【朝日杯FS】前走関西組が躍進中!アドマイヤクワッズが中心 複勝率66.7%データ持つエコロアルバも見逃せない

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前走関西組の勢いに注目
21日(日)、阪神競馬場で朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ・芝1600m)が行われる。今年は無敗の重賞勝ち馬が3頭も集うなど、例年以上に好メンバーが揃った印象。JRA賞最優秀2歳牡馬の行方だけでなく、来年以降に向けても大注目の一戦となりそうだ。
ここでは、昨年の京都開催も含めた過去10年のデータを基に、ローテーション面の特徴を探っていく。

まずチェックしておきたいのが「前走場所」について。
・前走東日本組【5-5-4-62】
(福島・新潟・東京・中山)
・西日本組【5-4-6-63】
(中京・京都・阪神・小倉)
ご覧のように過去10年では東西互角の成績だが、2020年以降に限ると東【2-1-1-33】複勝率10.8%に対して西【3-3-4-29】複勝率25.6%と大きな開きが出る。
実際、昨年は前走京都組が1~3着を独占、4着馬も前走中京で走っていた馬と掲示板の4/5を前走関西勢が占めていた。
さらに阪神開催の2年前も1着・3着・5着が前走京都組で、4着馬は前走中京組とかなりの偏りがある。デイリー杯2歳ステークスで死闘を演じたアドマイヤクワッズとカヴァレリッツォを筆頭に、今年も前走西日本で走っていた馬に要注目だ。
とはいえ、前走レース別成績を見ると、東京芝1600mのサウジアラビアロイヤルカップ組(GⅢ昇格後)が【3-2-1-7】勝率23.1%、複勝率46.2%の好成績。そこで上がり最速を記録していた馬は【2-2-0-2】勝率33.3%、複勝率66.7%なので、エコロアルバは外せない。
一方、新潟芝1600mの新潟2歳ステークス組は【0-0-0-3】で3頭すべてが2ケタ着順の大敗。「新潟2歳S勝ち馬」に限っても【0-1-0-4】で、2021年2着のセリフォスが唯一の好走例となっている点はリアライズシリウスにとって気がかり。特に本馬は関西遠征も右回りの競馬場も初めてで、乗り越えなければならない課題は少なくない。
非重賞組から浮上する2頭
前走非重賞組【5-2-5-65】は前走1着【5-2-5-47】に対して2着以下は【0-0-0-18】と勝利が必須。なかでも前走東京組が【2-0-1-7】で、前走上がり最速なら【1-0-1-4】勝率16.7%、複勝率33.3%で単勝回収率236%、複勝回収率100%の好成績だ。今年はスペルーチェが唯一の該当馬となる。スペルーチェは「前走未勝利勝ちの1勝馬」だが、2走前の新馬戦ではアドマイヤクワッズと0秒1差の接戦を演じている。経歴だけでマークが薄くなるなら狙いたい一頭だ。
また、前走京都組【2-1-3-18】も0秒3差以上の快勝だった馬に限れば【1-1-2-4】勝率12.5%、複勝率50.0%で単勝回収率113%、複勝回収率460%と魅力的な数値に。こちらはタガノアラリアが唯一の該当馬となる。
前走の秋明菊賞(1勝クラス/京都芝1400m)は後続に0秒5差をつける完勝。3番手から上がり最速33秒5を叩き出しており、こちらも紐穴で一考の余地がありそうだ。
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