【スプリンターズS】王者サトノレーヴに高い壁、セントウルS組は着順に注目 ローテーションに見られる特徴は

SPAIA編集部

スプリンターズS 過去10年の優勝馬ローテーション,ⒸSPAIA

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セントウルS組は勝ち馬が吉

28日に中山競馬場で開催されるスプリンターズステークス(GⅠ・芝1200m)。秋のGⅠ戦線は今年もスプリント王決定戦から幕を開ける。

今年は高松宮記念(GⅠ)の勝ち馬で春秋スプリントGⅠ連覇がかかるサトノレーヴを筆頭に、前哨戦のセントウルステークス(GⅡ)で好走した2年前の勝ち馬ママコチャ、短距離実績豊富なトウシンマカオにナムラクレアなど、現役屈指のスプリンターが集結した。

ここでは過去10年のスプリンターズS出走馬のローテーションに着目。好走馬の特徴を探っていく。


スプリンターズS 過去10年の優勝馬ローテーション,ⒸSPAIA


過去10年で最も勝ち馬を輩出している前走レースは4勝のセントウルSだが、分母も多く【4-4-1-44】勝率7.5%、複勝率17.0%と数値的にはやや物足りない印象もある。

この中には中京開催のセントウルSも含まれており、「阪神開催の前走セントウルS組」に限れば【3-1-1-27】勝率9.4%、複勝率15.6%となる。着順別成績では1着【2-0-0-4】勝率・複勝率33.3%に対し、2着以下は【1-1-1-23】勝率3.8%、複勝率11.5%止まり。前哨戦といえど勝っている方が望ましく、2着ママコチャや3着トウシンマカオよりも1着のカンチェンジュンガを上に取りたい。


前走海外組は馬券内なし

高松宮記念(GⅠ)の覇者サトノレーヴはそこから香港、イギリスと海外のスプリントGⅠを転戦して連続2着。同馬を筆頭に、今年は前走海外で走っていた馬が香港馬ラッキースワイネスを含めて4頭いるものの、実は直近10年における前走海外組は【0-0-0-8】。馬券に絡んだ馬が一頭もいない。

ちなみに、サトノレーヴの「前走クイーンエリザベスⅡ世ジュビリーステークス」は2000年以降まで広げても前例がない未知の挑戦となる。結果はいかに。

最後にその他の有力馬の前走を見る。悲願のGⅠ獲りを目指すナムラクレアは函館スプリントステークス(GⅢ)からの臨戦。例年以上にゆとりを持ったローテーションで万全を期すが、前走函館SS組は【0-0-0-4】で馬券内なし。2017年には高松宮記念を制したセイウンコウセイが函館SSを挟んでの春秋制覇に挑むも、11着に敗れている。

一方、サンプル数は少ないものの、注目したいのが前走CBC賞【1-1-0-1】。2016年レッドファルクスが勝利を挙げ、最近では2023年マッドクールがCBC賞9着から一変して2着に好走した。函館SS、CBC賞と連続好走しているジューンブレアはもちろんのこと、CBC賞は大敗したがスプリンターズSと好相性【2-1-1-18】の北九州記念を制しているヤマニンアルリフラの逆襲にも要注意だ。

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