実期、7歳エーティーマクフィの連勝に期待

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3つのファクターから推奨馬を見つけ出す
今回は2月1日(日)に京都競馬場で行われるシルクロードステークスについて、下記3つのファクターを組み合わせるコンプレックスアナライズで分析を行っていく。
・レースの好走馬及び凡走馬の共通項を探る「重要データ」
・目には見えない上積みを探る「前走の内容」
・適性と素質を知るための「血統評価」
特別登録のあった22頭のうち除外対象のセッション、テイエムリステット、バンドシェルを除いた19頭を検討対象とし、過去10年のデータを使用する。
重要データ:京阪杯5着以内の馬に注目

シルクロードSは年明け最初のスプリント重賞であり、3月の高松宮記念(GⅠ)を見据えた馬たちが年明けの始動戦として出走してくるケースも多い。
中京開催も含めた直近10年のレース全体成績を見ても、単勝回収率44%に複勝回収率73%とハンデ戦ながら堅い決着が目立つ。そんなシルクロードSを予想するうえでポイントとなるのが、前走レース別成績だ。
回収率が最も良いレースは阪神カップで、その成績は【2-1-0-4】単勝回収率158%、複勝回収率80%となっている。今年は5着エイシンフェンサー、7着ダノンマッキンリー、13着カリボールが登録している。
これに続くのがスプリンターズS【3-1-0-14】で単勝回収率91%、複勝回収率52%だが、今年はスプリンターズSからの直行組は不在。そこでピックアップしたいのが京阪杯だ。
前走・京阪杯組の全体成績は【4-2-1-15】単勝回収率86%、複勝回収率95%と特筆すべき数字ではないが、5着以内だった馬に限れば【4-1-1-6】単勝回収率159%、複勝回収率145%とかなり期待値の高いデータとなる。今年は1着エーティーマクフィと4着レイピア、この2頭を高く評価したい。
【前走が阪神Cだった出走予定馬】
・エイシンフェンサー
・カリボール
・ダノンマッキンリー
【前走が京阪杯で5着以内だった出走予定馬】
・エーティーマクフィ
・レイピア
前走の内容:京阪杯
今年の京阪杯は良馬場での開催だったが、時計は特別速くない標準的な馬場状態だった。ラップは前半3Fが32.7秒、後半3Fが34.7秒で前傾2.0秒のハイペース。重賞のスプリント戦は基本的に前傾ラップになりやすいが、ジャスパークローネとカルチャーデイが共にハナを主張し合ったため、かなり極端なラップとなっている。
馬群はその2頭よりも3馬身ほど離れた位置で、勝ったエーティーマクフィはちょうど中団あたり。展開的には後方に有利となったため、先行して4着に粘り込んだレイピアも2着のルガルほどではないが強い競馬だったといえる。しかし、最も注目すべきはエーティーマクフィだ。
ポジション的には後方からの差し切りで展開利はあったが、この日の京都芝は内有利の傾向が顕著だった。そんな中で経済コースを通った実績馬ルガルに先着したのは高く評価でき、最終コーナーが下り坂で加速しやすい京都は合っていた印象を受ける。同じ舞台で行われる今回のシルクロードSも、当然ながら注目が必要だ。
血統解説:エーティーマクフィ

・エーティーマクフィ
日本での牝祖は12代母のフロリースカツプ。長きにわたり日本で繋がれてきた牝系だ。同馬は明治時代の近代競馬が始まった頃に小岩井牧場が輸入した基礎繁殖牝馬の一頭で、かなり広く枝分かれしている。
代表的なファミリーにはスペシャルウィーク、ウオッカ、メイショウサムソンなど名馬がズラリ。本馬に近いところでは4代母ファイトボロンを根幹として考えるのが良さそうで、その父ミルジョージの影響から芝で持続性能の高い末脚を使えるタイプが多く出ている。
逆に上がりが極端に早い競馬は苦手で、本馬もそういうタイプだ。そのため、スプリント戦ながらロングスパート勝負になりやすい京都が合っているのだろう。
本馬の母テンシンランマンは現役時にJRAの芝1800mで2勝を挙げ、3歳春のフローラSでデニムアンドルビーと0秒2差の4着と健闘した実力馬だった。こちらは父がハーツクライで、他のファミリーの馬よりもさらに持続性能に長けたタイプに出た。
ただし繁殖牝馬としての主張は強くなく、本馬の半妹であるブライトルピナス(父サンダースノー)は牝馬ながらダート短距離でJRA2勝を挙げている。
本馬はその名の通り、父にマクフィを迎えた。同馬はパワーがウリの短距離馬を輩出する傾向が強く、本馬もまさにその特徴を受け継いでいる。
ただし、マクフィもそこまで主張が強い種牡馬ではない。母の特徴をしっかりと引き出すことができるため、持続性能の高さはファミリーでも随一のものを持っている。
マクフィは父Dubawi、その父がDubai Millenniumだからダートにも適性を見せ、本馬も3歳後半から4走前まではダートの短距離を走っていた。それが3走前の函館で芝に戻ると一発回答。その後、6歳の秋に重賞タイトルを手にした。
年齢を重ねるごとに牝系の芝適性の高さが出てきた印象で、初出走で重賞勝利を掴んだ京都芝1200mは本馬のベストコースと言えるだろう。
Cアナライズはエーティーマクフィを推奨
今回のCアナライズではエーティーマクフィを推奨する。
ダートを使われていた頃は善戦こそするものの勝ち切れないという戦歴だったが、芝に再転向して一変。青函S(OP)と京阪杯を制し、直近は3戦2勝だ。7歳になったが成長曲線と血統がようやく合致した感があり、今が充実期と言えるだろう。
年齢や歩んできたキャリアから前走の勝利がフロック視されるようなら好都合。上位人気にはなっても、おそらく1番人気まではならないはずだ。単勝オッズが5倍以上つくなら勝負する価値がある。
《ライタープロフィール》
貴シンジ
競馬ライター。サラブレッドの血統をファミリー中心に分析する牝系研究家。3つのファクターから構築する「コンプレックスアナライズ」を駆使して競馬予想を行う。WEBサイト『ウマフリ』で「牝系図鑑」も連載中。競馬予想のほか商業誌での執筆、一口馬主クラブ募集馬やセリ馬の血統分析、血統の魅力の伝承、繁殖牝馬の配合提案などを独自の切り口から行う。
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