【安田記念】無敗の相棒?3年越しの絆? 「人馬の相性」で読み解く好メンバー対決

SPAIA編集部

2025年安田記念、「人馬の相性」で読み解く好メンバー対決アイキャッチ,ⒸSPAIA(作画・キナ酸ラクトン)

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各路線のGⅠ馬や勢いある4歳世代など好メンバー集う

今週末は東京競馬場で第75回安田記念が開催されます。春の東京GⅠ・5連戦を締めくくる、“上半期の最強マイラー決定戦”ですね。

今年も見どころたっぷり。昨年のJRA賞・最優秀マイラーに輝いたソウルラッシュを筆頭に、前年3歳マイル王のジャンタルマンタル、前年高松宮記念覇者マッドクール、23年エリザベス女王杯勝ち馬ブレイディヴェーグなどなど、各路線からGⅠ馬が顔をそろえました。

さらに、勢いある4歳勢――シックスペンス、ウォーターリヒト、トロヴァトーレらも参戦して、「どこから手をつけたらいいの?」って、悩ましいですよね。

そんな混戦模様のなかで、ちょっと気にしたいのがジョッキー。特に「馬と騎手の相性」という観点で見ると、これはもしかして……というコンビがいくつか浮かび上がってきました。

3年越しのリベンジ劇なるか

2025年安田記念、「人馬の相性」で読み解く好メンバー対決,ⒸSPAIA(作画・キナ酸ラクトン)

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■シックスペンス×C.ルメール騎手【4-0-0-0】
まず注目したいのは、ルメール騎手とコンビで4戦4勝のシックスペンスでしょう。そのうち2勝は“スーパーGⅡ”とも呼ばれる毎日王冠と中山記念で、強豪古馬たちを蹴散らしてのものでした。各陣営の事情もあるとはいえ、ブレイディヴェーグやトロヴァトーレといった有力馬を差し置いて、ルメール騎手がこちらに乗るというのも、気になりますね。

前走の大阪杯では1番人気を裏切る形で7着に敗れましたが、全5勝が1600〜1800mという実績を考えると、距離が合わなかったという見方もできます。条件好転に加え、頼れる鞍上との“無敗コンビ”再結成となる今回は、期待していいのではないでしょうか。

■ソウルラッシュ×浜中俊騎手【4-0-0-1】
続いてご紹介するのは、ソウルラッシュと浜中俊騎手のコンビ。このタッグ、実は2022年の安田記念(13着)以来、約3年ぶりの再結成なんです。

ただ、ブランクがあると侮ってはいけません。まだソウルラッシュが1勝クラスで足踏みしていた頃に、4連勝で重賞ウイナーまで導いたのがこの浜中騎手。「この馬、やれる!」と誰よりも早く感じていたのではないでしょうか。

敗れた安田記念は直線で進路が塞がってしまう、超がつく消化不良の一戦でした。時は経ち、今や“香港最強”ロマンチックウォリアーを破るほどに成長を遂げた相棒と、3年越しのリベンジ劇なるか注目です。

■サクラトゥジュール×D.レーン騎手【2-1-0-0】
ラストは最年長・8歳のサクラトゥジュールをピックアップ。良くも悪くも前進気勢が強く、御すのが難しい、といった一面はファンも知るところ。そんなサクラトゥジュールを【2-1-0-0】と、すべて馬券圏内に導いているのが、オーストラリアの名手D.レーン騎手。3戦すべてが東京コースというのも、心強いポイントです。

最後に騎乗した23年のメイステークスでは、内枠から好位を確保して、前に馬を置いて我慢させる好騎乗。直線では末脚を引き出し、3着以下を3馬身ちぎっての完勝でした。今回は控えめな人気にとどまりそうですが、あのときの“乗りこなしっぷり”を思い出すと、不気味なコンビです。

ちなみに、5月24日(土)の東京開催では「8戦6勝、2着1回」という無双っぷりを披露したレーン騎手。“桜兎”を駆って、今度はGⅠで大波乱、なんて展開があるかもしれません。

どの馬も実力十分、しかもジョッキーとの相性まで加味すると、ますます悩ましい一戦。春の東京GⅠシリーズのラストを飾るにふさわしい好メンバーがそろった、今年の安田記念――。

あなたは、どの“名コンビ”を信じますか?

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