【日経新春杯】データは菊花賞4着ゲルチュタールを後押し 距離延長で浮上するマイネルクリソーラ、ファミリータイム

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京都施行時は堅実
寒中の京都開催はここ数年、京都改修や阪神リニューアル工事の関係で中京に振り替えられてきた。直近かつ同一条件のサンプルがまとまった数そろわず、この先もしばらくはデータ党にとっては辛い状況だ。
日経新春杯は京都芝2400mで行われるが、中京には2400mの設定がないため、2021~23年、25年の4回は2200mで施行された。距離まで異なると、さすがにデータの説得力も落ちてしまうので、日経新春杯はさらに辛い。
とはいえ、過去10年の京都6回と中京4回を比べることで、普遍的なデータと条件によって変わるデータの区別が可能であり、かえって京都の必勝データが浮かぶこともある。
単純なデータ紹介にならず、京都だからこそ使えるデータを意識し、紹介したい。ここからは過去10年分のデータを使用して今年の日経新春杯を展望する。

人気別成績では1番人気が【4-2-0-4】勝率40.0%、複勝率60.0%。京都【4-1-0-1】、中京【0-1-0-3】なので、中京なら信頼度が落ちるが、京都ならそうそう裏切ることはない。京都芝2400mなら、1番人気は信頼できる。
以下2番人気【3-1-0-6】勝率30.0%、複勝率40.0%も京都【2-1-0-3】、中京【1-0-0-3】であり、京都の日経新春杯は手堅い。京都に絞ると、好走は5番人気【0-2-0-4】複勝率33.3%あたりまで。人気薄の突っ込みはやや期待薄で、上位人気馬同士の実力比べになる公算が高い。

4歳【5-5-2-21】勝率15.2%、複勝率36.4%、5歳【3-2-5-21】勝率9.7%、複勝率32.3%と主力2世代が中心。京都に限ると4歳【4-3-1-13】勝率19.0%、複勝率38.1%、5歳【1-2-2-11】勝率6.3%、複勝率31.3%と4、5歳の差が開く。
また、6歳も【2-3-3-34】勝率4.8%、複勝率19.0%なので、極端に嫌わず、買い目に組み込んでおきたい。
信頼できる4歳ゲルチュタール
今年の4歳勢では菊花賞4着ゲルチュタールが出走予定。キャリア8戦のうち着外は2回しかない堅実派であり、手ごろなハンデで出走できそうなのも好都合だ。

前走クラス別は条件戦【3-4-4-12】勝率13.0%、複勝率47.8%、GⅠ【4-3-2-27】勝率11.1%、複勝率25.0%と極端。条件戦からハンデ差を味方に激走するか、格上での経験がモノを言うか。どちらかに決め打ちするのも面白い。これは京都、中京での差はほぼなく、日経新春杯特有の傾向といえる。
前走GⅠでは菊花賞が【2-2-2-10】勝率12.5%、複勝率37.5%。同舞台の京都では【2-1-1-6】勝率20.0%、複勝率40.0%とさらに信頼できる。京都開催時の着順内訳は5着【2-1-0-0】とパーフェクト連対中。4着馬の出走はなし。5着馬がこれだけ走るなら、4着ゲルチュタールに当てはめていい。
前走エリザベス女王杯は【0-0-0-5】。京都【0-0-0-1】なので、中京の日経新春杯がデータを悪い方に引っ張っており、このデータを根拠にライラックの評価を下げるのは妥当ではない。
前走のように末脚を溜めて、直線一気なら、好走する場面も浮かぶ。できればロングスパート勝負から少し上がりがかかる展開になってほしい。

GⅠ以外の重賞組は1着馬【0-0-0-2】でハンデを背負わされる傾向にあるものの、好走が目安。2、3着【1-1-2-8】は狙いごろ。チャレンジC3着マイネルクリソーラは押さえておきたい。日経賞5着、メトロポリタンS1着、目黒記念3着と2400m以上に実績があるのも心強い。
一方で6~9着【1-0-1-19】勝率4.8%、複勝率9.5%と凡走からの巻き返しもたまにみられる。京都に限ると【1-0-0-9】。勝ったのは16年レーヴミストラル。当時、暮れに行われていた金鯱賞8着からだった。2400m巧者であり、得意距離で一変した。
中日新聞杯7着ファミリータイムも2200m、2400mに良績を集めており、距離延長で浮上する可能性はある。

《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『サラブレッド大辞典』(カンゼン)に寄稿。
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