【プロキオンS】京都ダ1800mの複勝率39.8%データに注目 京大競馬研の本命はサイモンザナドゥ

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フェブラリーSの前哨戦
1月25日(日)にプロキオンS(GⅡ)が行われる。勝ち馬にはフェブラリーSの優先出走権が与えられる重要な前哨戦だ。みやこSでチャンピオンズC勝ち馬ダブルハートボンドの2、3着だったサイモンザナドゥとロードクロンヌ、OPクラスを圧勝してここに駒を進めたブライアンセンス、ジェイパームスなど粒ぞろいの16頭が出走する。非常に難解な一戦だ。
以下では、本レースが行われる京都ダート1800mのコース形態とそれに起因するレースの質、そして想定される展開を踏まえ予想する。
先行馬が止まりにくいコース形態
まずは京都ダート1800mのコース形態をみる。スタンド前の直線半ばからスタートし、初角までの距離は約280m。平坦な1〜2コーナーを回り、バックストレッチは約400m。その半ばから上り坂があり、3コーナーで頂上を迎え、そこから4コーナーにかけて一気に下る。最後の直線は329.1mで平坦となっている。これが今回のコースレイアウトだ。
まず注目すべきは初角までの距離が約280mと短いこと。序盤の先手争いは内の馬が有利になる。先手争いは長引きにくく、ペースは比較的流れにくい。1〜2コーナーを回った後も向正面には上り坂があるため、ここでも一気にペースアップはしにくい。
加速するのは3コーナーの上り坂頂上から。ここからの下り坂で、序盤〜中盤で脚を溜めた先行勢が一気にスピードを上げていく。そのため、最終直線に入るまでに後方勢が先行勢とのポジション差を埋めにくい。
加えて直線も329mと長くなく平坦であるため、下り坂からの惰性で先行勢がそのまま押し切りやすい。これがこのコースが持つレースの質だ。
28戦中24戦で4角4番手以内馬が勝利

<京都ダート1800m OPクラス以上 4角4番手以内馬の成績>
【24-18-11-80/133】
勝率18.0%、連対率31.6%、複勝率39.8%、
単勝回収率168%、複勝回収率126%
※過去10年
この傾向は数字にも表れている。京都ダート1800mのOPクラス以上における、4角4番手以内馬の成績は上記に示した通り優秀だ。過去10年、28戦中24戦で4角4番手以内の馬が勝利している。安定した先行力と粘り強さが、このコースで好走するための一つの鍵だ。
このように基本的には前が有利になりやすいコース形態だが、今回は一筋縄ではいかないメンバー構成となっている。次の展開予想で深掘りしていく。
先行馬がかなり揃った引き締まったペース
続いて今回想定される展開から恵まれる馬を考える。メンバー構成は前走通過順位に3番手以内のある先行馬が8頭と出走馬全16頭に対して多い。序盤のペースが上がりにくいコース形態とはいえ、前半1000m60~61秒台の引き締まったペースが想定される。
この展開で恵まれるのは2、3列目を追走し、最先行勢が潰れたところを早めに抜け出す形で粘り切れる地力の高い先行馬だ。次点で中団追走からメンバー上位の末脚を使える差し脚確かな馬を評価したい。
前が残りやすいコースと想定されるハイペースがやや食い違っており、完全な前残り、完全な差し展開は考えにくい。中団以前で追走できる馬は能力を発揮しやすい展開で、ここの評価は素直に地力を比較したい。
<京都ダート1800m OPクラス以上 4角12番手以下馬の成績>
【0-1-2-72/75】
勝率0.0%、連対率1.3%、複勝率4.0%、
単勝回収率0%、複勝回収率14%
※過去10年
京都ダート1800mのOPクラス以上における4角12番手以下馬の成績は上記に示した通りかなり苦しい。追走力も必要だ。ハイペースでも、メンバー上位の末脚を持っていても中団後方以前で追走したい。以上を踏まえて印を打っていく。
内で追走できる我慢強さが魅力
◎サイモンザナドゥ
前走のみやこSは好スタートから押していくも8番手での追走。不良馬場とはいえ、前半1000m59.3秒のハイペースでコーナー通過順位8-7-6-4と内から位置を上げていく厳しい競馬だった。4角から直線にかけて内から馬群を割り、展開が向いた後続を凌いでタイム差なし2着。着順、着差以上に評価できる内容だった。
有力馬が軒並み外を回したとはいえ、本馬の強みである砂被りをものともしない内での追走力と自ら動いていける機動力、内から馬群を割れる器用さが最大限に発揮された。同レース1、4、7着は次走チャンピオンズCで1、3、5着。この3頭以外にも多くがその後重賞、OPクラスで好走する超ハイレベル戦だった。
0.1秒差2着に敗れた2走前のシリウスSも、勝ち馬ホウオウルーレットが浦和記念1着、東京大賞典5着とハイレベル。近2走の内容から本馬が間違いなく今回のメンバーで地力最上位だ。
今回は初角までの距離が短い京都ダート1800mで好枠の1枠2番。比較的上位のテンの速さを持つ本馬は前走よりもポジションを取りやすく、内ラチ沿い2、3列目を確保できる。前走同様、内で我慢強く追走し、馬群を割って抜け出す形で持ち前の粘り強い末脚を発揮できれば勝ち負け必至とみて本命を打つ。
◯ルシュヴァルドール
前走のベテルギウスSは不良馬場とはいえ、前半1000m60.3秒のハイペースを5番手で追走。マクるように位置を上げ、2~4着に4角7番手以下の馬が届く差し有利な展開で4角2番手から勝利した。着差以上に完勝の内容だった。
今回は1枠1番。スタートさえ出れば序盤のポジション争いで優位に立ちやすい枠だ。前走のハイペースをすんなり先行できた本馬であればサイモンザナドゥとともに内ラチ沿い2、3列目を確保できる。高いオッズ妙味も想定され、2番手評価で押さえておきたい。
▲ロードクロンヌ
サイモンザナドゥと並んで最上位の地力を持つ。重賞挑戦の近5走は勝ち星を挙げられていないものの、全てで0.5秒差以内の馬券圏内。特に今回と同じ舞台では4走前にアウトレンジと0.2秒差、2走前にダブルハートボンドと0.5秒差。重賞級の力を示し続けている。
この馬の弱点はどうしても外々を回してしまう不器用さ。この点で外枠は合っているが、近走同様、上位の能力はあっても外を回して届き切らないとみて3番手評価までとする。
△ブライアンセンス
前走は2~4着に4角9番手以下馬が来る差し決着ながら、好位から突き放して2着に1.0秒差をつける快勝。みやこSでは外々を回され苦しかったものの、今回は同舞台で比較的内目を追走できる。前走の圧勝で人気を集めても押さえておかなければいけない。
×テーオーパスワード
ハイレベルな現5歳ダート路線屈指の実力馬。サイモンザナドゥに快勝した4走前の内容を高く評価する。叩き2走目で前走からの上積みに期待して印を回したい。
買い目は◎単勝1点、◎-◯▲△馬連3点、◎-◯▲-◯▲△×3連複5点で勝負する。
▽プロキオンS予想▽
◎サイモンザナドゥ
◯ルシュヴァルドール
▲ロードクロンヌ
△ブライアンセンス
×テーオーパスワード
ライタープロフィール
京都大学競馬研究会
今年で30周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えの本格派が揃う。
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